卒業生アンケート集計結果

地球圏システム科学科では,教育内容やカリキュラム改善のため,また社会で活躍できる人材の育成のため,卒業生アンケートを行いました。貴重な時間を割いてご協力いただいた卒業生のみなさまには心より感謝申し上げます。以下にアンケート集計結果を示します。

 

---------- 卒業生アンケート集計結果 ----------------------------------------------------------------------

実施期間:2014年12月下旬~2015年1月中旬

有効回答数:70   平均回答時間:24分

アンケート質問項目

1. 卒業年

2. 現在の職種と地球科学の専門性の関係(選択)

---------------------------------------------------------------------------------------------------------3~8は,地球科学と関連する専門職の場合のみ回答

3. 取得済みの資格について

4. 仕事で活かされている(活かされた)大学で修得したことについて

5. 仕事をする上で大学での修得が不足している分野について

6. 他大学と比較した際の優劣について

7. 学習教育目標のうち,追加もしくは削除すべき項目についての指摘

8. 学習教育目標を達成する上で,特に重要と考えられる内容・科目について

9. 社会で活躍するために,学生のうちに身に付けるべきスキルや能力について

10. 山口大学で学んだことに対するご感想,教員や後輩へメッセージなど

 

回答

1.卒業年

年代別回答者数

20代:約20名,30代:約30名,40代:約10名,50代:約5名 (回答を学部卒業年と仮定した場合)

 

2.現在の職種と地球科学の専門性の関係(一部重複回答有)

a. 専門性を十分に活かせる職種:41 (56.2 %)

b. 専門性が必要な職種:15 (20.5 %)

c. 地球科学と多少関係ある職種:8 (11 %)

→回答者の約8割が専門と関連する職種

d. 地球科学とは関係しない理系職種:4 (5.5 %)

e. その他:5 (6.8 %)

 

職種

地質・建設コンサルタント業

41 (60 %)

公務員・教職員

9 (13 %)

研究者・研究員

7 (10 %)

その他

(GISシステム構築SE,SE,
セメント製造業,磁気探査工,
商社,石油開発,総合建設業,福祉など)

11 (16 %)



 

----------------------------------------------------設問3~8は,地球科学と関連する専門職の場合のみ回答

3.取得済みの資格について

    • 有り75% (内半数が3つ以上所持)
    • 無しもしくは無記入25%

 

◆代表的な取得済みの資格

技術士
(応用理学部門が最多)

24

技術士補

21

地質調査技士

19

測量士補

8

測量士

6

RCCM (シビルコンサルティングマネージャ)

6

地質情報管理士

4

地すべり防止工事士

5

一級土木施工管理技士

4

火薬類取扱保安責任者

3

その他 ・・・ 地盤品質判定士,土壌汚染調査技術管理者,

土壌環境保全士,採石業務管理者,
港湾海洋調査士補,CALS/ECエキスパートなど

31

 

4.仕事で活かされている(活かされた)大学で修得したことについて

大きく3点,

① フィールド調査 (進論,特別研究,巡検などを通じた野外調査の経験) (最多回答)

② 地質学の基礎知識

③ プレゼン・レポート作成能力や分析・解析する際の考え方

 

~代表的なご意見

    • 巡検や進級論文・卒論(=特別研究)など現地踏査を重視した授業は,現在のフィールドワークや岩石判定にとても役に立っている.
    • 岩種の判別,地質構造の解析など地質学の基本.工学的なことは社会人になって学ぶことができるが,地質学の基本事項は大学でしっかり身につけておく必要がある.
    • クリノメーターの使い方,地質図の作成方法,地質記号の意味などは業務で野外調査に行く際に役だっている.地質図に関する知識は,地質図を読む際にも必要.
    • 実験・論文作成等の経験を通じて,自ら考え計画的に行動すること,プレゼン方法の基本を学んだ.

