2020年2月15日

 新型コロナウイルスによる肺炎の流行が心配ですね。大学では授業の休業期間となるこの時期、教員も学生も海外に出る機会が増えます。特に中国への渡航や中国の空港を経由して海外に行く場合も多く、予定変更を余儀なくされる場合もあろうかと思います。日本国内でも感染者が増え始めました。心配です。

 さて、私は日ごろ学部長業務で研究室の学生の指導時間がどうしても減っており、常日頃から申し訳ないという気持ちがあります。学部長2年目の今年は、卒業論文や修士学位論文指導のこの時期、意識的に学生さんの指導時間を増やしてみました。調子にのった結果、激務に陥り、身も心もお疲れモードです。そのような中、先日は、同じくお疲れモードに入っている研究室の学生たちを元気付けようと、おでんを作って持ってきて学生さんに振舞いました。みんな気持ちよいほどによく食べてくれました。

 さて、その際、最近の自動車は起動させたときに、自動車のデータがメーカーのサーバーに自動的に送られ、コンピュータが自動車の状態を自動的に判定し、問題があるようであれば、自動車側にメッセージが表示され、場合によってはそのまま走行するのを止められることもあるという話を学生にしました。いわゆるIoTInternet of Things)です。家電機器等ではすでに普通になりつつありますね。家電機器の状態を監視したり、外から操作するという目的以外に、高齢者の一人暮らし家庭では、高齢者の行動を外部から見て、問題が起こってないのかを探ったりするのにも応用されているようですね。その際にある学生さんが、「プライベートな情報を含め、いろいろな情報が自動車メーカーに送られているかもしれませんね。ある意味、怖いなあ。」と言っておりました。正解ですね。みんなスマートホン等々を普通に使っている現在、自分に関する情報が流出する危険があることは十分に考えられます。少なくとも自分の機器が物理的に電波を介してネットワークに接続しており、それによって情報を発信しているわけですから。便利さの裏にはそのようなリスクがあることを意識して使ってほしいものです。

 関連して、現在、巷では「データサイエンス」とか「AI」とかいった言葉がよく聞かれます。大学教育にもデータサイエンスの導入は必須となりつつあります。山口大学では、すでに全学部1年生に「データ科学と社会」というデータサイエンスの必修科目が2018年度から設置されております。おそらく全学部導入をしたのは全国の国立大学の中では本学が初めてではないかと思います。今後は全学部の専門教育にも導入予定です。現在、理工系分野では、データサイエンスの手法は必須となりつつあります。理学部でも工学部、農学部等の理系学部といっしょになってデータサイエンスの基本技術である統計学と機械学習を学ぶための必修科目を2021年度入学生から共通に導入することになっております。それ以外にも各専門分野に対応したデータサイエンスの応用科目も導入します。近い将来、本学部で各専門分野とデータサイエンスの基本技術を身に付けた学生が、社会の広い分野で活躍してくれることでしょう。

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おでんを食べる学生さんたちです。中央の学生さんが最もお疲れモードのようですね。

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おでんは私が作ってきましたが、すでに修士論文の終わった大学院生が手作り餃子を作ってきてくれました。とてもおいしかったです。特に4年生女子から絶賛でした。(私のおでんはどうだったのだろう?)