[2017/3/13] 化学分野の大学院生、富永亮さんが国際学会で受賞


来賓のAmir Berman教授(イスラエル、
Ben-Gurion大学)からRoyal Society
of Chemistry Awardを受けた富永さん

医学系研究科応用分子生命科学系専攻生命物質化学領域、博士後期課程2年の富永亮さんが、平成29年2月16日〜18日にインドのトリプラ大学で開催された国際学会、Second International Conference on Material Science (ICMS 2017)で行った発表、”Fluorescence Color Switching of a Clay-Organic Hybrid Film Induced by Swelling and Drying of a Smectite Clay”が高く評価され、2つの賞を受賞しました。

一つ目は、” Royal Society of Chemistry Award (英国王立化学会賞)”で、ソフトマテリアルに関する研究発表の中で最も優れていたとして受賞しました。二つ目は、” Best Young Scientist’ Award”で、300件にも及ぶ32歳以下の研究者・学生の発表の中から、最も優れた発表として選ばれました。

富永さんの研究は、精製した粘土鉱物の中に、細長い形をした蛍光性の有機化合物を入れた材料に関するものです。粘土鉱物は、層状の化合物で、湿らせると層間に水を取り込み体積が大きくなり、乾燥させると層間から水が放出され体積が小さくなります。湿潤/乾燥により、粘土鉱物の層間に取り込まれた有機化合物が存在する環境は大きく変化します。この湿潤/乾燥に伴う層間環境の変化を利用して、層間に取り込まれた有機化合物の蛍光特性を劇的に変化させる方法論を確立したことを報告しました。この材料には、有害物質の存在や湿度の変化が、色の変化で一目でわかる材料としての利用が期待されています。この成果は、アメリカ化学会の発行する論文誌、The Journal of Physical Chemistry Cに掲載されているほか、日本化学会編集の刊行物、CSJカレントレビュー25「二次元物質の化学」でも紹介されています。