2014年度

[2015/3/17] 鈴木康孝助教・川俣純教授らの研究成果がJournal of Materials Chemistry BのFront coverに選ばれました

鈴木康孝助教・川俣純教授らの研究成果がJournal of Materials Chemistry BのFront cover (2015年2巻)に選ばれました

 

【研究概要】

本学大学院医学系研究科の鈴木康孝助教、川俣純教授らの研究グループは、東京工業大学の仁子陽輔博士、小西玄一准教授らの研究グループとの共同研究で、生体透過性の高い領域で発光する多光子励起色素の開発を行いました。本研究の成果は、生体の三次元的な観察を可能にする多光子励起顕微鏡の観察範囲を大幅に拡大することを可能にします。この技術の発展により、臓器の中での癌の発生メカニズムの解明、アルツハイマーなどの脳疾患の予防などが可能になると期待できます。本成果は、英国王立化学会の「Journal of Materials Chemistry B」のオンライン版(2014年10月17日付)に掲載されました。なお、本研究の成果は高い評価を受け、2015年の2号のFront coverに選ばれました。


論文タイトル:  A Novel Pyrene-Based Two-Photon Active Fluorescent Dye Efficiently Excited and

Emitting in the ‘Tissue Optical Window (650-1100 nm)’

(“生体の光学窓(650~1100 nm)”で発光し励起可能な新規二光子励起蛍光性ピレン誘導体)

著者: Yosuke Niko, Hiroki Moritomo, Hiroyuki Sugihara, Yasutaka Suzuki, Jun Kawamata, Gen-ichi Konishi

J. Mater. Chem. B, 2015, 3, 184-190.


【本研究に関するお問い合わせ先】

山口大学大学院 医学系研究科 助教 鈴木康孝

E-mail: ysuzuki "at" yamaguchi-u.ac.jp (“at”を@に変えてください)

山口大学大学院 医学系研究科 教授 川俣純

E-mail: j_kawa "at" yamaguchi-u.ac.jp (“at”を@に変えてください)

http://web.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~kawalab/index.html

[2015/3/16] 綱島亮准教授らの研究成果がAngewandte Chemie International EditionのInside back coverに選ばれました

綱島亮准教授らの研究成果がAngewandte Chemie International Edition (2014年42巻)のInside back coverに選ばれました。

 

【研究概要】

これまで金属酸化物の陰イオン断片であるポリオキソメタレートからなる固体は、電気的絶縁体と考えられてきました。これは、固体中のクラスター間に働く相互作用が弱く、十分に電荷が移動できないためと考えられます。しかし今回、大学院理工学研究科の綱島亮准教授の研究グループは、π電子系の有機分子を混合することで、電気伝導性が室温で10-6 Scm-1と半導体材料として有名なシリコンに匹敵することを明らかにしました。
本成果は、ドイツ化学会の応用化学専門誌『Angewandte Chemie International Edition』に掲載されました。なお、本研究の成果は高い評価を受け、同号のInside back coverにも選ばれました。
同研究は理学部生物・化学科 化学分野 岩本芳文さん(2014年3月卒業)の卒業研究をまとめたものです。


論文タイトル: Electrical Network of Single-Crystalline Metal Oxide Nanoclusters Wired by π-Molecules

(π電子系ジカチオンにより架橋したポリオキソメタレートクラスター間の電子伝導)

著者:Ryo Tsunashima, Yoshifumi Iwamoto, Yusuke Baba, Chisato Kato, Katsuya Ichihashi,

Sadafumi Nishihara, Katsuya Inoue, Katsuya Ishiguro, Yu-Fei Song, Tomoyuki Akutagawa

Angew. Chem. Int. Ed., 2014, 53, 11228-11231.

 

【語句説明】

ポリオキソメタレート:モリブデン(Mo)やタングステン(W)などの金属イオンが酸素を介して縮合したクラスター。

[2015/3/13] 生物学コース4年生の安部成美さんが学生奨励賞を受賞

生物・化学科生物学コース4年生の安部成美さん(環境生物学(山中)研究室)は、「2014年度日本農芸化学会中四国支部学生奨励賞」を受賞しました。本賞は、学業優秀かつ、今後、農芸化学分野で活躍を期待される学部学生に対して贈られる賞です。安部成美さんは、本学会支部大会を含む2件の学会発表を行うとともに、今春からは醤油会社の研究技術職として就職し、その活躍が期待されての受賞です。

