[2015/7/1] 第3回理学部講演会
水を感じて伸びる根の仕組みとその乾燥回避における意義(宮沢豊教授:山形大学理学部)
- https://web.sci.yamaguchi-u.ac.jp/ja/sci/info/events/2015/20150701
- [2015/7/1] 第3回理学部講演会
- 2015-07-01T08:50:00+00:00
- 2015-07-01T10:20:00+00:00
- 水を感じて伸びる根の仕組みとその乾燥回避における意義(宮沢豊教授:山形大学理学部)
- 何が 2015年度理学部講演会
- いつ 2015年07月01日の08時50分から10時20分までのイベント (UTC / UTC0)
- どこで 理・第22講義室
- 連絡先名称 三角修己
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タイトル:水を感じて伸びる根の仕組みとその乾燥回避における意義
講演者: 宮沢 豊(山形大学理学部生物学科 教授)
動物と異なり、移動能を持たない植物は不断に変化する周囲の環境に対して独自の適応機構を進化させてきました。この適応機構の一つに屈性があります。屈性は、方向性のある刺激に対して、植物の器官が刺激の方向に応じた屈曲を示す応答で、植物は光、重力などに応答して、光屈性や重力屈性を示します。水分屈性は、主要な吸水器官である根が、水分勾配に対して水分量の多い空間へ屈曲する応答で、植物の環境回避に重要な役割を持っていると考えられます。我々は、水分屈性発現の分子機構を明らかにするために、生理学的解析を進めるとともに分子遺伝学的解析を進めました。その結果、世界で初めて水分屈性制御遺伝子としてMIZU-KUSSEI1 (MIZ1) を同定しました。MIZ1は陸上植物特異的な遺伝子をコードしていました。本講演では、これまでに明らかになった水分屈性発現の分子機構を概説するとともに、水分屈性と他の環境応答との相互作用に関して現段階の知見を紹介し、水分屈性の生物学的意義に関して考察したいと思います。
※植物を用いた宇宙実験のお話もして頂けると思います。