教育理念

養成する人材像

img1.jpg ミクロからマクロまでの様々な階層における生物学の基礎知識・概念の学修、及び生物学領域の実験手法や野外調査法の基礎的及び発展的な学修を行う。さらには、データサイエンスの基本技術や他の分野の入門的知識や考え方について学修を行う。以上により学士力を総合的に身に付ける。卒業後にバイオ・食品・医薬・環境アセスメント関連企業等の生産・品質管理・環境系技術者や生物学を専門とした理科教員として活躍できる人材、大学院に進学し高度な専門性を養うために必要な基盤的素養を身に付けた人材、さらには分野横断教育、データサイエンス教育、課題解決型教育により付加的能力を身に付け、生物学を基盤とした幅広い分野で活躍できる人材を養成する。

ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

 生物学科では、以下の到達目標を達成した学生に「学士(理学)」の学位を授与する。

DP1 知識・理解

  1. 自然科学について広く知り、人間や文化との関わりについて理解している。
    1. 動物・植物及び微生物に関連する細胞・分子生物学、生理学、生化学、遺伝学、発生学、生態学及び生物学全般の基礎知識を体系的に理解している。
    2. 生物学に関する専門的な知識を理解している。
  2. 統計学や機械学習の基礎を学び、データサイエンスを生物学領域で活用するための素養を身に付けている。

DP2 汎用的技能

  1. コミュニケーション・スキル:自然科学における様々な知見を根拠・理由とともに説明するためのプレゼンテーション能力や文章作成を行える日本語能力を身に付けている。また、他者の説明からその主張及び根拠を正しく判断することができる。将来、様々な知識・技能を習得する上で必要な英語の基礎能力を備えている。
  2. 数量的スキル:自然現象について、定量的データに基づいた数理モデル化や解析を行い、解析結果の可視化、説明を行える数量的スキルを身に付けている。
  3. データサイエンス: 必要な実験データを収集・整理・解析し、結論を論理的に導くとともに、その中に潜んでいる関係性を見つけるための方法論を身に付けている。
  4. 論理的思考力:自然現象が生じる理由についての仮説提起を行い、その妥当性を理由とともに説明することができる。
  5. 問題解決力:生物学の課題に対し、その課題を解決するための問題点を発見し、必要な情報を自ら収集・分析・整理・考察することで、問題解決を行うことができる。

DP3 態度・志向性

 自然科学、特に生物学の学修を通し、広く社会で活躍するための自己を管理し、チームワークで仕事を進める能力を身に付けている。さらに、社会人としての倫理観や社会的責任を持って行動をとる態度を身に付けている。

DP4 総合的な学習経験と創造的思考力

 自然科学、特に、生物学領域の基礎的及び専門的知識とデータサイエンスの基礎知 識を具体的な課題に適用し、その課題を解決する学習経験を通して、課題解決のため の創造的思考力を身に付けている。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

 生物学科では、バイオ・食品・医療・環境アセスメント関連企業等の生産・品質管理・環境系技術者や生物学を専門とした理科教員として活躍できる人材、大学院に進学し高度な専門性を養うために必要な基盤的素養を身に付けた人材、さらには分野横断教育(共通教育科目専門基礎系列理系基礎分野、理学部共通基礎科目、生物学以外の専門分野の学科専門教育科目、分野横断型プログラム)により付加的知識を身に付け、生物学を基盤とした幅広い分野で活躍できる人材を養成するため、教育課程を体系的に編成し、教育内容、教育方法についての方針を以下の通り定める。

