山 口 大 学 
 近 着 ニ ュ ー ス 
 理 学 部 
2009/9/1

埋蔵文化財資料館学内連携企画展
鉱物・岩石 七変化
−Beauty and Wonder in Mineral World−
 7月6日から埋蔵文化財資料館において『鉱物・岩石 七変化』と題した展示が行われています。その名の通り、実に様々な、そして魅力的な岩石が展示されています。
「埋蔵文化財資料館って、遺跡の発掘をやっているところでしょ。どうして岩石の展示なの?」
と思われるかもしれません。でも、どちらも地球に隠されたものを発見するというところで共通していますよね。今回の展示は、埋蔵文化財資料館と理学部地球圏システム科学科の連携による企画なのです。理学部の加納隆教授が長年にわたり採集・研究を行なってきた鉱物と岩石を中心として、様々な標本資料が展示されています。
 これはぜひ行って見ねば!ということで、夏休みの静かなひと時を、岩石とともに過ごしてきました。
埋蔵文化財資料館。
第2食堂きららへ行く途中にあります。普段はあまり意識しない人が多いようですが、こうして見るとなかなか立派な建物ですね。
正面の看板。
おっ、『鉱物・岩石 七変化』のポスターが出ていますね。南極の岩石も見られるのかな?
右側のガイコツも気になります・・・これは土居ヶ浜遺跡・人類学ミュージアムで行われている展示の紹介ポスターでした。
正面玄関。
では、入ります。入って右側が研究室・事務室、左側が展示室です。
展示の全景。
おおっ、色々な岩石が並んでいます!
ぞくぞくしますね。(変ですか?)
南極で調査の様子。
写っているのはもしかすると大和田先生でしょうか?
岩石たち。
写真ではちょっとわかりにくいですが、実に様々な表情をしています。じっくり眺めてみましょう。
片麻岩(へんまがん)。
右のは目玉のような部分が挟まっていますね。「眼球片麻岩」だそうです。
左のはすごい褶曲(しゅうきょく)です。どうやったら岩石がこんなに曲がるんでしょうね・・・。
様々な変成岩。
長い年月の間に変成作用を受けた岩石だそうです。えっ、25億年!?
ザクロ石片麻岩。
直径1cmほどのザクロ石がたくさん含まれています。「風の谷のナウシカ」に出てくるオームにちょっと似ているかな・・・。
ついでに、右後ろの石は霜降肉に似ているような・・・。(変な感想ですみません)
火山弾。
これは新しい岩石ですね。山口県の伊良尾山近くで発見された火山弾です。火山から溶けたマグマが空中に噴出してできるのだそうです。
縞状鉄鉱(中央右)。
説明に『…27億年前くらいから次第に酸素が増え、その結果として世界のあちこちに鉄鉱床ができたと考えられます。酸素が増えた原因は、光合成をする生物が発生したからだと考えられています。』とあります。気が遠くなるほど長い時間をかけた、地球と生物のかかわり合いの結果が、目の前にあります。
菊花石。
菊の花のような形が見えますね。どうしてこんな形ができたんだろう?
ラルビカイト。
光の当たり具合で、深みがあって青白い、きれいな色に光ります。
緑柱石とヒスイ。
青、緑などの色を持つ岩石たちです。緑の石といえばエメラルド、左の緑の部分は、エメラルドと同じ成分です。
右のヒスイは新潟県糸魚川で取れたものだそうです。糸魚川といえば、最近(2009年8月22日)、ジオパークに指定されたところですね。
コランダムとホタル石。
コランダムという鉱物に微量の鉄が混ざると、きれいな青色のサファイアになります。ということは、これはサファイアがたっぷり含まれた岩、と言えそうです。
ホタル石は、紫外線を当てると光るので、蛍石なのだそうです。
石ってなあに?
そ、そう改まって言われると・・・難しいなあ。
イオウと黄鉄鉱。
黄色い鉱物たちです。硫黄の固まりもさることながら、黄鉄鉱の色・形の美しさはなんとも表現できません。どうやったらこんな結晶ができるんだろう?
菱マンガン鉱とマンガン方解石。
赤い鉱物たちです。菱マンガン鉱の妖しげな色・形に目が釘付けです。
ルビーと菱マンガン鉱。
これも赤い鉱物たち。ルビーはコランダムに微量のクロームが含まれたもの、だそうです。ということは、サファイアと兄弟なの?真っ青と真っ赤の宝石が同じものだとは!
展示の風景。
岩石の魅力がたっぷりの展示でした。加納先生のご説明をお聞きしながら見学したら、もっと楽しそうです。
−−−加納先生より−−−
 小さくてもとっても高価なもの,それは「石」.美しい宝石の輝きや色はどうしてでてくるのでしょうか?
 文明の世の中になくてはならないもの,それも「石」.人類は「石」でできた地球の上に暮らし,そこから資源を得て生きてきました.
 赤や青や黄色や緑,とがったもの,まるいもの,規則正しい外形をしたもの,縞もようのもの,目玉のあるもの,菊や桜や梅の花のようなもの,「石」は様々に色を変え.形を変えて出てきます.そもそも「石」ってなんなのさ?
 なにげなく「石」と言っているものの中に,様々な表情があることを,昼飯のついでに埋文に行って,見て,さわって,実感して下さい.


近着ニュースの目次にもどる
理学部トップページにもどる