2016年度

[2017/3/30] 安達健太准教授(化学)の研究グループが低環境負荷触媒を使用した湿気反応性高速硬化型樹脂を開発

【技術概要】

分子内に含ケイ素基を有する変性シリコーン樹脂は空気中の水分と反応して室温で硬化します。(下図参照)この硬化反応における副生成物は水のみであり、揮発性有機化合物(VOC)は発生しません。シラン硬化反応を速やかに進行させるために硬化触媒として一般的に用いられる有機スズ化合物は、重金属であるスズを含有しているため、近年は人体に対する危険性や有害性が指摘されていました。
今回、大学院創成科学研究科理学系学域(化学分野)の安達健太准教授の研究グループは、スズを含まない金属錯体とアミン化合物からなる新規硬化触媒を開発しました。また、この新規硬化触媒を分子内にアルコシキシラン基を有するポリオレフィン系硬化性樹脂に含有させ、新規の硬化性樹脂組成物を得ることに成功しました。この硬化性樹脂組成物は、環境負荷が小さく、常温で極めて早く硬化することを確認しています。加えて、ポリエチレン、ポリプロピレンといった難接着プラスチックへの強力接着も可能です。この特徴を生かすことで自動車部材や建材用途の接着剤やシーリング材などへの用途が見込まれています。
なお本技術は、2010年(平成22年)~2011年(平成23)にかけての理学部ハイライト研究(現 理学部ステップアップ研究)による研究成果の一部です。[詳しくはコチラ]

 

本技術に関する紹介記事が化学工業日報に掲載されました。(平成28年12月5日)

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【語句説明】

硬化:化学的に分子同士を連結し、物理的・化学的性質を変化させる化学反応。

(例:イソプレン(ラテックス)は硫黄と反応し、硬化することで天然ゴムになる)

揮発性有機化合物(VOC)

常温常圧で大気中に容易に揮発する有機化学物質の総称〔VOC:Volatile Organic Compounds〕
VOCは空気を汚染し、シックハウス症候群や化学物質過敏症などの健康被害を引き起こす

有機スズ化合物

様々な化学反応において触媒として使用されている。有機スズ化合物の一部は、ごく低濃度で貝類の雌(メス)を雄(オス)化させることが実験的に明らかになっており、近年、環境ホルモンとして疑われている。


【本研究に関するお問い合わせ先】

山口大学 産学公連携センター
E-mail: yuic "at" yamaguchi-u.ac.jp (“at”を@に変えてください)
TEL. 0836-85-9961

山口大学大学院 創成科学研究科理学系学域(化学分野)准教授 安達健太
E-mail: k-adachi "at" yamaguchi-u.ac.jp (“at”を@に変えてください)
http://www.materchem.sci.yamaguchi-u.ac.jp/

[2017/3/21] 第8回理学部講演会が開催されました

2017年3月16日(木)に、広島大学大学院先端物質科学研究科の上野 勝先生による第8回理学部講演会「染色体の高次構造や動きの解析で見えてくる新しい染色体機能発現機構について」が、理学部11講義室で開催されました。上野先生の講演では、分裂酵母の染色体のセントロメアやテロメアが生きた細胞の中で動く様子が蛍光顕微鏡観察像として示されました。そして、染色体の動きに影響をおよぼす要因についてお話されました。講演の後半では、染色体末端を保護するPot1タンパク質の機能の欠損で、環状化した染色体が形成されることや、環状染色体の維持に着目した研究について紹介されました。講演後には、参加者から活発な質問があり、染色体の機能についての理解を一層深めることができた講演会でした。

 

 

宮川 勇

[2017/3/13] 化学分野の大学院生、富永亮さんが国際学会で受賞


来賓のAmir Berman教授(イスラエル、
Ben-Gurion大学)からRoyal Society
of Chemistry Awardを受けた富永さん

医学系研究科応用分子生命科学系専攻生命物質化学領域、博士後期課程2年の富永亮さんが、平成29年2月16日〜18日にインドのトリプラ大学で開催された国際学会、Second International Conference on Material Science (ICMS 2017)で行った発表、”Fluorescence Color Switching of a Clay-Organic Hybrid Film Induced by Swelling and Drying of a Smectite Clay”が高く評価され、2つの賞を受賞しました。