  1. 共通教育科目における教養コア系列、一般教養系列、専門基礎系列理系基礎分野の科目では、各自が高等学校卒業までに得た知識・技能をもとに、社会に出た後に最低限必要となる汎用的技能、多文化・異文化に関する知識及び理系の基礎知識を身に付ける。自然科学について広く知り、データサイエンスの素養及び数量的スキルの基本的な能力を身に付けさせる(DP1(1)、DP1(3)、DP2(2))。
     また、専門科目における理学部共通基礎科目及び生物学以外の専門分野の学科専 門教育科目では、生物学以外の他の専門分野の知識の一部を身に付けさせ、広い視野 で自然科学の事象を眺める態度を身に付けさせる(DP1(1)) 。
  2. 共通教育科目の英語系列、専門科目の学科専門教育科目における英語科目では、将来、国際的な活躍をする上で必要な英語の基礎能力なと゛のコミュニケーション・ スキルの素養を身に付けさせる(DP2(1))。
  3. 1年次から3年次前期には、専門科目として動物・植物及び微生物を対象とした 生物学全般及び細分化された専門領域の科目を配置し、生物学領域の基礎・専門的 知識を体系的に身に付けさせる(DP1(2)ア)、DP1(2)イ))。
  4. 1年次には共通教育科目として、さらに2年次から3年次前期には専門科目としてデータサイエンス教育科目を配置し、情報リテラシー、統計学や機械学習の基礎を学は゛せ、データサイエンスを生物学に活用するための基盤を身に付けさせる (DP1(3))。
     さらに、生物学領域特有の生物データを管理・処理・分析する上での専門知識、その中に隠れている関係性を見つけるための方法論を身に付けさせる(DP1(2)イ)、 DP2(3))。
  5. 1年次から3年次前期には、アクティフ゛・ラーニングを実践する。2年次後期から3年次後期の学科専門教育科目の実験科目においては、「自らの専門分野となる生物学」として1年次から3年次前期に学修した講義で身に付けた知識をもとに実験科目を履修することで、生物学分野で必要とされる基本的な実験・解析・分析技 術を身に付けさせるとともに、主体的な学修に取り組み、研究の背景や展望を理解し推察する論理的思考力を育む(DP2(4))。
     また、問題点を自ら発見し、解決する総合的な学習経験を行い、問題解決力(DP2(5))を育む。また、一部の実験ではグループ学習を通してチームワークで物事を進める能力も身に付けさせる。(DP3)。その中で、自然現象を定量的に捉え、数理モデル化や定量的解析を行い、解析結果の可視化・説明を行える数量的スキルを養う(DP2(2))。
     2年次後期から3年次後期には、学科専門教育科目において演習科目を配置し、生物学の専門的知識をもとに、英語で書かれた生物学領域の専門書や論文の輪講を行い、生物学の専門知識の理解度を高めるとともに(DP1(2)ア))、読解力・文章表現力・プレゼンテーション能力を身に付けさせる(DP2(1))。
  6. 3年次後期には、研究グループに所属し、少人数体制で行う学科専門教育科目の演習及び実験を配置し、特定の生物学領域の専門的知識の理解を深め、主体的な学 修に取り組み、研究の背景や展望を理解し推察する論理的思考力及び問題解決能力を身に付けさせるとともに、上級生と課題解決を実践し、チームワーク力及び創造的思考力を養う(DP1(2)イ、DP2(4)、DP2(5)、DP3、DP4)。さらに、実験では、専門領域に必要とされる解析法の数量的スキルを高める。(DP2(2)) 。
     また、意欲の高い学生に対しては、「課題解決型教育科目」に実習科目を配置し、学生は自ら学修計画を立て、課題解決に向けた主体的な学びを実践し、教員が計画の修正や学生の自主的な学びに積極的に関わって指導しながら進めていく過程を通して学生に課題解決のプロセス及び問題解決力の育成を目指すとともに、社会的責任や倫理観を持って仕事を進める能力を身に付けさせる(DP2(5)、DP3)。
  7. 4年次には、教員の指導のもとで課題解決型教育科目の「特別研究」を行う。3 年次までの授業科目による学修内容を統合的に用いるとともに、生物学の専門的な 領域の課題解決に主体的に取り組み、論理的思考力、問題解決力を身に付けさせる (DP1(2)(イ)、DP2(4)、DP2(5))。
     この過程では、自らが行う研究内容や成果が社会に与える影響を意識しながら研究活動を行うことを通して、社会で倫理観や社会的責任を持ちながら行動する態度を身に付けさせるとともに、問題点を自ら発見し、解決する総合的な学習経験を行い、創造的思考力を身に付けさせる(DP3、DP4)。
     また、課題解決型教育科目の「文献講読」を通して、主体的な学修を深め、研究の背景や展望を理解し推察する力を養い、特別研究の成果をまとめる力を身に付けさせる(DP2(4)、DP2(5))。
  8. 理学の複数の分野を学ぶ意欲がある学生には、理学部共通基礎科目及び生物学以 外の専門分野の学科専門教育科目で養った他分野への関心を基盤に、3・4年次に分野横断型プログラムをさらに履修させることで、生物学領域の分野横断教育として他の専門分野の知識の一部を身に付けさせるともに、広い視野で物事を眺める態度を身に付けさせる(DP1(1))。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

 生物学科では、生物学一般に関する学修に必要な数学・理科の基礎的な知識・技能、社会に出た後に最低限必要となる汎用的技能を身につけるために必要な国語・社会 の基礎的知識、将来国際的に活躍する上で必要なコミュニケーション・スキルや英語力がある人を求めている。具体的には以下のアドミッション・ポリシーに沿った人を募集する。

  1. 生物学を学ぶために必要な自然科学の基礎知識と日本語・外国語(主として英 語)の基礎学力を備えている人
  2. 生物学分野に強い関心を持ち、様々な生命現象を科学的・多面的に観察する探求心のある人
  3. 人間生活と自然環境との関わりに深い興味と問題意識がある人
  4. 自然現象を実験的・論理的に考察し、自分の考えをまとめ、分かりやすく表現することができる人
  5. 生物学及び関連分野の専門知識・技術を身に付け、社会に貢献したいという意志をもっている人