MENU
 

[2013/10/25] 藤沢研究室の川口俊宏さん、新沼浩太郎さん、杉山孝一郎さんが受賞。

(1)川口 俊宏 助教(特命)
__2013年度(第8回)素粒子奨学会「中村誠太郎賞」を受賞


近年、我々が住む天の川銀河を含め全ての銀河が、それぞれの中心に太陽の十万倍から何十億倍もの質量を持つ巨大ブラックホールを宿すことがわかってきました。つまり巨大ブラックホールはとてもありふれた存在なのですが、成長過程や種など、その起源はあまりよくわかっていませんでした。
そこで、川口助教はブラックホールへ周辺のガスが大量に落ち込むことで質量が急増加する巨大ブラックホール形成機構に着目しました。そしてガスが大量に降り積もる時に特有の放射特性(明るさや波長毎の強度分布)を理論的に計算し、観測データとの比較によって、現在急成長中のブラックホールが存在することを発見しました。この研究成果に対して、素粒子奨学会「中村誠太郎賞」が授与されることが決定しました。
本賞は、素粒子奨学会(1972年に設立)が、原子核理論・宇宙物理理論を含む広い意味での素粒子論分野の若手研究者に贈る賞です。授賞式は2014年3月27-30日、東海大学にて執り行なわれる予定です。

 

(2)新沼浩太郎 助教、杉山孝一郎 学術研究員

__2013年度 Asia-Pacific Radio Science Conference,YOUNG SCIENTIST AWARDを受賞

 

近年、フェルミ衛星という人工衛星の研究によって、ガンマ線という放射線を出す天体が宇宙に数多く存在することが明らかになっています。ところがそれらの天体の多くは正体が解明されていません。星なのか星間ガスなのか、あるいはブラックホールなのか、ということが分かっていないのです。

新沼助教は山口大学が運用する口径32mの電波望遠鏡を用いて、VLBIという観測方法によってガンマ線を出す正体不明の天体群を観測し、それらの大部分が遠方の銀河の中心に存在する巨大なブラックホールであることを明らかにしました。
この研究は"VLBI Observation of Fermi/LAT Un-associated Gamma-ray Sources"と題して2013年度 Asia-Pacific Radio Science Conferenceで発表され、その内容が評価されて若手研究員賞が授与されました。この研究には山口大学の学生や国立天文台などの研究者が参加しています。

 

杉山研究員は太陽の8倍以上の質量という大型の星の形成過程の研究を行っています。宇宙空間を漂う希薄な星間ガスが、何らかのきっかけで収縮することで、最終的には恒星となります。このとき、形成中の恒星の周囲にはガスの円盤が形成されることが分かっています。
杉山研究員を含む国際研究チームはこのガス円盤の運動を、VLBIという手法で観測し、実際にガス円盤が回転していることを明らかにしました。この成果は"JVN/EAVN Monitor Project for the 6.7 GHz Methanol Masers"として発表され、太陽のような星、そして地球のような惑星がどのように形成されるかということを理解する上で重要な業績として認められ、若手研究員賞が授与されました。

サイトポリシー
  • Copyright 2011 山口大学理学部 All rights reserved.