[2011年9月5日]第7回理学部講演会

非水溶液環境下における特異な化学反応性の発現

イベント詳細

日時

2011年09月05日
15時15分 から 16時45分 まで

場所

理学部第22講義室

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第7回理学部講演会を行いますので、ご案内申し上げます。

多くの方のご来聴をお待ちしております。


題 目 : 非水溶液環境下における特異な化学反応性の発現
講 師 : 北條 正司教授(高知大学複合領域科学部門)
内  容 :

溶液中のイオンなど溶質間の相互作用または反応性は,希薄な水溶液中における状態が標準とされている。塩濃度が多少高い場合には,イオンの活量 係数を補正することなどにより合理化することができる。しかし,溶媒和力に乏しい非水溶媒中においては,事情は大きく異なる。
演者らは,主にアセトニトリルなどの疎プロトン性非水溶媒中において,数多くの特異な化学反応例を見出した。そして,それらの現象を,イオン-イオン間およびイオン-分子間に働く直接的な化学的相互作用に基づき,包括的に説明するのに成功した。
非水溶媒に限らず,水溶液においても,多量の有機溶媒または濃厚塩を含有するなどにより,水が本来のバルク水としての構造を保持できなくなった場合には, あたかもアルコールやエーテル類と同程度の溶媒和力しか持たなくなると提唱した。この説は,濃厚塩共存に伴う溶質(イオンまたは分子)の活量係数の変化ば かりではなく,溶媒構造の変化に基づく溶媒特性の変質を主張するものであり,ラマン分光法による水構造変化の観測およびハロゲン化アルキルなどのソルボリ シス反応速度の変化などを通して,実証されてきた。濃厚塩等を共存させると,酸化力を持たないとされる希硝酸が,意外にも,ほとんど濃硝酸と変わらぬ強力 な酸化力を発現することが明らかとなった。

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