[2015/3/3] 環境共生化学分野で学術研究員1名募集中

環境共生化学分野で学術研究員1名を募集中です。

公募情報はこちらをご覧下さい。

[2015/2/27] 繁岡 透 教授 (物理学分野)最終講義が開催される

平成27年2月27日(金)14:00-15:30に大学院理工学研究科物理科学分野の繁岡 透教授の最終講義が開催されました。繁岡教授は1983年に山口大学に着任後から今までの31年余りの期間を山口大学理学部と大学院理工学研究科での教育研究に費やされました。最終講義は「1-2-2化合物とともに三十数年」という題目でしたが、その内容は、論文を紹介しながら3年ごとの国際会議での海外の研究者との出会い、他の国の印象等を紹介するという内容でした。多くの卒業生、学生、教員が参加しました。講義の最後で繁岡教授は学生に向けて「若いうちに海外に行き、世界を見てください。その経験がその後の人生にとても役に立ちます。」とメッセージを送られました。



[2015/2/23] 4年生中川孝典が優秀発表賞受賞

理学部地球圏システム科学科4年の中川孝典くんが、
2月23日に山口大学大学会館で開催された日本地質学会西日本支部例会において、「ペルム紀付加体の形成史ー周南市鹿野地域ー」のタイトルで口頭発表を行い、優秀発表賞を受賞しました。


[2015/1/14] ステップアップ研究報告会・理学部研究交流会が開催されました。

2015年1月14日(水)に「ステップアップ研究報告会・理学部研究交流会」が大学会館の会議室で開催されました。
理学部の様々な分野の発表が計12件(オーラル発表9件,ポスター発表3件)行われ,活発な議論が交わされました。


- [ステップアップ研究について]

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[2015/1/7] 岩尾康宏教授らの研究成果が「Mechanisms of Development」の表紙に選ばれました。

大学院医学系研究科応用分子生命科学系専攻(理学部生物・化学科 生物学分野)の岩尾康宏教授らの研究グループは、脊椎動物の受精モデルであるアフリカツメガエルにおいて単精受精を守る新規の分子機構を明らかにしました。ほとんどの動物卵では一つの精子のみを受け入れる単精受精をおこいますが、カエル卵では第1番目の精子が受精すると卵の膜電位が正になり(正の受精電位)、余分な精子が進入できなくなります。この電気的な多精拒否は40年ほど前にウニ卵で発見されましたが、その分子機構は長らく不明のままでした。今回の研究では、ツメガエル精子膜上のマトリクスメタロプロテアーゼ-2(MMP-2)の正に荷電しているヘモペキシンドメイン(HPX)が、卵細胞膜上の負に荷電している糖脂質ガングリオシド(GM1)と結合することが、受精時の卵内Ca2+イオン濃度上昇に必要であることが分かりました。さらに、HPXが電位センサーとして機能して電気的な多精拒否を担っていることを初めて明かにしています。

本研究成果は、国際発生生物学会の学会誌『Mechanisms of Development』134巻, 2014に掲載され、受精卵でのCa2+イオン波を捕らえた論文内の図4が、この度同誌の表紙に選ばれました。

[2014/12/22] 上條准教授がThieme Chemistry Journal Award 2015を受賞

大学院理工学研究科(理学)環境共生化学分野の上條真准教授(テニュアトラック)がThieme Chemistry Journal Award 2015を受賞しました。この賞は、Thieme社(ティーメ社、ドイツ)が出版している化学誌Synthesis, Synlett, Synfactsの編集者により、毎年、有機化学分野の有望な若手研究者を選出し表彰する国際賞です。12月初旬、上條准教授宛てに、Synthesis誌の編集長であるPaul Knochel教授(ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン校)から受賞を知らせる手紙が届きました。
上條准教授は、通常の条件では変換が極めて難しい飽和炭素−水素(sp3 C–H)結合の選択的な切断と官能基化を実現する新しい手法を創出する研究をしています。(上條准教授の業績については、研究室のホームページをご覧ください。) 上條准教授は、今回の受賞を励みとし、分子レベルでの物質生産法に革新をもたらすことで、最終的にエネルギー問題・資源問題・環境問題の解決を目指したいと語っておられます。

[2014/12/15] 生物・化学科の安達健太先生インタビュー記事を掲載

 

