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第6回理学部講演会

「溶媒抽出法によるレアメタルの分離回収ースカンジウムを例として-」が開催されました

近年話題となっているレアメタルの一つであるスカンジウムを回収する方法について講演されました。

産出国が限られていて,その供給が不安定な高い金属をレアメタルとよんでいます。

スカンジウムは,この元素を多量に濃縮した鉱物が存在せず,他の金属鉱石の副産物として算出されていました。近年,固体酸化物燃料電池の電解質の添加剤として需要が増加し,市場から枯渇したため,その安定的な確保が重要な課題となっています。

スカンジウムを比較的高濃度に含むジルコニア鉱石の処理廃液から,スカンジウムのみをとり出す方法について,藤永先生は企業から依頼されて検討をはじめられました。希土類の一つであるスカンジウムは,化学的性質が希土類元素と非常によく似ているため,混合物からスカンジウムだけをとり出すには溶媒抽出法しかありません。

さまざまな抽出試薬を検討されたところ,硫黄と酸素を配位元素にもつモノチオリン酸系の抽出剤が適当であることを見出されました。他の金属イオンからスカンジウムを分離するための詳細な実験条件の検討結果などが紹介されました。今後は抽出剤を充填剤に固定化し,大規模な処理について検討される予定です。

 

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