 

5.仕事をする上で大学での修得が不足している分野について

① 土木地質・応用地質学的分野・地形学

② 英語・英会話力

③ プレゼンテーション能力・ディスカッションの練習(日本語・英語)

 

~代表的なご意見

    • 地球科学専門分野について
    • 応用理学に関する幅広い知識 (例えば岩盤の工学的評価や調査や探査方法),構造地質学,堆積学,土木地質,地形学

    • 英語について
    • 英語でのプレゼンテーション・ディスカッション.科学英語だけでなく,日常的な会話やメールもそつなくこなせるように.

     

6.他大学と比較した際の優劣について

<優れている点>

      • フィールド教育
      • 地質学を基本とした専門教育
      • JABEEによる教育プログラム認定
      • 業界内でのコミュニティ力

<劣っている点>

      • 英語能力
      • 数学・物理全般に関わる部分
      • 在籍中・卒業後ともに縦横のつながりが稀薄
      • 分野横断型の教育に欠ける

 

~代表的なご意見

    • 地質学全般を広く学べる点が優れている.研究室配属以前に進級論文を行うことは,特別研究に関係なく野外調査を経験できるのでとても良い教育プログラムである.
    • 卒業生が建設コンサルタント業界に多く,コミュニティ力は高いと感じる.
    • 「地域環境学科コース」がJABEE認定コースとなっている点が良い.しかし,技術士として求められる職業倫理について実用的なレベルで理解が得られているのかが気になる.
    • 英語でのプレゼン(聴く・話す)を在学中に一度も経験しない学生が多い.日常会話から科学英語まで,経験値が劣る状態で卒業してしまう.

 

7.学習教育目標のうち,追加もしくは削除すべき項目についての指摘

「特になし」という意見が多数.

~その他のご意見

    • 追加すべき項目として,研究倫理/水文地質学/土質工学/土質試験・物理探査の演習/地形学/現場見学/自然災害・防災関係が考えられる.
    • 技術者が最終的に目指すところは「社会貢献」だと思う.「社会貢献」を行うために自然科学・地球科学的な素養や問題解決能力を本学科で学ぶことを考えると,もう少し上の方に位置づけられて良いのでは.
    • JABEE認定カリキュラムであることも含め,プロフェッショナルとしての意識を持つ技術者を育成するような記述があるとより良い.

【参考】 技術士プロフェッション宣言

 

8.学習教育目標を達成する上で,特に重要と考えられる内容・科目について

全般に重要である.特に野外実習・特別研究,自然災害に直結する科目との意見が多い.

~その他のご意見

    • 学生の自発性をいかに促すか
    • 単に知識の習得ではなく,よく考える力を養う教育が必要
    • 専門知識の習得以上に重要と考えるのは「コミュニケーション能力」
    • 学習到達目標の達成のため,必要な授業を細かく整備し,目に見える改善として新規授業の開講が好まれてきたが,今は逆のセンスもあるように思う.その結果,どの大学もカリキュラム整備は大変充実している.一方,学生の習熟度の低下が問題であると感じる.したがって,カリキュラム改善では更にエッセンシャルミニマムを突き詰め,そのトレーニングを繰り返し行う仕組みをつくることが必要だと感じる.

 

9.社会で活躍するために,学生のうちに身に付けるべきスキルや能力について

社会人として:コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力・語学力(とくに英語)・問題解決能力・論理的に話す能力・リーダーシップ・社会的な基本的なマナー・ルールの徹底

地球科学関連分野:フィールドワーク能力・地質学の基本的な専門知識・基礎学力の維持向上

 

10.山口大学で学んだことに対するご感想,教員や後輩へメッセージなど

山口大学での思い出や現在の仕事,さらに後輩や教員へのメッセージが多く寄せられました.

メッセージはこちら

現在,在学生掲示板にポスターとして掲示され,在学生に向けて卒業生のみなさんからのアドバイスを発信しています.

サイトポリシー
  • Copyright 2011 山口大学理学部 All rights reserved.