金は金色ではない?クロロフィルは緑ではない?世界はこれまで見てきたものとは本当は違う色をしているのでしょうか。ナノレベルの世界で色素を研究されている安達先生は今は色素で水素を作る研究をされているそうです。色素の持ついろいろな可能性を話していただきました。


「研究室訪問」に記事を掲載しました。

記事はこちらから

[2014/12/11] 地球圏システム科学科 金折裕司教授の著書「断層地震の連鎖」が刊行されました

金折裕司教授著の「断層地震の連鎖 断層との対話」(近未来社)が刊行されました。
地震学を専門される金折教授は,40年余りにわたり地震と断層の関係を追究されています。本著は金折教授の“断層研究集大成”に位置づけられるものです。

<目次>

序  章 東日本大震災の謎
第1章 地震の活動期を生きる
第2章 頻発する大地震
第3章 活断層と地震
第4章 地震と津波を知る
第5章 断層と地震の話アラカルト
第6章 マイクロプレート再訪と断層テクトニクス
第7章 過去から学ぶ
第8章 西日本大震災に備える

 

A5版240頁 3250円+税 (ISBN978-4-906431-42-7)


本書では,改めて活断層とは?という基本から地震と津波の関係,断層の連動性に関するシミュレーションといった最先端の研究成果まで網羅されています。これまで金折先生の指導のもと断層研究を行ってきた大学院生や学生の研究成果も随所でみられます。また第5章の「断層と地震の話アラカルト」では,日本書紀にある国内最古の地震の記述や鯰と地震の伝承から始まり,画家であり地質学者でもある高島北海と日本最古の地質図,さらに明治~昭和初期に活躍した地質学者と当時の発生した地震の関わりについて,金折先生ならではの切り口で語られています。(永嶌記)

 

金折教授の代表的な著書

  • 「山口県の活断層-地震災害の減災をめざして」近未来社 (2005年8月刊)
  • 「活断層系」近未来社 (1997年1月刊)
  • 「断層列島-動く断層と地震のメカニズム」近未来社 (1994年7月刊)
  • 「甦る断層」近未来社 (1993年7月刊)

[2014/12/3] 地球圏システム科学科の中川孝典君が最優秀ポスター賞を受賞

平成26年11月29-30日に福島県立博物館で開催された第12回放散虫研究集会において、理学部地球圏システム科学科4年の中川孝典君が最優秀ポスター賞を受賞しました。研究のタイトルは、「秋吉帯ペルム紀付加体中のマンガン炭酸塩団塊から抽出した放散虫化石群集」。内容は以下の通りです。

 

内容:

本研究は、山口県周南市鹿野東方に分布する秋吉帯錦層群中に発見したマンガン炭酸塩団塊から抽出した放散虫化石の報告である。マンガン炭酸塩団塊には非常に保存のよい化石が沢山含まれており、その多くが新種であった。それらを分類し従来報告されてきた化石種と比較することによって、地質年代を推測するとともに、従来の化石同定の問題点などを指摘した研究である。ペルム紀の放散虫化石としては、細部まで保存されている世界でもまれな化石群集であり、古生代後期の放散虫化石の進化と生層序に新たな光を投げかける研究として期待されている。

[2014/11/14] 台湾泥火山地下構造の物理探査

送信源における成功大学の
スタッフと山口大学のメンバー

平成25年10月31日~11月6日にかけて、台湾南部の高雄県で、泥火山の地下構造を調べるために物理探査を実施しました。
調査は、山口大学、(財)電 力中央研究所、国立成功大学が中心となり、国立高雄師範大学の協力を得て,実施しました。計測は、全長約2kmの送信ケーブルにおいて電流を流し、約 5km離れた泥火山分布域の27箇所において2次的に誘導された電場と磁場を計測するものであり、予定したすべての計測を無事に行う事ができました。
本研究により、断層に沿って上昇する異常間隙流体の挙動を明らかにすることが期待されています。
本調査には大学院理工学研究科地球科学分野1年の浅野慶治君、西山成哲君が成功大学の大学院生と共に、参加しました。

[2014/11/14] 地球圏システム科学科の西山成哲君が最優秀ポスター賞を受賞

平成26年10月29-30日に行なわれた日本応用地質学会の研究発表会で、大学院理工学研究科地球科学分野M1の西山成哲君が最優秀ポスター賞を受賞しました。研究タイトルは「未確認の深部流体が存在する可能性」.内容は以下の通りです.

