[2016/3/8]第12回理学部講演会

「リズム」と「かたち」の織りなす世界-大腸菌のパターン形成を通して(櫻井建成:千葉大学)
  • 何が 2015年度理学部講演会
  • いつ 2016年03月15日01時20分から02時50分までのイベント (UTC / UTC0)
  • どこで 理学部第1セミナー室
  • 連絡先名称 岩楯好昭
  • 連絡先電話番号 5760
  • イベントをカレンダーに追加 iCal

題目:      「リズム」と「かたち」の織りなす世界-大腸菌のパターン形成を通して-

 

講演者:  櫻井建成 氏(千葉大学大学院 理学研究科 物理学コース・准教授)

 

要旨:

生物界には様々な秩序(リズムやかたち)が見られます。例えば、心臓のリズミカルな動き[1]やキリンのまだら[2]などは良く知られた例です。これらの秩序を理解するため、生物学、化学、数学、物理学、情報科学など様々な分野を融合した研究が進められています。たとえば、生物の情報処理で最も重要なものの1つである神経興奮伝導(秩序の伝搬)の理解には、生物学手法、生理学的手法、熱力学的手法、数学的手法など用いられています[3]。また化学分野では、Belousov-Zhabotinsky(BZ)反応におけるパターン形成と神経興奮伝導の類似性が議論されています[4]。そこでは、リズムとかたちをキーワードに豊かな学問が形成されてきました。さて本セミナーでは、大腸菌の示すマクロなパターン形成における過去の実験結果[5]の追試と我々の最近の実験結果を紹介し、リズムとかたちをキーワードに生物現象を理解するためのアプローチについて議論したい。

 

 

[1] http://thevirtualheart.org/centerpage1.html.

[2] キリンの斑論争と寺田寅彦、松下 貢 編、岩波書店、2014年.

[3] Alan Lloyd Hodgkin & Andrew Huxley、1963年ノーベル生理学・医学賞

[4] 非平衡系の科学〈3〉反応・拡散系のダイナミクス、三池秀敏、森義人、山口智彦 著、講談社、1997年.

[5] E.O. Budrene & H.C. Berg, Nature 349,630-633(1995).