一つ目は、” Royal Society of Chemistry Award (英国王立化学会賞)”で、ソフトマテリアルに関する研究発表の中で最も優れていたとして受賞しました。二つ目は、” Best Young Scientist’ Award”で、300件にも及ぶ32歳以下の研究者・学生の発表の中から、最も優れた発表として選ばれました。

富永さんの研究は、精製した粘土鉱物の中に、細長い形をした蛍光性の有機化合物を入れた材料に関するものです。粘土鉱物は、層状の化合物で、湿らせると層間に水を取り込み体積が大きくなり、乾燥させると層間から水が放出され体積が小さくなります。湿潤/乾燥により、粘土鉱物の層間に取り込まれた有機化合物が存在する環境は大きく変化します。この湿潤/乾燥に伴う層間環境の変化を利用して、層間に取り込まれた有機化合物の蛍光特性を劇的に変化させる方法論を確立したことを報告しました。この材料には、有害物質の存在や湿度の変化が、色の変化で一目でわかる材料としての利用が期待されています。この成果は、アメリカ化学会の発行する論文誌、The Journal of Physical Chemistry Cに掲載されているほか、日本化学会編集の刊行物、CSJカレントレビュー25「二次元物質の化学」でも紹介されています。

[2017/2/20] 田中和広教授最終講義「四次元の科学を目指して」

2017年2月18日(土)に田中和広教授の最終講義として「四次元の科学を目指して」が開催されました.

全国から著名な方々約130名の皆様が来場され,たいへんな盛り上がりなか,田中先生の最終講義が始まりました.田中先生の研究,教育,学生に対する熱い熱い想いがあふれる90分でした.

[2017/1/26] 理学部研究交流会開催

平成29年1月6日 大学会館において理学部研究交流会が開催されました。
今年度は,理学部以外からの参加者も多く,70名以上の出席者がありました。
教員による13件の講演,学部生・院生による17件のポスター発表は,どちらも時間が足りないほどの活発な討論が繰り広げられました。
また,今年度より,ポスター発表にはベストプレゼンテーション賞が設けられ,以下の4名の方が表彰されました。 

 

[2017/1/18] 第7回理学部講演会が開催されました

2017年1月18日に国立遺伝学研究所 細胞建築研究室 木村暁先生による講演会が開催されました。

講演会には、生物が専門の学部生・院生・教職員に加えて、理学部の他専攻の方を含め、約20名が参加しました。

細胞内の核がどのように中央へと移動するのかについて、細胞内で働く力の特徴と大きさの推定、分子生物学的な力の発生機構の解釈、さらには実際の力の測定に至るまで、幅広い観点からの話をして頂きました。

参加者からは生物学的な観点に加え、力という物理的な側面からの質疑応答が活発に行われ、熱い議論が行われました。

細胞の機能を発揮するため、さらに細胞内構造を構築するためには、どのような力が必要なのか、という一般的な生物学とは異なる観点の研究に触れる、非常に良い機会になったと思います。

 

原 裕貴

[2017/1/10] 第5回理学部講演会が開催されました

10月13日の午後に14番教室で上條先生(理学部化学教室)による講演会が開催されました。
化学を専攻している学生さんを中心に、化学教室の先生方や生物教室の先生、九州大学理学部化学科の徳永先生、ならびに理学部長である松野先生を含むおよそ40名が参加しました。
山口大学へ着任後の4年半の間に新たに着手・報告された14種類の合成変換法のうち、最新の研究成果である6個の反応を紹介していただきました。
そのなかには、現在進行中のプロジェクトも含まれており、講演後は時間が不足するほど熱く議論が交わされました。

 

安達 健太

[2016/12/26] 望月健太(地球圏システム科学科4年)がドイツ調査船へ乗船

10月18日〜11月2日の16日間,地球圏システム科学科4年の望月健太が,ドイツ調査船「Sonne(ゾンネ);船名はドイツ語で太陽の意味」に乗船し,紀伊半島沖で行われた航海番号「SO251-2」次航海に参加した.

