物理・情報科学科4年生 藤川翔平さん(西井研究室)
電子情報通信学会“2013年総合大会”におけるISS特別企画「学生ポスターセッション」で
優秀ポスター賞を受賞されました、物理・情報科学科4年生の藤川翔平さん(西井研究室)です。
受賞おめでとうございます。
受賞の感想を聞かせてください。
すごく嬉しいです。90人ぐらいの中から7人が選ばれたんです。夜遅くまで残って作成した甲斐がありました。
夜遅くまで!?それはかなり力を入れたのですね。
会場では体育館に参加者全員のポスターが並ぶので、その中でも多くの方の目に留まるようなポスターを作らなければ!っていろいろとデザインを考えました。研究室の先輩方に相談にのってもらいアイデアをいただいたりして、何度も差し替えをしたりとギリギリまで作成しましたね。おかげで良いものが出来上がり、結果「受賞」というかたちになったので、先輩方に感謝しています。 |
受賞ポスターの前で |
後輩思いの先輩ばかりで…西井研一致団結!ですね♪
はい。良い先輩ばかりで研究室が楽しいです。研究するには、やはり周りの環境も大事ですからね~(笑)
確かにそうですね。
西井先生の研究室といえば、運動計測、歩行、ロボットというイメージがあるのですが、今回は「楽曲の構成音に着目した属性別特徴量の抽出」というタイトルでの受賞と聞いて、ん?音楽?と思ってしまったのですが、なぜこの研究をやろうと思ったのですか?
えっと〜、9年前に僕が好きな作曲家が亡くなってしまったんですよね。もちろん今でもその人の曲は聴くんですけど、やっぱり新曲が聴きたいなって、時々思うんです。
そこで、その人が残した数百の曲から特徴と言いますか、その人らしさを抽出すれば何か手がかりが得られるかなって思ったんです。
それは一体どうやって?
色々な方がメロディやリズムを研究されてきていますが、僕はその他のところに着目してもおもしろいのではないかな!って思ったんです。
その他のところとは具体的に何ですか?例えば?
分かりやすく言えば「ひまわり」で有名なゴッホは黄色を使う頻度が高い、次に緑、というように画家ごとに使う色に特徴が得られると思うんですよ。こ んな風にして、例えば「ベートーヴェンはドの音を使う頻度が特に高い」という音の使用頻度の特徴が得られたり、「ロックはド、ミ、ソの和音から、レ、 ファ、ラの和音に進む頻度が特に高い」という音の進行頻度の特徴が得られると考えました。 |
研究アイテム♪ |
なるほど!その結果は?
今回はクラシック、ジャズ、ロック、雅楽の4ジャンルの特徴を調べました。
音の使用頻度ではクラシックやロックに比べ、ジャズでは音の使い方に特定のルールのようなものがあることがわかってきたんです。
次に、進行頻度では、クラシックやジャズに比べ、ロックはかなり多様性に富んでいることが確認できました。
このことから「時代が進むにつれ新しいスタイルの音楽ができた」ということと「クラシックやジャズなどで現在残されている名曲は限られた特徴をもつ」という2つの可能性が考えられます。
一方で雅楽は、使用頻度、進行頻度のどちらの視点から調べても、かなり独特で独自の進化を遂げていったことが確認できました。
へぇ~。そうなんですね!では、単純な質問ですみませんが…これで、その亡くなられた方の新曲が作れるのですか?
これだけでは難しいですね。今回は音の調合の仕方が分かりました。これに、メロディやリズム等を組み合わせたら新曲ができるのではと思っています。
今後の研究でぜひ実現させて下さい!
はい。そうですね!今後は、今回の結果とデータを照らし合わせて、よく売れている曲には何か共通の特徴があるのかなぁ?ということも調べたいです。
もし共通の特徴が見つかれば、それを使って曲を作ればヒットソング間違いなしですね。
あははは(笑)そうですね!ヒットソング作りましょう♪
学会に参加されての感想は?
実は僕…人見知りをするたちで、正直すごく不安だったんです。でも、来ていただいたお客さんには自信を持って説明することができました。自分のやった研究ですからね!もちろん質問にもしっかり受け答えができましたよ。
その受け答えもしっかり評価され、受賞に繋がったのでしょうね。 今度はぜひ海外の学会に参加して、そこでまた受賞できるよう頑張ってください!
海外ですか!?(笑)そうですね~、はい。頑張ります!
これから大学院に進まれて、また受賞の喜びのインタビューでお会いできることを楽しみにしています。 |
ポスター前で説明 |
|
◎ 学会の旅 ◎
会場は岐阜県でした♪ |
駅前に織田信長の金の像が…。 思わず写真を撮りました(笑) |
||
僕達を歓迎してくれる横断幕があったんですよ!ビックリしました。 |