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第9回理学部講演会

「探査船「ちきゅう」による南海トラフ地震発生帯掘削計画と海上生活~地質試料から何を読み取るか?~」

第9回理学部講演会「探査船「ちきゅう」による南海トラフ地震発生帯掘削計画と海上生活~地質試料から何を読み取るか?~」

2011年10月12日(水)に坂口有人先生(海洋研究開発機構・技術研究主任)による第9回理学部講演会「探査船「ちきゅう」による南海トラフ地震発生帯掘削計画と海上生活~地質試料から何を読み取るか?~」が開催されました.学生,教員合わせ約30人を超える参加者が集まりました.

ご講演では,世界最高の地球深部探査船である「ちきゅう」によって,現在まで行われてきた地球深部掘削の成果や今後の掘削計画,またその調査の様子や船上での生活を写真や図を交えてご説明して頂きました.

坂口先生は学生の頃から四国南部に位置する四万十帯に関して研究を行われており,現在はそのさらに南に位置する南海トラフの研究を主に行われています.南海トラフでは歴史的に海溝型巨大地震が繰り返し発生しており,地震記録が豊富に存在していることから,その地震の歴史を紐解くことにより,今後起こりうる東南海,南海地震にも備えることができるとのことです.また,巨大地震を引き起こす断層はプレート境界断層とともにそこから分岐した断層であり,これまで地震発生帯(インナーウェッジ)がすべることにより地震が発生すると考えられてきました.さらに坂口先生のご研究で,地震発生帯の外側に位置する(アウターウェッジ)も地震発生に大きく寄与していることが明らかになったとのことです.このメカニズムの解明により,これまで地震発生帯の挙動に基づき予想されていた津波の規模よりも,アウターウェッジの挙動が加わることで実際に発生する津波の規模がさらに大きいということが考えられるようになりました.

地球深部探査船である「ちきゅう」には世界中の研究者が集まり,大学院生でも乗船して研究を行うことができるそうです.ちなみに約2カ月に及ぶ船内生活の間は禁酒だそうです.(理工学研究科地球科学専攻M2芝貴人)

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写真1 講演に先立ち鎌田先生(右)にとる坂口先生(左)の紹介が行われました.

 

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写真2 南海トラフ地震発生帯の研究に関しての説明される様子

 

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写真3 講演前の会場の様子.教員,学生合わせて30名ほどが参加しました.

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