この研究航海では,南海トラフと呼ばれる南海・東南海地震の震源域での総合的な海底調査が行われた.首席研究者は,ブレーメン大学の海洋地質学者のアキム・コップ教授であり,ほかに,インスブルック大学の海洋地質学者のミカエル・シュトラッサー教授,ハワイ大学の地球物理学者のグレゴリー・ムーア教授らが参加した.望月は海底堆積物採取に関わる任務を主として担当し,株式会社マリンワークジャパンの技術者と共に任務を遂行した.

研究航海の概要は,ブレーメン大学のウェブサイトに掲載されているほか,ドイツ各紙でも取り上げられている.

https://www.marum.de/en/Logbuch_SONNE_251.html

[2016/12/26] 第6回理学部講演会が開催されました

2016年12月21日(水)に、琉球大学医学研究科の松波雅俊博士による理学部講演会「エゾサンショウウオ幼生の表現型可塑性についての生態発生学」が理学部 14番教室で開かれました。松波先生は、エゾサンショウウオが示す環境の変化に対する表現型可塑性(形態の変化)のメカニズムの理解を目的とした、転写産物や一塩基多型の解析を駆使した解析結果についてお話しいただきました。当日は、参加した生物を専門とする教員や学生にもわかりやすく研究内容について話していただきました。普段なかなか接することのない、生態学や進化学の観点からの話を聞くことができ、多角的な視点から研究を行う重要性を感じることができる講演会となりました。

 

原 裕貴

[2016/12/16] 平成28年度「理学部OBとの就職茶話会」

平成28年度のOBとの就職茶話会が平成28年12月10日(土)に鴻理会(理学部同窓会)との共催で開催されました。今年は約70名の学生が参加しました。OB/OGは、鴻理会からご紹介いただいた以下の卒業生の方々が引き受けてくださいました。尚、今年度からは、大学院創成科学研究科博士前期課程の授業科目「キャリアデザインI」の1週分の授業と兼ねての開催でした。

 

来学されたOB/OG(敬称略)

____ 梅本 浩司 (昭和58年数学科卒業)
    中村女子高等学校
  澤田 薫 (平成17年自然情報科学専攻修了)
    東洋紡株式会社
  山本屋 智章 (平成22年物理・情報科学専攻修了)
    株式会社宇部情報システム
  山口 真奈 (平成28年物理・情報科学科 物理学コース卒業)
    株式会社宇部情報システム
  泉谷 しのぶ (平成25年生物・化学科 生物科学コース)
    株式会社エブリイホーミイホールディングス
  岡畑 甫 (平成23年応用分子生命科学系専攻修了)
    渡辺化学工業株式会社
  石原 朋和 (平成20年地球科学専攻修了)
    山口県 防府土木建築事務所

 

茶話会は、最初に参加者全員での全体会があり、松野理学部長の挨拶、続いて鴻理会の友永会長の挨拶がありました。その後6つの会場に分かれ、それぞれのOB/OGの茶話会が開催されました。茶話会では、まず、卒業生から、現在所属している勤務先の業種やご自身の業務について紹介がありました。さらに自身の就職活動、社会人として働くことの心構え等を学生にお話ししていただきました。茶話会は2回実施され、学生は2つの会場を選んで参加することができました。茶話会は終始リラックスした雰囲気で進み、学生からOB/OGに対して積極的な質問が出ておりました。茶話会終了後は1会場に集まり、自由懇談会が開催されました。学生に対するアンケート結果によると、参加した学生には好評だったようです。

[2016/12/12] リチウムを含む新鉱物「村上石」の発見

山口大学大学院創成科学研究科の今岡照喜教授、永嶌真理子准教授、加納隆名誉教授、海洋研究開発機構の木村純一上席技術研究員、常青(Qing Chang)技術主任、ジェムリサーチジャパン株式会社の福田千紘課長らの共同研究グループは、リチウムを含む新鉱物を愛媛県上島町岩城島で発見しました。発見された鉱物は著名な鉱物学者・岩石学者でもある村上允英(山口大学名誉教授)にちなみ「村上石」と命名されました。

これは国際鉱物学連合 (International Mineralogical Association)*1の新鉱物・命名・分類委員会(Commission on New Minerals, Nomenclature and Classification)*2により新種として2016年10月7日に承認され,11月29日にイギリスの学術雑誌「Mineralogical Magazine」のNew Mineralsリストに掲載されました。

「村上石」はLiCa2Si3O8(OH)という化学式で表されるリチウムを多量に含む珍しい鉱物です。そして本鉱物が属するペクトライトグループには,このような組成を持つ鉱物が存在するに違いないと世界中の鉱物学者が予測しておりましたが,長らく空位のままでした。今回の「村上石」の発見は,このミッシングピースを埋める成果であり、大変貴重な発見といえます。

プレスリリースの詳細はこちらをご覧ください。

[2016/11/17] 創成科学研究科の武宮淳史准教授が日本植物学会賞奨励賞を受賞!