 

内容:

本研究は沈み込んだスラブから放出された流体が深部流体として地表へ湧出する現象を地質構造解析、地下水の地化学特性の解明とともに、物理探査手法により流体の分布を可視化したものである。その結果、地下深部から上昇する流体は地表付近では、断層沿いに上昇すること、平野部では地下に湧出するのみで地表部には流出しないケースがあること等を我が国で初めて明らかとし、現在進められている地下深部開発における構造物周辺の長期的な安全性評価において重要な貢献をするものと期待されている。

[2014/10/21] サイエンスワールド2014:大盛況の内に終了しました!

山口大学理学部サイエンスワールド2014「不思議と驚きのサイエンス・ショー」:大盛況

  • SW2013.jpg 総来場者数が過去最高を更新!

     【概要】

    山口大学理学部では、県内外の高等学校、科学館・博物館、研究機関と連携し、小・中高生のみならず広く地域の皆様に、自然科学の魅力を楽しく判り易く伝えることを目的に、「サイエンスワールド」を毎年開催しております。
    今回で第16回目の開催となる「サイエンスワールド2014~不思議と驚きのサイエンス・ショー~」は、10月19日(日)学生食堂きらら・大学会館・理学部本館にて開催し、非常に多くの方にご来場頂きました。総来場者数は1034名で、これまでの最高来場者を記録した2011年の975名を上回ることができました。まさに大盛況!会場では子供たちの沢山の笑顔があふれていました。スタッフ一同、喜んでおります。
    スーパーボール、指紋検出、化石レプリカ、ポンポン船、液状化現象、竜巻再現などなど…、屋内・屋外で楽しい企画がありました。全ての企画が盛況であり、ご来場下さった皆様に楽しんで頂けたと思います。

     

    また中・高校生による科学研究発表「サイエンスセッションU-18」では、島根県立浜田高等学校の『ハッチョウトンボの生態調査2~秘めたる力生き残りを懸けた戦略~』が最優秀賞を受賞しました。

    おめでとうございました

     

    今回のサイエンスワールド2014では、慶應義塾大学 大木聖子(おおき さとこ)准教授による特別公開市民講座『いつか必ず起こる大地震から命を守るために』が行われ、幅広い年齢層の市民が参加し、聴講しました。

    大木先生の自己紹介から始まり、地震の発生メカニズム、大木先生自身が行っている幼稚園や小・中学校に赴いての防災教育についてなど、幅広い内容でご講演頂きました。講演終了後も、参加者から多くの質問が寄せられていました。

    最後にサイエンスワールド2014は、多くの団体様にご後援頂きました。以下、ご紹介させて頂きます。

    情報処理学会中国支部事務局・電子情報通信学会中国支部・日本化学会中国四国支部・日本分析化学会中国四国支部・中国四国植物学会・日本物理学会中国支部・日本動物学会中国四国支部・山口地学会・日本地質学会西日本支部・山口大学後援財団・山口大学理学部後援会・鴻理会(山口大学理学部同窓会)・山口大学生活協同組合・NHK山口放送局・tysテレビ山口・yab山口朝日放送・KRY山口放送・地域情報新聞ほっぷ・サンデー山口・山口ケーブルビジョン・山口県教育委員会


    ご後援団体の皆様、本当にありがとうございました。
    そして、ご来場くださいました皆様、本当にありがとうございました。

     

    サイエンスワールド2014実行委員長:安達健太

 

◆サイエンスワールド2014はコチラでも紹介されています◆

[2014/10/16] 物理・情報科学科で准教授,講師または助教1名募集中

理・情報科学科で准教授, 講師または助教1名募集中です。

公募情報はこちらをご覧下さい。

[2014/10/15] 物理科学分野で助教1名募集中

物理科学分野で助教1名募集中です。

公募情報はこちらをご覧下さい。

[2014/10/7] 4年生牛見龍也君が優秀ポスター賞受賞

10月3日大学会館で開かれた日本応用地質学会中国四国支部H26年度研究発表会において、4年生の牛見龍也君が優秀ポスター賞を受賞しました。

発表論文のタイトルは、「山口県中央部,島地川断層(新称)の性状と活動性」で、指導教員の金折裕司教授と連名です。この論文では、リニアメントや変動地形の空中写真判読、地質断層に沿った現地踏査、および断層破砕帯露頭での構造解析に基づいて,運動センスと活動性を評価しています.このようなフィールドワークに基づいた詳細な調査・解析が高く評価されました。

 

[2014/9/25] 安達健太准教授が平成26年度広島銀行大学研究者助成事業表彰を受けました

安達健太准教授:平成26年度広島銀行大学研究者助成事業表彰

【表彰概要】

平成26年度広島銀行大学研究者助成事業表彰に大学院理工学研究科の安達健太准教授が選ばれました。「大学研究者助成事業」とは、多様な技術シーズを研究・保有している大学研究者と民間企業をマッチングし、共同研究から事業化への進展を支援することを目的としています。
安達健太准教授らの研究グループは、有機色素化合物と無機半導体化合物から構成される光機能性有機/無機ハイブリッド・ナノ材料に関する先駆的な研究を展開しています。今回、それら材料を用いた『太陽光を当てると水から水素を作り出せるデバイスの研究開発』に関して表彰を受けました。(平成26年9月22日)今後、研究の更なる発展が期待されます。


【語句説明】

光機能性有機/無機ハイブリッド・ナノ材料

緑色植物に含まれる天然クロロフィルなどの高次構造を模倣し、有機化合物と無機化合物のハイブリッド(複合)材料中の組成と構造を高度に制御したナノメートル(nm:ナノは10億分の1)の材料


【参考】

広島銀行プレスリリース(平成26年9月18日)

 

【本研究に関するお問い合わせ先】

安達 健太
大学院理工学研究科 環境共生系学域・准教授
TEL:083-933-5731
E-mail:k-adachi(at)yamaguchi-u.ac.jp(送信時には (at) を半角アットマークにして下さい)

[2014/9/17] 田中和広副学長の研究グループが山口盆地の地下構造探査を実施中

白狐伝説の不思議・湯田の温泉はどこから来ているのか?

―山口大学と電力中央研究所による,温泉資源の有効活用に結びつく山口盆地の地下構造探査―

 湯田温泉の歴史として,昔々、湯田の権現山の麓の寺に小さな池があり,その池に毎晩傷ついた白狐がやってきて,足をつけていた。この様子を見ていた寺の和 尚さんが不思議に思い,その池の水に手をつけると,温かい。そこで池を深く掘ってみると,湯がこんこんと湧きだし薬師如来の金像があらわれた。この仏像を 拝んで湯あみをすると難病も治る「白狐の湯」として評判となった,という伝説があります。

湯田温泉の歴史として,昔々、湯田の権現山の麓の寺に小さな池があり,その池に毎晩傷ついた白狐がやってきて,足をつけていた。この様子を見ていた寺の和 尚さんが不思議に思い,その池の水に手をつけると,温かい。そこで池を深く掘ってみると,湯がこんこんと湧きだし薬師如来の金像があらわれた。この仏像を 拝んで湯あみをすると難病も治る「白狐の湯」として評判となった,という伝説があります。

湯田温泉は非火山性の温泉でありながら,源泉温度が高く湯量も豊富であるという,世界でも稀有な温泉です。しかし,温泉水がどこから来て,なぜ湯田に集まってくるのかよくわかっていません。9月13日~19日まで,田中和広副学長,理工学研究科の学生らが電力中央研究所と共同で,最新の地下構造探査を実施しています。これにより湯田温泉の起源と温泉水上昇メカニズムの理解が深まるとともに,温泉資源の有効活用につながることが期待されます。

今回,山口大学と電力中央研究所と共同で人工信号源可聴周波数地磁気地電流法(CSA-MT法)を実施します。これは地下の電気の通りやすさから地下の岩盤の形状や水の水質分布等を調べる手法です。従来は天然に存在する微弱な電磁場が利用されていましたが,山口大学と電力中央研究所は,人工信号源を用いることによる高精度な探査法を開発してきました。この微弱な信号は,人が感じることもできませんし,通信機器等に影響を与えることもありません。これを特殊な観測装置によって観測することにより,社会生活に影響を与えることなく地下構造を探査することができる,たいへん有用な探査方法です。

今回は,小郡に設置した発信源からの信号を湯田地域で受信します(図1)。これにより湯田地域の三次元地下構造を明らかにします。今回は多点観測によって,三次元構造を明らかにします。山口盆地の地下構造探査は,湯田温泉の起源と資源量を見積もるうえで重要な情報を与えてくれるでしょう。