[2017/9/26]第8回理学部講演会

フラスコの中の生態系における進化(中島 敏幸:愛媛大学)
  • 何が 2017年度理学部講演会
  • いつ 2017年09月26日13時00分から14時00分までのイベント (Asia/Tokyo / UTC900)
  • どこで 理学部12番講義室
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演題: フラスコの中の生態系における進化

 

講師: 中島敏幸(愛媛大学大学院・理工学研究科 理学部/生物学科)

 

要旨:

近年、進化を実験的に解析するために微生物を用いた実験進化研究が発展してきました。しかし、これまで、1種か2種を植え継ぐか、連続培養装置で培養するなど,生態系から切り離した培養方法で微生物の進化を解析する研究がほとんどでした。しかし、進化は生態系の中で起こるということを考えると、従来の方法では見落としてしまう現象や進化のメカニズムもあるでしょう。このことに注目して、私の研究室では、生産者、分解者、そして消費者からなる微生物生態系を作り、生態系の中の進化を研究することにしました。具体的には、緑藻(Micractinium sp.)、細菌(Escherichia coli)、繊毛虫(Tetrahymena thermophila)の3種を無機塩類のみを含む培地に接種し、光照射下で約13年間培養しました。このフラスコの中の生態系の培養において、緑藻と繊毛虫の間の細胞内共生と緑藻と細菌の間の細胞外共生の初期段階が進化しつつあることが分かってきました。特に共生の進化に焦点を当てこの実験を紹介します。