大学院創成科学研究科理学系学域生物学分野の武宮淳史准教授が、「気孔開口におけるフォトトロピンシグナル伝達機構の研究」で平成28年度(第13回)日本植物学会賞奨励賞を受賞し、9月17 日(土)に宜野湾市で開催された「日本植物学会第80大会」において表彰されました。

公益財団法人日本植物学会は、1882 年に創立され130年を超える伝統ある学会です。平成16年度より社団法人日本植物学会賞(以下日本植物学会賞)を制定し植物学に関する研究業績の表彰を行っており、奨励賞は、優れた研究を行い将来の発展が期待される若手研究者に授与されます。

植物は光を光合成に必要なエネルギーとして利用するのみならず、周囲を取り巻く環境情報として利用することにより、自身の成長を最適化しています。フォトトロピンは植物に特有な青色光受容体で、光屈性や葉緑体定位運動、気孔開口、葉の伸展など、光合成機能の最適化や成長の促進に関わる多様な光応答を制御します。フォトトロピンは光受容に伴い活性化する受容体キナーゼであり、何らかの基質タンパク質をリン酸化することで光情報を伝達すると考えられてきましたが、その実体については不明でした。気孔を構成する孔辺細胞では、フォトトロピンにより受容された光情報は、効果器としてはたらく細胞膜H+-ATPaseを活性化し膜電位を過分極させ、気孔開口の駆動力を形成します。しかし、フォトトロピンがH+-ATPaseの活性化を導く情報伝達の仕組みについてはこれまで謎に包まれていました。

武宮准教授は、赤外線サーモグラフィという温度を可視化する特殊なカメラを用いて気孔開口を視覚的に検出するシステムを構築し、シロイヌナズナ突然変異体を対象とした大規模スクリーニングから、気孔開口の必須因子として働くBLUS1(BLUE LIGHT SIGNALING1)キナーゼを発見しました。つぎに、孔辺細胞を用いたリン酸化プロテオーム解析から、BLUS1がフォトトロピンにより直接リン酸化されること、このリン酸化はシグナル伝達に必須のメカニズムであることを証明し、長らく不明であったフォトトロピンのリン酸化基質を世界に先駆けて同定しました。さらに、BLUS1の下流で情報伝達に関わるPP1ホスファターゼを同定し、当該因子が気孔開口の光情報伝達のみならず、気孔閉鎖を導く植物ホルモン・アブシジン酸情報伝達とのクロストークを仲介することを明らかにしました。


これらの成果は、植物の光応答およびシグナル伝達研究のモデルとなり、植物科学や光生物学の研究分野に大きな前進をもたらすもので、世界的にも高く評価されており、今後、益々の活躍と研究の発展が期待されます。

詳細は以下からご覧になれます。
(公益社団法人 日本植物学会Webページ)
http://bsj.or.jp/jpn/members/information/2813.php

[2016/10/27] 「うぐいす張りのメカニズム」研究チームへインタビュー

 



[2016/10/24] 平 理沙さんがベストプレゼン賞を受賞

2016年10月15-16日に行なわれた日本細胞性粘菌学会で,医学系研究科応用分子生命科学系専攻(M2)の平 理沙さんがベストプレゼンテーション賞(口頭発表)を受賞しました。発表タイトルは「細胞塊中での新規細胞質分裂様式」で,指導教員の祐村恵彦教授と連名です。

[2016/9/30] 西山尚登さんが優秀学生発表賞(ポスター)を受賞

2016年9月6~8日に行われた2016年光化学討論会で理工学研究科博士後期課程環境共生系専攻(D1)の西山尚登さんが優秀学生発表賞(ポスター)を受賞しました。発表タイトルは「可視光応答型白金イオンドープ酸化チタンの高活性化の因子」で、指導教員の山﨑鈴子教授と連名です。

