[2015/12/22] 第9回理学部講演会

Notch-Deltaシグナルが生み出す遺伝子発現パターンを介したマウス組織発生(大久保佑亮:国立医薬品食品衛生研究所)
  • 何が 2015年度理学部講演会
  • いつ 2015年12月22日08時50分から10時20分までのイベント (UTC / UTC0)
  • どこで 22番講義室
  • 連絡先名称 原裕貴
  • 連絡先電話番号 5710,5614
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題目:    Notch-Deltaシグナルが生み出す

遺伝子発現パターンを介したマウス組織発生

 

講演者:  大久保 佑亮(国立医薬品食品衛生研究所 毒性部 主任研究官)

 

内容:

細胞間で直接相互作用をするNotch-Deltaシグナルは遺伝病やがんの原因シグナルとして知られ、さらに神経幹細胞や腸管上皮幹細胞などの各組織幹細胞の増殖と分化を制御する生体の恒常性に密接に関わるシグナル伝達です。その他の重要な役割として、胚発生において隣接細胞間で特徴的な遺伝子発現パターンを示し、様々な組織発生を制御することが知られています。本セミナーではマウス組織発生に着目し、まず、脊椎動物の繰り返し構造の基になる体節形成における遺伝子発現を細胞間で同調させる機構に関して、発生工学的手法と数理モデルを用いたシミュレーションを用い、Notch-Deltaシグナルの新たな制御経路を明らかにしたことを(Okubo et al., Nat. Commun.)、次に、隣接細胞間でゴマ塩状の遺伝子発現パターンを形成する末梢神経形成において、一般にはリガンドDeltaから受容体Notchへの一方向性のシグナル伝達とされているNotch-DeltaシグナルにDeltaを受容体とした逆方向のシグナル伝達が存在すること、そして双方向性のNotch-Deltaシグナルが協調して細胞増殖や分化を適切に制御すること(未発表)を紹介します。