磁性体研究室

     教授:繁岡 透 (228号室)           大学院博士前期課程:3名

                                  四年生      :1名

研究室概要

 希土類金属間化合物の物性,主として磁性(磁気相転移,磁気構造),実験および計算機シュミレ−ションにより研究している.また,新超伝導体や新現象の発見をめざして,新物質開発も行っている.

 現在主として研究対象にしている物質は正方晶ThCr2Si2型の結晶構造を持つRM2X2R=希土類,M=遷移金属,XSiGeなど)化合物系である.この系は,単純で,二次元的でかつかなり異方的な結晶構造を持つことから,これまでにない特異な現象を示す非常に興味深い系である.さらにRMXの組み合わせによって非常に多種多様な物質が合成可能であり,新物質の開発に適した系であると考えられる.この研究のために,純良単結晶を育成し,その磁気的,電気的および熱的測定や中性子散乱実験などを国内外研究所との共同研究を行いながら進めている.そして,これまでに,巨大磁気異方性,リエントラント強磁性,多段階メタ磁性,強磁性−反強磁性相転移,長周期磁気相,磁場誘起部分無秩序相の出現などなどの新しい現象を見い出してきている.これらの起因解明のために,さらなる実験を進めるとともに,本研究室によって提唱,改良が進められている分子場モデルによる計算機シュミレションにより,これらの現象の解析を行っている。これまでのところ,このモデルは非常に有用であることがわかっており,さらなる有用性の実証を行っている.

教官からのメッセ−ジ:物理に興味を持つ,やる気のある学生を待っています.

主な研究業績

原著論文

 K. Hattori, N. Iwata et al.  Molecular field calculation of the phase diagram in PrCo2Si2

   J.Mag.Mag. Mater., 213,370-6, 2000.

 A. Garnier, T. Shigeoka et al.  Evidence of mixed magnetic phases in TbRu2Ge2.

   Phys Rev. B 57, 5235-5239, 1998.

 D. Gignoux, D. Schmitt and T. Shigeoka. A neutron diffraction study of the low- temperature magnetic phase of DyRu2Si2 Europhys. Lett., 44, 374-378. 1998.

主な卒業研究テ−マ

 ・希土類金属化合物の単結晶育成

・三元系化合物TbRu2Ge2の磁性

主な修士論文テ−マ

 DyCu2Si2の二次元長周期構造

 ・PrCu2X2の(X=Si,Ge)の異常磁性

主な博士論文テ−マ

  ThCr2Si2型希土類金属間化合物の長周期構造.

 

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