[2016/9/9] 第3回理学部講演会が開催されました

【内容】

『外場を利用した材料制御・最先端計測の最前線』と題した山口大学研究推進体「先端的計測・分析基盤技術の創出」と物質構造解析研究会のジョイントセミナー(※)が、2016年8月26日(金)山口大学理学部14番講義室にて開催されました。

80名を超える参加者(本学理学部・教育学部・国際総合科学部・産学公連携センターの教職員、学部生・大学院生、近隣企業技術者)が本講演を聴講しました。講演終了後も活発な質疑応答が行われ、好評のうちに終了致しました。

 

特別講演2件【徳島高先生(理研)・河野誠先生(カワノラボ)】と一般公演ポスター18件【近隣企業、他大学からの発表含む】が行われました。
徳島先生には、軟X線を使った新しい分光技術の紹介から、表面・界面に吸着した分子状態に関する最新の研究成果について判り易くお話し頂きました。
河野先生には、磁場を用いた新しい微粒子分析法の紹介(磁気泳動法)と、我々の生活にとって馴染みのあるインク・化粧品中に含有する微粒子の磁気泳動挙動について判り易く解説して頂きました。

 

場所を移した第一学生食堂ボーノでの一般公演ポスター発表では、計測・分析化学の他に、高分子化学・クラスター化学・固体化学・構造有機化学・ソフトマター物理学などといった幅広い分野からの報告が多数あったことで、異分野間の交流を深める良い機会になりました。


(※)日本化学会中国四国支部・山口地区化学講演会を兼ねる


最後に本セミナーは、多くの団体にご支援頂きました。
以下、ご紹介させて頂きます。

 

主催:日本化学会中国四国支部
山口大学研究推進体「先端的な計測・分析機器基盤技術の創出」企画委員会
物質構造解析研究会
大学研究推進機構 先進科学・イノベーション研究センター 「光・エネルギー研究センター」
共催:山口大学理学部
後援:山口大学理学部後援会

[2016/9/9] 原助教が国際細胞生物学会で最優秀ポスター賞を受賞

山口大学大学院創成科学研究科 原助教が、チェコのプラハで開催された"12th International Congress of Cell biology”(第12回国際細胞生物学会議)で、Best Poster Award(最優秀ポスター賞)を受賞し、7月25日に現地で表彰されました。

この国際会議は世界各国の細胞生物学者からなる国際細胞生物学連盟が開催しているもので、今回は2016年7月21日から25日まで、世界中から約500名の科学者を集めて開催されました。Best Poster Awardは、この国際会議の出席者の投票によって選ばれた7件のポスターに対して与えられる賞です。原先生は、「Positioning of the nucleus inside the cell regulates the nuclear expansion by changing dynein-based accumulation of membranes」の題目で、細胞内の細胞核の位置に依存して細胞核サイズを制御する機構に関する成果を発表しました。

[2016/9/9] 第4回理学部講演会が開催されました

9月1日に理学部講演会「低周波電波天文学で探る宇宙」が開催され、講師である赤堀卓也 氏(鹿児島大学大学院理工学研究科)に“センチ波偏波観測のサイエンスと将来計画SKA”という題目で講演して頂きました。講演会には物理・情報科学科の 学生・教員だけでなく、他学科の教員も含む計20名ほどの方にご参加頂きました。

我々の存在する宇宙にはバリオン(恒星や銀河などの物 質)が満ちています。しかし現在の宇宙の標準モデルで予想されるバリオンの存在量に比べ実際の観測によって知られている量は非常に少なく、このことが物理 学における大きな謎の一つとなっています。この問題を解決するためには低周波電波(マイクロ波)を用いて宇宙空間に存在する磁場の様子を観測することがい かに重要であるか、理論モデルの構築・電波観測の実施と幅広いスタイルで研究を進めてきた赤堀さんご自身の最新の研究成果を交えながらお話して頂きまし た。

また最後には講演内容に関することだけでなく、学生と講師の間でアカデミック分野に進んでいく上での苦労などに関しての質疑応答もあり、幅広い視点でアクティブに研究を推進している若手研究者との交流は刺激的でとても良い機会となりました。

 

2016年9月6日
物理・情報科学科 新沼浩太郎