[2019/9/20]第7回理学部講演会

イネのブランチ形成(分蘖)の制御機構 — 幹細胞維持の遺伝的ネットワーク –(平野博之:東京大学)
  • 何が 2019年度理学部講演会 生物学コース
  • いつ 2019年09月20日16時00分から17時00分までのイベント (Asia/Tokyo / UTC900)
  • どこで 理学部14講義室
  • 連絡先名称 宮川勇(理学部生物・化学科)
  • 連絡先電話番号 5716
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演題:イネのブランチ形成(分蘖)の制御機構
    — 幹細胞維持の遺伝的ネットワーク

演者:平野 博之 教授(東京大学 大学院理学系研究科)

要旨:

 植物の発生・分化の機構は,真正双子葉のモデル植物であるシロイヌナズナを中心に解明が進み,多くの理解が得られている。一方,多くの重要作物を含む単子葉植物の発生機構の理解は遅れていると言わざるを得ない。イネ (Oryza sativa) は,遺伝学的アプローチが可能なこと,種々のゲノムや分子生物学的ツールが整備されていることなどから,単子葉類のモデル植物として,発生やシグナル伝達など,基礎的な生物学研究にも大きく貢献している。
 私たちの研究室ではこのイネを研究材料として,その発生や形態形成を制御するメカニズムを分子遺伝学的に明らかにすることを目的に研究を進めている。イネは,他の植物と同様,ブランチ形成により個体サイズを増大させている。一方,イネの場合,ブランチ形成は栄養体生殖にも相当する。ブランチ形成には,幹細胞を保持するメリステム(分裂組織)の発生が重要である。本セミナーでは,ブランチ(枝)形成過程における幹細胞の維持とメリステムの発生を制御する遺伝子とそのネットワークに関する最近の研究成果について報告する。