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[2016/12/21]第6回理学部講演会

エゾサンショウウオ幼生の表現型可塑性についての生態発生学 (松波雅俊 :琉球大学)

イベント詳細

日時

2016年12月21日
17時50分 から 19時20分 まで

場所

理学部14番講義室

連絡先名称

原裕貴

連絡先電話番号

5614

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演題: エゾサンショウウオ幼生の表現型可塑性についての生態発生学


演者: 松波 雅俊  博士 (琉球大学医学研究科 先端医学研究センター 特命助教)


要旨: 生物は変化する環境のなかで異なる表現型を示すことがあります。異なった

表現型が単一の遺伝子型から生じる現象は表現型可塑性と呼ばれ、生物進化を考える上で極めて重要です。北海道に生息するエゾサンショウウオ (Hynobius retardatus) の幼生は、環境に応じてさまざまな表現型可塑性を示します。被食者存在下では頭部が巨大化し、捕食者存在下では外鰓・尾高が発達します。また、被食者の存在による攻撃型への変化は地域集団間で顕著な違いがみられます。本セミナーでは、これまで本種の表現型可塑性の分子機構と進化過程を解明するために遂行してきた研究を紹介します。
まず、異なる2つの表現型可塑性に関係する遺伝子を比較するために、トランスクリプトーム解析をおこないました。解析の結果、異なる形態変化間で異なる遺伝子発現の変化が起こるだけではなく、共通の遺伝子発現の変化も生じていることが明らかになりました(Matsunami et al. 2015 Mol. Eco.)。次に、集団間の表現型と遺伝型を比較することで、攻撃型可塑性の進化過程を推定しました。北海道内の5つの地域での形態測定と集団遺伝解析結果、集団に応じて可塑的変化能力は異なり、各集団は明瞭に異なる遺伝構造を持つことがわかりました。

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