研究紹介

地球圏システム科学科の研究紹介

 

この学科では,地球の過去から現在の姿と,そこに起るさまざまな現象としくみを明らかにし,将来の地球環境,資源,災害への対応をめざしています。そのために鉱物資源科学,地球進化学,岩石学,応用地球科学の4つの教育・研究分野があります。

 

研究分野


三重県伊勢市からレアアースを大量に含む新鉱物を共同研究(山口大・東大・愛媛大)で発見!写真は新鉱物「ランタンフェリ赤坂石」とその結晶構造。この黒い結晶は右のような原子配列で構成されていることが明らかになった。


鉱物は,出来るときの温度などの条件で特徴が変化する。鉱物表面に階段状の薄い層が,その条件を知るための重要な手がかりとなる。

 

応用地球科学分野 地殻変動のなぞを探り,地質災害を予測する

地震や活断層,地すべりなど地球の変動を探求する純粋なサイエンスとしての基礎研究と,地質災害予測など社会にも役立つエンジニアリングとしての応用研究を両輪としています。
主な研究テーマは,

  1. 地震と活断層およびテクトニクスと大地震の危険度評価
  2. プレート境界における変形と海溝型巨大地震
  3. 断層構成物質の物質解析・物性測定と地震の発生メカニズムの理解
  4. 高速摩擦に伴う強度および物質変化の実験学的検証
  5. 地すべりの動態観測とすべり面分析によるすべりメカニズムの理解

2012年山口島根豪雨の土石流災害調査
山口大学と日本地質学会による緊急災
害調査を実施しました.身近な地質災
害にも注目しています。


北九州に分布するペルム紀付加体中のメランジュ帯(様々な岩石が混ざりあった特異な地質体)での調査風景。左奥の岩体が緑色片岩,手前は赤色層状チャート,野外調査は我々の研究の出発点。



地震時高速すべりの摩擦熱によって岩石が融けてできた“シュードタキライト”。写真右上の人工シュードタキライトの形成実験など実験室で地震時の高速すべりを再現し,天然の岩石との対比を行っている。




南海トラフや中米コスタリカなどの海溝型巨大地震発生帯を掘削する国際的な掘削プロジェクトにも参加。航海は2ヶ月間におよび,船の上でクリスマスや正月を迎えることもある。