韓国天文研究院電波天文研究本部と山口大学理学部の共同研究開始

韓国天文研究院電波天文研究本部と山口大学理学部の共同研究開始

山口大学理学部と韓国天文研究院電波天文研究本部との学術交流協定締結

山口大学理学部は韓国国立の天文学研究機関である韓国天文研究院の研究部門「電波天文研究本部」と2010年3月15日付で学術交流協定を締結しました。山口大学理学部では国立天文台との共同研究として山口32m電波望遠鏡を活用した研究を進めています。また、韓国天文研究院では韓国内の3台の電波望遠鏡で構成される韓国初の電波観測網「韓国VLBIネットワーク」が2009年より観測を始めています。地理的に近接する双方の電波望遠鏡が共同観測を行うことにより単一の電波望遠鏡を用いる場合に比べて観測精度が飛躍的に向上します。これらの理由から、両者の研究協力をより円滑に進めるため今回の協定締結に至りました。今後は共同観測・研究を通じた天文学への貢献はもちろん、学生を始めとする若い世代の交流を推し進めてゆきたいと考えています。

文責 物理・情報科学科 輪島清昭

 

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写真1: 協定書に署名する田中和広理学部長(左)と金奉奎電波天文研究本部長

 

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写真2: 協定書の交換を終え両者が握手

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写真3: 協定書を前に談笑する田中理学部長と金本部長

 

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写真4: 報道各社のインタビューを受ける田中理学部長

 

ミニワークショップ「KVN-山口アレイで狙うサイエンス」

山口大学理学部と韓国天文研究院電波天文研究本部との学術交流協定締結を受け、両者が協力して今後進めるべき研究について意見交換するための小研究会「KVN-山口アレイで狙うサイエンス」を3月16日に開催しました。韓国宇宙電波観測網(KVN)および山口32 m電波望遠鏡の観測システム整備の状況や両者の共同観測で狙う研究テーマなど、合わせて12の研究発表がありました。地理的に近接する韓国と山口とで構成する電波望遠鏡ネットワークは規模としては比較的小さいものの、そのコンパクトな構成と双方のフットワークの軽さを活かして、星形成領域や活動銀河の観測で独創的な研究を進められることが分かりました。研究会のまとめの議論では、年内の共同観測実現に向けて観測システムを整備することや個別の研究テーマについて双方で連絡を取り合って観測準備を進めてゆくことなどで意見が一致しました。小規模ながらも稔りの多い研究会でした。

文責 物理・情報科学科 輪島清昭

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写真1: 活動銀河の観測研究について紹介する孫烽源博士

 

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写真2: 興味深くもユーモアのある発表が続き笑みもこぼれます

 

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写真3: 双方の発展を祈念して記念撮影

 

第9回理学部講演会 「Astronomy in Korea(韓国の天文学)」
韓国天文研究院電波天文研究本部長 Kim Bong-Gyu(金奉奎)博士

 

山口大学理学部と韓国天文研究院電波天文研究本部との学術交流協定締結を記念して、3月17日にKim Bong-Gyu(金奉奎)電波天文研究本部長にご講演を賜りました。「Astronomy in Korea(韓国の天文学)」と題した講演では紀元前より続く韓国の天文学の歴史と現在進められている最新の天文学研究プロジェクトが紹介されました。韓国・慶州に現存する東アジア最古の天文台である瞻星台(チョムソンデ)や多くの歴史書に残されている天文現象の記述から、韓国の歴代の為政者が天文に深い関心を寄せていたことがよく理解できました。また、韓国が国際共同研究として進めている東アジア電波観測網や大マゼラン光学望遠鏡などの大型プロジェクトが紹介され、韓国の天文学が大きな発展を遂げていることも実感できました。歴史的に深いつながりを持つ韓国と日本が協力して天文学を発展させてゆくことの重要性にも言及され、今後の研究協力を進める上で意義深い講演会でした。

文責 物理・情報科学科 輪島清昭

 

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写真1: 金奉奎博士。朝鮮半島の歴史書について説明しています。

 

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写真2: 同じ「漢字の国」の皆さんが興味深く講演を聴いています。

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