安達健太准教授らの研究成果がAnalystの裏表紙を飾りました
安達健太准教授らの研究成果が分析化学専門誌Analyst (2013年4月号)のBack coverに選ばれました
【研究概要】
大学院理工学研究科の安達健太准教授らの研究グループは、三酸化タングステンのフォトクロミック特性※注を利用し、アミノ酸化合物を“ラベルフリー”、且つ高感度比色定量できる新規手法を開発しました。
これまでアミノ酸化合物を測定するためには、化学反応を用いて誘導体化(ラベル化)する必要があり、操作の煩雑化やアミノ酸化合物そのものの変性を招いていました。今回開発した新規手法は、アミノ酸化合物を誘導化することなく(ラベルフリー)、且つμM(マイクロモル:マイクロは100万分の1)レベルのわずかな濃度であっても測定できます。今後、タンパク質やデオキシリボ核酸(DNA)などの生体関連物質への適用も期待されます。
本研究成果は、英国王立化学会の分析化学専門誌『Analyst』のオンライン版(2月25日付(ロンドン時間))に掲載されました。なお、本研究の成果は高い評価を受け、4月号のBack coverにも選ばれました。
【語句説明】
フォトクロミック特性物質にある特定の光を照射すると色調が変わり、光を遮ると元に戻る性質。光可逆変色とも呼ばれる。
天然鉱石にもフォトクロミック特性を示すものが存在する。(例:ハックマナイト[Hackmanite])
【本研究に関するお問い合わせ先】
大学院理工学研究科 環境共生系学域・准教授
TEL:083-933-5731
E-mail:k-adachi(at)yamaguchi-u.ac.jp(送信時には (at) を半角アットマークにして下さい)
論文タイトル: