学部長のつぶやき

2014年3月27日

色々と、つぶやいてまいりましたが、今回が最後のつぶやきとなります。
長いあいだお付き合いいただきありがとうございました。

大学に飛び込んで13年、学部長になって5年になります。3月いっぱいで理学部から離れることになりました。多くに方々に支えられながらなんとか無事に勤め上げることができました。

短い期間ですが、この間に多くの人と関わりあうことができました。また、私自身、この13年間、20年前には想像できないような人生を送らせていただきました。
偉そうに学生に向かって人生を説き、海外も含めて多くの研究者と交流し、事務職員の方々と限られた予算をどのように使うか頭を寄せ合い、、、、どれもこれも貴重な経験となりました。

いつも、思うことは、人生はすべて「縁」でつながっているということです。
大学に来ることがなければ、決して会うことのなかったであろう学生や教職員、地域の方々、また決して訪れることのなかったであろう場所、悩み、喜びなど、全ては「縁」だったと思っています。

知り得た人は多種多様です。尊敬すべき人、困った人、苦手な人どうしても議論が合わない人、心より打ち解けれる人、、、、。社会にはいろんな人がいて、それで社会は成り立っていると思います。
それらを受け入れる広い心と、一緒により良い社会を作っていこうとする気持ちが大切と思います。否定からは何も生まれません。

離れるといっても、同じ敷地の中です。今後も当分は理学部で学生指導や講義を続ける予定です。もう少しだけお世話になります。
現在、山口大学は大学改革の真っ只中です。今後の理学部のますますの発展を祈念してつぶやきを閉じさせていただきます。

本当に長いあいだお世話になりました。

2014年3月26日

先日、山口大学は美祢市と総括的連携協定を結びました。今後はジオパーク活動の推進など多方面にわたり、協力関係を構築することとなりました。
これまでも、理学部を中心として、自然の宝庫である、秋吉台周辺において様々な研究や学生指導を行ってきました。授業や巡検で秋芳洞を訪れた学生は膨大な数になると思いますが、大部分が無料で入洞させていただいております。お世話になるばかりではなく、これからは、我々が美祢市に対して何ができるかを一緒に考えていきたいと思います。

先週の日曜日には、ジオパーク事務局の主催でジオガイドの講習会に、美祢市嘉万地区にある弁天池に行きました。日本百名水に認定された湧水は、青い色をたたえており、静かな環境とともに、癒しの空間として、多くの人に愛されています。当日も多くの方が湧水を汲みに、遠くは九州からもこられていました。

果たして弁天池でどのようなジオツアーを企画されるのか興味がありました。
弁天池だけでは、30分あれば終わってしまいます。
ツアーでは、池の歴史、水質、流動経路、川底に点在する石に付着している紅藻類の紅マダラなどに関する説明があった後、周辺を散策しました。
弁天池はカルスト周辺の地下水系に支配され、河川は伏流水となり、枯れ川が多くみられます。このため、地元では地下水を効率的にしかも公平に利用するために、様々な形態の堰を作っており、ツアーでは弁天池から湧き出る地下水を有効に活用している様子を見て回りました。
人間の知恵とはすばらしいものです。限られた環境の中でいかにうまく環境と共生していくかについて様々な工夫がなされています。その環境を作り出したジオとそれを自分たちの生活の営みの中でうまく活用している人たちの関係。まさに、ジオパークの一つのテーマではないでしょうか?
結局、3時間余り、周辺を散策する事になりました。

美祢ジオパークではこのような自然と人間生活との共生についても、今後も活動の中で掘り下げていかれるようです。楽しみです。私も、ジオガイドに登録しようかと思っております。

写真は美祢市のゆるきゃら「こぶっちゃん」です。
長登銅山から産出した銅を使って奈良の大仏を作ったことにちなみ「だいぶつ」をもじったのではと想像しています



弁天池の情報はこちら

2014年3月20日

明日は、山口大学の卒業式です。雨が心配ですが、なんとか晴れてくれることを祈りたいと思います。

3月は別れの季節です。
教職員の中にも新しい環境で新しい生活を始められる方々がおられます。
自分の選んだ道を信じて、ポジティブに新しい未来を切り開いていっていただきたいと思います。以前も言いましたように、「自信」とは自らを信じることです。ぜひ、自信を持って、新生活にチャレンジしてください。

さて、先週、私もある別れを経験することになりました。それは13年間連れ添った愛車「レガシー」との別れです。山口へ赴任するときに、購入し、その後18万kmを走破しました。様々なフィールドに学生とともにドライブする中で、いつの間にか自分の体の一部になっていました。特に単身赴任の8年間は良き友として、愚痴も聞いてくれました。悲しい別れでしたが、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。卒業した多くの学生にもこの車には様々な思い出があることと思います。

一つの時代が終わったように思います。わたしも、学部長職は3月いっぱいでおわり、4月からは新しい環境が待っています。

「自信」を胸に、新しい世界へ一緒に飛び込みましょう!

2014年3月6日

先週、下関へ家族旅行に出かけました。その際、念願であった、防長四湯のうち最後まで残った川棚温泉に行きました。防長四湯とは、湯田温泉、湯本温泉、俵山温泉、川棚温泉で古くより殿様をはじめ多くの人々に愛された、山口県を代表する温泉です。
湯田温泉は白狐、俵山温泉は白猿、川棚温泉は青龍が発見したとされ、湯本温泉は近くにある古刹大寧寺の住職が見つけたとされています。古くより開発されているこれらの温泉は基本的に泉温が高く、自噴しています。そのため、泉源のすぐそばに浴槽がある場合が多いようです。
湯本温泉の恩湯では泉源の直上に湯槽があります。今度改装するそうですが、古いため、どこに泉源があるか分からずに、設計ができないという話を聞きました。
川棚温泉も、源泉のすぐそばに湯槽があり、ちょうど良い湯加減でした。川棚温泉を除きそれ以外の温泉については、学生が温泉の水質や起源などを調べて、興味ある結果を得ています。水質は湯田温泉のタイプ、湯本温泉と俵山温泉のタイプと川棚温泉のタイプの3つに分かれます。同じように見えても、それぞれ個性があるようです。
午後は角島へ向かい、漁港で新鮮な魚介類を買って帰りました。山口は自然が豊かで1時間ちょっとあれば、自分で体験することができます。山口に住んでいる幸せを感じるひと時でした。みなさんもぜひ山口の温泉を楽しんでくみませんか。
残念だったのは、名物である高瀬の瓦そばを食べそこねたことです。また、次の機会に、、。





2014年2月27日

今朝、テレビをつけたら、久しぶりに「機関車トーマス」を放送していました。まだやっていたんですね。驚きです。
息子が小さい頃よく一緒に見させられたものです。最近初孫ができたので、また、一緒に見ることもあろうかと思い、おもわずみてしまいました。今日は、「静かなスタフォード」というタイトルだったと思います。スタフォードは電池で動くため、汽笛が鳴らせません。そのため、トーマスにどうすれば音が出せるか教わります。結局は、大声で叫ぶだけなのですが、皆に褒められ有頂天でした。しかし、家畜の移動を頼まれた際に、大声を上げて家畜を全て逃がしてしまいました。牧場主は、スタフォードは静かに列車を走らせることができるために移送を依頼したということでした。

皆それそぞれに得意があり、自分にしか出来ない事を、しっかりやることが大切ということでしょうか?
今になって、じっくり聞いてみると、色々と深い意味があり、子供たちにも聞かせたい内容です。もともと、童話や絵本にはそのような私たちが忘れかけている本質的なことが書かれているのかもしれません。

2014年2月18日

昨日の朝日新聞に山口県の銘酒「獺祭」に関する記事が2件、掲載されていました。
珍しいことです。ともに、旭酒造の3代目が、地ビール作りに失敗して、杜氏が工場を去り、やむなく杜氏抜きで、温度などを徹底的に管理することにより、世界的にも名前が知れるような大吟醸酒を作ったというもので、数百人の小さな村から、世界を目指した例として紹介されていました。大吟醸酒の生産では日本1だそうです。
現在では、新幹線の駅や飛行場でも入手がむつかしい幻の酒となりつつあるようです。
きちんとしたものを作れば、地方でも頑張ることができるという、お手本のような話です。参考にしたいものです。
山口県には素晴らしいお酒がたくさんあります。昨年の洪水で蔵元が水没した「東洋美人」も復活1号が最近出ました。また、今年も恒例の「五橋」の新春初搾りが2月4日の早朝、蔵元で瓶詰されました。いずれも、予約して手に入れることができました。ラベルの写真を添付しました。
美味しいお酒が飲めるということは、幸せなことです。ただ、年末の人間ドックでは、酒を控えるように言われました。しかたなく、今のところ、瓶をじっと見るだけにしています。

2014年1月24日

いよいよあすは、卒論発表会です。1年を通じての学科の最大の行事と言えます。

自信を持って、大きな声で1年間の研究成果を発表して欲しいと思います。

今晩は、長くなるような気がします。

先日、テレビで三谷幸喜監督の「素敵な金縛り」を見ました。映画の中で、落ち武者が落ちこぼれ弁護士に、「君はもっと自信を持つべきだ。」と諭すシーンがあります。その中で、「自信とは自らを信じることだ」と言います。最近、自信の持てない学生が増えてきたように思います。「自分を信じないでどうする!」と思いますが、みなさんはどう思われますか?

自分を信じるためには、自分自身に対して、いつも厳しく有ることが必要と思います。やれることをやったらあとは自信を持って、堂々と自分を主張することが大切ではないでしょうか?何気ない一言ですが、思わず、納得してしまいました。

皆、自信を持って頑張れ!

2014年1月8日

皆様、あけましておめでとうございます。今年は穏やかな年末年始でしたがいかがお過ごしだったでしょうか?
私は、年末に台湾で友人と旧交を温めるとともに、温泉を楽しんできました。正月は初孫のお宮参りで徳島へ行ってきました。ゆっくりとリフレッシュができました。

先日、テレビで「のぼうの城」を見ました。3度目ですが、いつ見ても痛快な時代劇です。
今回は、色々と考えさせられました。「のぼう」は城代の名前です。石田三成の軍勢2万に囲まれ、誰もが降参したほうが良いと助言するのですが、最終的な軍議の場で戦うことを宣言してしまいます。
これを聞いた、武将は翻意を進めるのですが、農民たちは、「のぼうが言うなら、仕方ないのう。やるしかなかろう」と言って戦争に参加することとなりました。彼は、決して勇猛果敢な武将ではないのですが、常に農民とともに遊び、働き、彼らの絶大な信頼を得ていました。

信頼感とは人を動かす力だと思います。今、盛んにガバナンスという言葉が語られますが、本当のガバナンスは信頼関係が成り立ってこそ意味のある言葉となるように思います。大学運営も同様ではないかと思います。

 

 

本年もよろしくお願いいたします。

写真は防府天満宮の元旦の様子と、台湾高雄の夕日です。

2013年12月17日

前回、紹介しました大歳祭りが先週土曜日に開催されました。寒い夜でしたが、家の中は熱気で溢れていました。大歳様は農業の神様ということで今年の作付の様子や、地域振興をこれからどうするのかなどが語られていました。今年はPM2.5の影響でしょうか、ウンカ(害虫の1種)が大発生して、田んぼに丸い穴のような箇所がいくつもできて困ったという話が聞けました。また、温暖化のために、コメの品質が落ちてきたとの話も聞けました。
田舎からは若者がどんどんと都会へ出ていきます。それは私の田舎も同様です。なかなか打つ手はありませんが、皆都会へ出てったら日本は地方から崩壊していくように思います。

私も偉そうなことは言えませんが、地方の抱える切実な悩みは現場にいて初めてわかります。

写真は当日の神棚や玄関の様子です。数百年間、同じ形を守っています。

2013年12月12日

年の瀬となりました。風邪も流行っているようです。皆様、ご自愛下さい。
この季節、私の地元防府市大道切畑では地元に古くから続くお祭りが開かれます。大道地区では、「お笑い講」のほうが有名ですが、実は同様の講が小さな地区ごとに開催されています。「大歳祭」と呼び、参加するのは21軒で 3つの組に分かれて、順番に当屋(当番)を務めます。よって、21年に1回当屋が回ってきます。参加する家の数は数百年間不変です。ご神体は鮒で、男だけで行うお祭りです。昔は2日間、続けてやっていたそうです。
現在、我が家に神様がおられ、今週末には21年ぶりに我が家でお祭りを開催します。いろいろ、しきたりがあります。例えば、どのような料理をどのように配膳するのか位置まで指定してあります。また、祭りの始めには「おごく」と呼ばれるご飯を回して食します。お酒は7升、会費と白米を2合ずつ徴収します。江戸時代からの記録が古文書として残っています。ようするに酒を飲みかわし、恵みに感謝するとともに、1年間の憂さ晴らしをするものです。
21年後、私は生きているかどうか怪しいので、私にとっては、最初で最後のお祭りになりそうです。念のために次男を呼び寄せました。
古き伝統行事ですが、「お笑い講」も、もともとは21軒で順番に開催していたのですが、現在は、参加する家が減ってきて存続が危ぶまれています。21軒の人間が一度に入れる広間のある家は少なくなり、昔はそのために数百万円かけて家の改修をしたという話を聞きます。
伝統を守るのにも、手間とお金がかかるようです。
また、当日の写真を添付したいと思います。

2013年11月18日

山口大学は上田鳳陽先生が後河原に山口講堂を設立し2015年には創期200年を迎え、様々な行事が企画されています。200年という年月はただ長いというだけではなく、そこには長州藩から受け継がれた教育に対する意識の高さがあるのではと思います。

 

図書出版のぶ工房の出した「長州維新の道」という書籍の中には江戸から明治にかけての長州藩における教育が語られています。幕末維新期の教育機関に関して、長州藩における郷校の数が20(全国108)、私塾が106(全国1140)、寺子屋の数は1304(全国15550)とあります。驚くべき数字です。

あの、幕末期に長州藩は農民に至るまで日本の中で抜群の識字率を誇っていたことが見て取れます。この事が、農民や商人を含む多くの若者が奇兵隊をはじめとする多くの諸隊の呼び掛けに応じて、各地に結成された事と無縁ではありません。教育の高さや広がりにより、農民ですら文字が読め、四境戦争への参加の意義などが容易に理解できたものと考えられています。

この、伝統が現在の山口大学にも引き継がれていると思うと、身が引き締まる思いがします。これまで多くの学生諸君が頑張ってきたことは言うまでもありませんが、我が国の将来のために教育に励んだ側も高く評価されると思います。

 

創期200年を迎え新たな気持ちで教育に取り組みたいものと思います。

将来のために投資することの重要性を改めて考えてみようではありませんか。

2013年11月5日

昨日、楽天イーグルスが、日本一となりました。田中投手(同じ名字なので他人事とは思えません、、)の気迫のこもった投球には感激しました。終了後のビールかけも盛り上がっていました。

テレビを見ていて、どこかで見たことがある人が映っていました。気になって、HPで調べてみたら、かつて、大洋ホエールズで活躍した、田代富雄さんでした。彼は、今、イーグルスのバッティングコーチをやっているとのことでした。よほどのファンでないと、彼の名前を知らないと思います。かつては、「オバQ」とか「アジの干物」と言われながら愛され、低迷期の球団を支えていました。

 

最近、「最後のクジラ」という本を読みました。著書は新聞社でスポーツ記事を書いている赤坂栄一氏です。田代富雄の野球人生について語っています。物語は彼が名前が変わった横浜ベイスターズの二軍監督時代に、チームが不振のため、シーズン途中に一軍の監督代行に任命され、その翌年解雇されたところから始まります。

当時の選手の名が多く出てきてファンにはたまらなくせつない内容です。

彼は大洋ホエールズ最後の選手だったとのことです。彼が活躍したころは、本当に弱く、それでも彼の軌道の長い芸術的なホームランに、一日の疲れを忘れたものです。勝つことにはあまり固執しなかったように思い出します。巨人のようなせこい野球は嫌いでした。

 

山口県にはホエールズファンが結構います。特に、年配の方には熱狂的なファンもいます。堀工学部長、根ケ山人文学部長はともに、下関出身です。かつては下関球場がサブファランチャイズでした。ときどき懐かしい話をすることがあります。

 

地元には地元の良さがあります。文化といえるものではないでしょうが、、、。楽天は見事に東北に新しい文化を作りました。自分にとっては山口が故郷です。なんとか、山口を、山口大学をもっと活性化できないものでしょうか。

美祢ジオパークもぜひ次回は日本ジオパークに認定されるように頑張りましょう。

 

今回は、まとまりのない話でしたが、興味のある方は是非本をお読みください。

講談社から出ています

2013年10月16日

最近、東京へ何度か出かける機会があり、地下鉄の中吊りを何気なく見ていると、なかなか味わいのある企業のイメージや経営方針を示すキャッチコピー(コーポーレートコピー)を見つけることがあります。


テレビでも、様々なキャッチコピーを見ることができ、その出来栄えに感心することがあります。少し紹介します。

    • Re-Born (トヨタ)
    • The Power of Dreams (ホンダ)
    • Make  it possible with Canon (キャノン)
    • Change for the better (三菱電機)
    • Inspire the next (日立)
    • Never stop changing (三井住友生命)
    • Basic and New (日本ぺイント)

このほかにも、大学案内のポスターに、大学の理念や建学の精神を短いフレーズで示したものがあります。いくつかのタイプに分けられそうですが、思わず納得してしまうような、名言?も多くあります。
次回はいくつか紹介したいと思います。

山口大学の「発見し、はぐくみ、かたちにする」もなかなか深いですね。
もう少し具体的なイメージがあるともっとインパクトがあると思います。

2013年10月8日

10月5、6日に竪小路、一の坂川周辺で「アートフル山口」というイベントがありました。
商店、一般の個人宅、高校などが共催して様々な企画や販売などをするもので、毎年開催されています。5日はあいにくの雨でしたが、6日は回復し、多くの人でにぎわいました。私も散歩がてらに、出かけてみました。多くの出会いがありました。

その1 能面師の奥深さ

能面師の先生から色々とお話をしてもらいました。能面は3mm 規格からずれると、全く使い物にならない。中世に確立された能面のサイズやデザインを忠実に守ることが、最も重要な点だということでした。木を削りこんでいき、一度失敗したら商品にはならない。その意味で、マイナスの芸術と称されていました。
伝統を守ることの意味を知ることができました。

その2 餅屋さんの語る餅文化

カキ餅屋さんが、無料で餡餅を焼いてふるまっておられました。
餡餅を食べることは、今ではほとんどありませんが、かつては我が家ではお雑煮に入れて食べていました。店の奥さんが私もそうでしたということで、餅に関する話で盛り上がりました。
お店では、餅はついたその日のうちに販売をし、残りは冷蔵庫に保管するといわれていました。旧山口講堂そばのお茶屋橋そばのカキ餅屋さんです。是非一度ご賞味ください。

その3 ボランティア

イベントの行われた赤レンガ付近に、私の研究室の院生がピンクの着物を着てビラ配りをしていました。とても着物が似合っており、思わず写真を撮ってしまいました。山口でのイベントには県立大学は積極的にかかわっていますが、なかなか山大の学生の姿は見ることはできません。彼女はボランティアでの参加だそうですが、
何となくほっとした気持ちにさせられました。

その4 父の事

一の坂川沿いでは、3年前に亡くなった父の付属小学校時代の教え子の方が、庭を解放され、ブラジルとの交流活動の紹介をされていました。思わぬ出会いでした。懐かしい会話の中に父のことを思い出すことができました。

山口市内ではこのようなイベントがいくつか開催されています。
皆さんもぜひ、参加してみてはいかがでしょうか?

2013年9月24日

大学も、後期授業が来週には始まります。このコーナーも休眠状態でしたが、また、再開します。この夏は、学生と四国や山口市阿東町で現地計測を行い、多くの住民の方々に大変お世話になりました。また、8月後半には休暇を取って、イタリアへ旅行に行きました。

少しずつ、ご紹介したいと思います。

 

イタリアで思ったこと:

イタリアは、日本と景色が違います。トスカーナ地方では、バスからは、小高い丘が多く点在し、その中心に教会があり、その周りをレンガ造りの古い建物が取り囲み、さらに城壁のようなものが見えます。

かつては多くの小公国が乱立し、お互いに競い合っていたとのことです。

畑は平地に広く広がり、トウモロコシ、ブドウ、トマトなど多種多様な果物や野菜を大規模に育てています。実に上手に、地形や地質、気候を利用しながらその土地にもっとと適した産業や生活を営んでいるように見えます。 明るい太陽が強い日差しをふりまき、底抜けに明るいイタリア人の性格も納得できます。

本来、人間は住んでいる地域の自然に上手に適応して、産業を発展させ、生活のスタイルを考え、人間性をはぐくんできたと思います。

その場所で、やれることを常に考えて、無理をしないで、最もやりやすくて、効果的なことを考える事が重要と思います。

振り返って、我が国はどうでしょうか?島国で、平地の狭いこの風土の中で何ができるのでしょうか?今、我々は無理をしていないでしょうか?時には、無理をすることも必要かもしれませんが、長続きしないように思います。

いま、理学部のミッションを作成中です。山口の自然と風土の中で何ができるか考えてみることも大切なことではないでしょうか?

2013年7月23日

2013年7月23日

台湾留学中の学生(地球圏システム科学科)

台湾その5:台湾でグローバル人材について考える

台湾から帰って、約1カ月になります。気温35℃、湿度98%の世界から無事生還したものの、日本の暑さは別の意味で過酷です。既に夏バテです。

台湾シリーズも最後となりました。今回はグローバル人材について考えました。

台湾では、多くの現地の大学関係者にお世話になりました。同行した学生も、日本語、英語、中国語の中でいろんな意味でタフになって帰ってきたように思います。語学ができなくとも、気持ちは伝わるし、それなりに生きていけることが分かったようです。台中では現地の大学で語学留学をしている学生に会い、彼女が日本にいるときに比べ、明るく積極的になっていることに驚きました。結局、外国人でも、我々と同じ発想するわけで、美しいものを見たらだれもが感動し、感嘆の声を発するものです。特別なことは決してないと思います。ただ、彼らにしか感じられない部分もあり、そこを理解することにより、関係は一層、深まると考えます。

台湾には、大きく台湾人、中国人、原住民族の3種類の人々が住んでいます。古くから居住する原住民族、かつて福建省などから移住し同化した台湾人、戦後、蒋介石とともに中国本土から渡った中国人はそれぞれ、文化や背負っている過去の歴史も異なります。特に南部には台湾人が多く住んでおり、彼らの中国人に対する感情には特別なものがあります。彼らとの会食の中でも、最後には必ずその話になります。私にはすぐには理解しがたい部分がありますが、彼らが熱く語る様を見ていると、心が動かされます。逆に、日本人に対しては良い印象を持っているようで、昔日本統治下に○○さんにお世話になったといった話をよく聞きます。

彼らの心に入って彼らと一緒に共感し、喜び、悲しむといったことが、真に彼らとコミュニケートすることではないかと思います。学生にもそのようなコミュニケーションが取れるようになってほしいと思います。。

理学部、理工学研究科も今後、多くの留学生を受け入れるように、色々な活動を始めました。いつの日か海外からの留学生と日本という国のありようについて語る日が来る事を期待しております。

 

 

 

2013年7月11日

日曜日に山口で初めて蝉の声を聞きました。梅雨も明け、いよいよ夏本番です。

山口では花火大会も含め、これから祭りが続きます。まず7月20日より祇園祭、8月は6,7日とちょうちん祭りと続きます。共通教育棟にも山口市内情報の掲示板が設置されるとのこと、是非、平川から山口の中心地へ出かけ、学生の熱気で祭りを盛り上げましょう。

祇園祭ですが、前夜となる7月19日は午後8時より、神様を3つの神輿に移す神事があります。ほとんど知られていませんが、八坂神社周辺の明かりが消されて、暗闇の中を神様を神官が神輿まで「ウオー、ウオー」と叫びながら運ぶというものです。最初見たときは、背筋がぞっとするような戦慄が走りました。あくまでも、静寂であり、わずかの参拝客も立ち尽くすといった景色です。出雲大社の平成の遷宮でも同様の行事があったことをテレビで知りました。是非、一度体験してください。

翌日はサギ舞が神輿の前で、披露されます。こちらもぜひご覧ください。

特に学生諸君に山口の雅を感じてもらえるとありがたいです。

2013年7月4日

2013年7月4日

         孔子廟(台北)

台湾その4:台湾で日本を発見

空いた時間を利用して、台北の孔子廟に行きました。大学院の試験もせまっているため菅原道真よりは孔子のほうが格が上なのできっと効果があると思い、学生を連れて参拝しました。騒然とした台北の中でここだけは静寂が流れ、落ち着いた気持ちになれました。絵馬もちゃんとあって、願い事を書いて奉納しました。

帰ろうとした時に、境内でおじいさんが一人尺八を吹いておられました。静かな中で、その音だけがやけに物悲しくまた、哀愁に満ちており、思わず目を閉じて聞き入ってしまいました。曲は日本の古い歌唱曲で、「影を慕いて」、「酒は涙か溜息か」、「荒城の月」など、なかなか泣かせる曲ばかりです。

ここが台湾であることを忘れさせるような、日本よりも日本的な不思議な感覚に陥ってしまいました。数曲聞いてから、心よりの拍手をしてその場を離れました。おじいさんはうれしそうに手を振ってくれました。

その後、偶然にも境内の外で会うことができ、その際、おそらく彼の演奏の録音されたものと思われる手作りのCDをいただきました。CDには何も書いてありませんでしたが、突然のことにこちらはびっくりしてしまいました。

帰国してから聴いてみると、それにはおじいさんの尺八演奏が収録されていました。

 

どこの誰かもわかりませんが、その物悲しい音色には感激しました。室内を暗くして聞くと心が癒されます。

素晴らしい出会いでした。

2013年7月2日

台湾その3:ジオパーク

我々は、マグマではなく泥、天然ガス、地下水が噴出して形成された泥火山の研究を行っております。泥火山は防災上も重要な研究課題となっております。台湾には露頭条件の良い、泥火山が多く見られます。

高雄周辺では最近、活動が活発化し、昨年12月には泥火山の噴出により田んぼが泥で埋まる災害が発生しました。

写真はその時のもので、地元では火をつけることにより活動が収まるといった、言い伝えがあるようで、燃えさかる様子が見て取れます。周辺には燃える炎が、龍や麒麟に見えるとかで、信仰の対象として寺院がたてられています。

今回の調査では、台南、高雄を中心に現地調査を行いました。

高雄の泥火山周辺では世界ジオパークへの登録を目指した活動が行われていました。ボランティアの年配の方々が数人テントに待機しておられ、観光客が来るたびに、説明を主なっておられます。気温は35℃、湿度95%という過酷な条件の中、数人のグループから数10人のグループを対象として丁寧な解説をされていました。お茶の接待も受けました。

現在、美祢市も日本ジオパークを申請中ですが、地元のボランティアの活動には参考になるところが、多くあります。このような地道な活動が重要なことを痛切に感じました。

 

2013年7月1日

台湾その2:家族の絆

台湾では、家にキッチンがないようです。そのため食事は基本的には外食です。

食事を作る必要がないため奥さんには天国のような所だと言っていました。

今回も、大学の先生方と食事を一緒にとりましたが、基本的にテーブルは円卓です。テーブルを取り囲むようにみなさんが座って、料理をシェアする形式です。

気がついたのはレストランではどのテーブルも、子供からお爺さんまで一族が皆揃ったがごとくに、にぎやかなことです。少なくとも3世代は含まれており、友人も加わって、たいへんにぎやかです。このような景色は核家族化の進んだ日本には最近見られなくなりました。自分の子供のころは確かにこのような光景をよく目にしました。

台湾では家族の絆を大切にするようです。また、目上の人やお年寄りを尊敬し、大切にしています。田舎ほどその傾向は強いとのことです。以前、高雄で利用したタクシーの運転手から、「古き良き日本の伝統は、台湾の田舎でしっかりと守っているから安心してください。」と言われたことがあります。

しかし、台湾でも台北など都会では若者を中心として、大きく変貌してしまったと年配の方から聞きました。

私も毎日奥さんと二人きりでの夕食です。色々と考えさせられました。

 

写真は、台南のレストランでの食事風景で、映っているのはお世話になった台湾のスタッフです。

2013年6月28日

先週、台湾で学生2名と1週間、現地調査を行いました。調査は国立成功大学、国立高雄師範大学との共同でおこない、それぞれの大学のゲストハウスに宿泊させてもらいました。これまでも何度か調査で来ていますが、印象的だったことをシリーズでお伝えします。

 

台湾その1:おもてなしの心

現地調査では、大学や地元の方々に大変お世話になりました。

すべて、ボランティアです。大学のスタッフには100km離れた現地へ毎日送り迎えをしていただき、宿まで提供してもらいました。ゲストハウスのスタッフには、別れ際にマンゴーをいただきました。ビジターセンターの係員には、開館時間が終わっていおるにもかかわらず、案内していただき、最後にバナナをもらいました。社会人博士コースの市役所の職員には自宅に招かれ、マンゴーやスイカをごちそうになり、多くの果物を土産にもらいました。

台湾でも都会はどうなのかはわかりませんが、私たちがうかがった台南や高雄の田舎では、心からの「おもてなし」を受けました。道を聞こうとすると1人、また1人と集まってきたあっという間に議論が始まります。前回、土砂降りの雨で泥んこになった際には、お寺の尼さんに寺での洗濯を許してもらうとともに、お昼ごはんをご馳走になりました。

全く見も知らない、それも怪しい外国人に対するこのもてなしの心には、驚きます。それもみなさん自然な形で、当然のようにされていました。

 

たった一週間ですが、多くの出会いがあり、学生にも、台湾という国を知る良い機会だったと思います。英語ができることがグローバル人材につながるわけではないということが実感できました。

理学部としても、もっと学生を、海外に送り込みたいと考えます。

 

写真は、現地で使用した笠に、お世話になった方々の名前をサインしてもらいました。一生の宝ものです。

2013年6月11日

ブラジルワールドカップの予選を日本がやっと通過しました。どんなにメンバーがそろっていても勝負は最後まで分からないものですね。でも、また楽しみが増えました。

新聞などに試合後の本田選手のコメントが載っていました。彼は、個のレベルをもっと高めなければならないと言っています。

海外では「one for all, all for one」 ということがよく言われますが、日本では、チームのために犠牲的精神を発揮して貢献することが重要であるといった解釈されているようです。 一人は全員のために、全員は一人のために何をなすべきかを考えるべきと言ったように。

これに対して、試合翌朝のKRYラジオのアナウンサーは本田選手のコメントを紹介した中でこの言葉の意味はヨーロッパでは違う意味でつかわれていると言った後に、本田選手は長い間、ヨーロッパでプレーをしていて、この意味を、個々が自分を高めることにより結果としてチームとしてレベルアップにつながるという風に理解し、そのために、自己犠牲ではなく、まず自分を磨くことが重要としています。

記者会見では8人の選手に対して、細かい注文をつけていましたが、彼の気持ちも理解できるように思います。

 

大学でも、個々人の頑張りが重要であり、たとえ組織は小さくとも、きらりと光る研究が多ければ多いほど、組織全体としても輝けるように思います。

 

話は変わりますが、先日より、事務棟の外階段の3階にツバメが季節はずれに巣をかけはじめ、現在立派な巣が完成しております。ときどき、烏が雛を狙っているようですが、2羽のツバメは必死に巣を守っています。

彼らも立派な理学部の住人です。

2013年5月30日

地球科学分野では「ハンマー」という機関誌が毎年発刊されています。

学生が編集を行うもので、教員、学生が自己紹介や近況などを投稿します。イラストあり、趣味の話あり、様々です。非売品です。もうすぐH25年度版が出ます。以下は今年のハンマーに私が載せた内容です。

最近、近県に出張や旅行で行くことがあり、それぞれに、県民性が違うことに驚かされます。

広島県には、毛利元就の墓や居城のあった吉田町を訪ねました。先日のBS歴史館でも紹介されていましたが、山に囲まれた盆地にはそれぞれ豪族が住んでおり、それらをまとめるには合議制で皆を対等に扱う政治手法が有効だったようです。確かに天守閣跡に立つと盆地地形がよく見えます。

岡山県では、桃太郎伝説で有名な吉備津神社周辺を散策しました。国宝の本殿の力強さや近くにある備中高松城の水攻めに使われた堤防の土木工事に感心しました。岡山は、交通の通過点であり、なんとかして観光客をとどめようと、様々な活動をしています。また、これまで大きな災害に見舞われたことがないので、県民はのんびりしていますが、高価な果物などでしっかりと儲けているそうです。

高知県は、学会の用事で行きました。昼間から、市場で酒を飲み交わす光景には圧倒されました。南に開け、後ろは険しい四国山地という地形的特徴から、隣県と比較して一喜一憂することがないためか、県民総生産は低いにもかかわらず、幸せ度は高いと、現地の方にお聞きしました。そう言えば、高知には工場がありません。有川浩の「県庁おもてなし課」の舞台でもあります。

島根県は、出雲大社に行きました。山陰は地形、地質的に一つという意識が高いようです。
ジオパークも鳥取、島根が一緒に申請していますし、似たようなキャッチフレーズで観光を推進しています。2000年以上の歴史を誇ることなく淡々と主張しているようです。
地形や気候は、県民性に大きな影響を与えると思います。その地形は、地質やテクトニクスの影響を受けております。そう考えてみると、人間の生活、産業、文化といったものは地質・テクトニクスが重要な要因かもしれません。今は亡き恩師も執筆された岩波書店の「日本の自然」シリーズを読まれることをお薦めします。

山口県はどうでしょうか?北を日本海、南を瀬戸内海に囲まれ、西は大陸に面しています。どのような文化が育まれているでしょう。どのようなDNAが受け継がれているのでしょうか?

2013年5月16日

また、映画の話題です。先日、「県庁おもてなし課」という映画を観てきました。

前回と同様に有川浩さんの小説の映画化です。

とにかく、高知県のアピールに終始していましたが、地域貢献のヒントがいっぱい隠れた内容でした。

 

主人公は高知県出身で就職で地元に帰ってきて、おもてなし課に就職するところから映画は始まります。

どうすれば、高知県をアピールできるかということを真剣に悩むわけですが、彼はまず、「高知県は何が売りなのか?」を徹底的に調べます。結局、自然しかないことに気が付き、逆にそれを逆手に取るという、戦略をたてます。山口県にも当てはまるかもしれません。

おもてなす本人が自分たちの故郷のよさが語れなければ、相手に伝わらないし、おもてなしにはならないと言っています。これは、どこにも通じるもので、急に問われてすぐに答えられる人は、多くないと思います。山口大学のよいところは何?と問われてどう答えますか?

映画では主人公が、周りからあなたは空気が読めないと盛んに言われます。しかし、少しずれているからこそ、思いがけない発想が出てくる可能性があります。

 

5月14日の朝日新聞に、東京大学の中邑(なかむら)教授の「デコボコを愛せよ」という記事が載っていました。エジソンやスティーブジョブスを例に挙げ「皆が空気を読めたら変革は起きない。人は違ってよい」と言われています。

地域貢献もそうですが、新しい発想はそのような若い(とはかぎりませんが)世代の自由な提案が重要かもしれません。大切にしたいと思います。

ちなみに、中邑教授は山口大学教育学部出身とのことです。

先生も、そのような学生時代を山口で過ごされたのかもしれません。

2013年5月10日

GWも終わり日常が戻ってきました。前半は久しぶりにゆっくりしました。

山口市内に映画館がなくなってしまったので、防府に有川浩の小説を映画化した「図書館戦争」という映画を見に行きました。これがなかなか良くできた映画でした。

 

図書館というキーワードにもかかわらず機関銃がドンパチという過激な内容でしたが、言論の自由を守ることの重要性を説いた深い内容でした。

映画では、有害図書を取り締まるために、「メディア良化法」なる法律ができ、検閲により多くの図書が廃棄されるという話から始まります。表現の自由を守るために「図書隊」という自衛組織ができ、図書館を守ります。

取り締まる側と守る側との戦いがメインテーマです。

 

「一人一人がきちんと発言しないと、気がつかないうちに、自分たちの自由が奪われる。すなわち、社会に対して無関心でいると、気がつかないうちに、どうにもならない、身動きできない状況になってしまう。」といった内容のメッセージを感じ取ることができます。

 

最近の国政選挙の投票率の低さは尋常ではありません。もっと、何事にも積極的に関心を持つことが重要ではないでしょうか。学生諸君は特にその必要性を感じます。

他人事ではありません。いずれは、自分に降りかかってきます。

 

後半は宮崎県に大規模崩壊の調査に行きました。

200m以上の規模で深さ30mの岩盤が一度に崩壊し、山が下方へ樹木を乗せたまま、滑り下っています。自然の破壊力の怖さを知ることができました。

2013年5月7日

最近BSの番組で歴史番組が気になっています。録画したものを帰宅後に楽しんでいます。

「BS歴史館」という番組は冒頭に「歴史とは現在と過去の対話である」というEHカーの言葉で始まります(BSプレミアム、木曜日)。

30数年前、教養部の学生だったころに受けた西洋史の講義で、EHカーの岩波新書「歴史とは何か?」という本が教科書として使われ、主観的歴史観の重要性が述べられていたように思います。

専門外であまり、良い学生ではありませんでしたが、なぜかこの本だけは印象に残っています。これも、教養教育の成果?でしょうか。前回は、奇兵隊について、高杉晋作が隊長をしていたのはわずか3か月であり、その後、数奇な運命をたどり、悲劇的な終末へ向かうといった、我々の知っている奇兵隊とは違った側面を取り上げています。

そういえば、戦前までは百済の太子の末裔を標榜していた大内氏は当時の政治的状況の中で語られることもなかったと聞きます。サビエルが山口で布教活動をしていたことも、明治になるまでは誰も知らなかったそうです。意外と、そんなことは多いかもしれません。

 

また、「ライバルたちの光芒」という番組も興味深いものがあります(BS-TBS、水曜日)。冒頭に、司会の高橋英樹さんが「歴史(History) はHis Story であり、彼とはだれか?それは勝者である」というナレーションが流れます。

深い言葉です。ライバルの中でどちらが真の勝者かというテーマで話が進みます。

教養部での講義で聞いた、EHカーの「歴史は作られる」という言葉がなぜか頭に残っております。真実をしっかりと見極める力を養いたいと思います。

 

明治維新が成就して、兵力が不要になった長州藩に切り捨てられた多くの奇兵隊隊士の墓が高杉晋作の墓がある下関市東行庵にあります。

無縁仏として逸散していた遺骨を庵主が集められたそうです。是非、一度行かれてみてはいかがでしょうか?

2013年4月18日

新学期が始まり2週目となります。新入生も少しずつ落着きを取り戻したようです。いよいよ大学生活本番ですね。

山口はここ数日暖かい日が続いております。最近の話題から、、。

 

ウグイス:

昨日、経済学部の中庭でウグイスの声を聞きました。思わずその姿を追いかけてしまいました。寝ぼけたような声で、美声とはいきませんが、学内で野生のウグイスの声を聞けたことに感激しました。奥さんに言ったら、それだけ山大は田舎にあるということでしょ!と言われました。

豊かな自然、結構ではないでしょうか!?

 

松井製陶所:

先週、日曜日に小野田地区へ研究室の学生と地質巡検に行きました。その際に、以前、ネイチャリングマップ作成でお世話になった松井製陶所を訪問しました。山陽小野田市ではかつて硫酸を多く生産しており、それを入れる硫酸瓶の生産が日本一だったそうで、かつては多くの窯元が繁盛していたとのことです。

現在は、松井製陶所のみで、現在も梅干し壺などを焼かれています。薄暗いかつての窯の跡(右写真)で、コーヒーをいただきながら、松井さんから生産している陶器の特徴についてお話を聞きました。

貫入はあるが水は外に漏れない。しかし塩水を入れると塩の結晶が外側に付着する。焼酎を入れるとまろやかになる、、、といった話も、聞かせてもらいました。

また、有田焼など陶器や磁器の売上が落ち込んでおり心配だとも言われていました。問題は100円ショップのようです。

結局、水が浸透しないで塩だけが浸透する理由を調べてみようということになり、現在実験中です。

ちょっとした、調査の途中でもこのような楽しい出会いがあります。

学生にも貴重な1時間だったと思います。

2013年4月4日

・・・・・・入学にあたり3つだけ皆さんにお話ししたいと思います。

  1. 何事にも疑問を持ってほしい
    理学部に入学した学生は、工学や農学部などの応用分野と異なり、何か興味を持って入られたことと思います。なぜだろうという素直な気持ちを大切にしてください。世の中は不思議だらけです。例えば、この黒い物体です。縞模様があり、表面に貝殻が付着しております。不思議ですね。何でしょう。瀬戸内から引き揚げられたものです。分析するとこれは現在は絶滅したナウマンゾウの臼歯であることがわかりました。でもなぜ瀬戸内海に?!調べるとかつて数万年前、日本列島は大陸と陸続きであり、ナウマンゾウはそこから渡来し、当時陸地であった瀬戸内海に生息していたことがわかりました。これが当たり前だと思わずに、疑問を持って下さい。科学や研究はそこから始まります。やりつくされているのでは、、と思う人もいるかもしれません。それは違います。昨日、理学部の永嶌先生が全く新しい鉱物を発見されたという記事が新聞に出ていました。資源確保が話題となっているレアアースに関連するものです。わかっていないことの方が多いかも知れません。

  2. 自分を見つけてほしい。
    入学したら多くの人の中に混じり、様々な価値観に触れ、自分自身を探してください。就職のときに、君の性格は?特技はなに?セールスポイントは何?と聞かれます。自分自身を知ること。大切です。しっかりと自分自身が語れるようになってほしい。研究だけでなく、コミュニケーション、国際感覚、リーダシップいろいろとあるかと思います。誇れる自分になるために学生生活を有意義に過ごしてください。

  3. Vision and work hard
    最後にノーベル賞を取られた山中先生の話をしましょう。先生はアメリカに留学していたときの恩師に上記のようなことを言われたそうです。研究だけにとどまらず、部活でも何でも結構です。行動を起こす時には、先ずビジョンを明確に持つことが大切です。目的を明確とし、課題解決のための戦略を立てることが重要です。次に、戦略が決まったら、あとはがむしゃらに突き進むことです。頑張ることにより、逆境に打ち勝てる、自分の価値観を持ったきっとタフな人間になれるものと確信しています。大学はゴールではありません。これからの人生の方がはるかに長いです。また、そのスタートをあと4年ないしは6年後に切ることになります。この4年、6年の学生生活において、しっかりとその準備をしてください。・・・・・・

- 学部新入生オリエンテーションから抜粋 -

2013年3月18日

また、別れと出会いの季節がやってきました。18日は学位記授与式、21日は卒業式が予定されています。

最近、気になるTVコマーシャルがあります。自動車に関するものでドライブ中に、トンネルを抜ける時に、ビートたけしが「出口だ」といいます。それに対して、ジャン・レノが「未来への入口だよ」と答えるというものです。

大学を卒業するということは社会へ旅立つということでもあります。長い人生です。別れと出会いを繰り返しながら、また新しい入口をみつけ未来へ向かって成長していくのでしょうね。これで終わりということはありません。夢を持って新しい人生を頑張ってほしいと思います。もちろん私もまだまだ夢を持ち続けたいと思います。

2013年2月18日

2月も中旬となり、卒論や修論の提出日もまぢかとなりました。教員も学生も忙しくしております。毎年この頃になると、4年生が研究室へ配属された1年前を思い出します。本当に彼らに論文が書けるのだろうか、、、?

そして、この時期になると1年間で人間は成長することをあらためて思い知らされます。恐らく、一生の中でもこれだけ大きくステップアップする時期はそんなにはないと思います。

人間の能力は無限だと思います。あとは、それを開花させるための教育だと思います。

最近読んだ、一坂太郎著の「高杉晋作を歩く」に、吉田松陰先生の人材育成について書かれていました。

明治維新を成し遂げた長州の若者は、伊藤博文をはじめ松下村塾のあった現在の松陰神社の周辺に住む悪ガキ連中だったそうです。

選ばれたエリートではなく普通に遊んでいた子供たちに対してもきちんとした教育を行うことにより、将来の日本をしょって立つ人材を育成することが出来るということかもしれません。

高校野球でも、地元の高校生だけでチームを組んでも甲子園で活躍する高校がたくさんあります。またその中にはその後、プロ野球で活躍した子供たちもいます。

 

以前ここでも紹介しました、華夷弁別(かいいべんべつ)という松陰先生の思想がまさにそういうことではないでしょうか?

地方大学から世界に打って出るような人材を育てる。ぜひ実現したいものです。

そのためにも、学生たちに世界を見せてやりたいと思います。

今回、理学部に国際連携室を設置しました。学生や教員が外の世界を知る事は重要です。大きな人間を育てたいと考えます。

2013年1月18日

2013年1月18日

雪景色の山口市内、遠くに瑠璃光寺五重塔

最近、「ホフマンさんの契約書」がマスコミに取り上げられています。

アメリカのシャネル・ホフマンさんが息子のグレゴリー君に渡したiPhoneの使用契約書に関するものです。

18の約束が書かれています。様々な訳がありますが、ここではわかりやすいものをあつめてみました。

18のうち特に印象的な以下の4つを紹介します。

 

その8  面と向き合って言えないことはメールで送らない。

 

その13 写真やビデオのすべてを記録する必要はない。

自分自身の体験を大切に。体験は永遠に残るもの。

 

その14 ときどき家に置いていきなさい。携帯は生き物でもあなたの一部でもない。

これなしでも暮らしていける。取り残されるのを恐れず、器の大きい人間になりなさい。

 

その17 上を向いて歩きなさい。周囲の世界に目を向けなさい。会話をしなさい。

グーグルで検索をしないで思考しなさい。

 

最後に以下のように結んでいます。

「・・・ここにリストしてあるほとんどの条件は人生をうまく生きるための条件にも当てはまるものだから。あなたは常に激変していく世の中で成長しています。

とてもエキサイティングで気を引く体験だと思う。できるだけシンプルに物事を考えて行ってください。どんな機械やガジェットよりも自分のパワフルな考え方と大きな心を信じてください。・・・・」

 

今、学生が自分の足で情報を集めないで、すぐにネット情報を検索する傾向があるように思います。わからないと自分で考える前に質問をする学生をよく見かけます。最近大学を辞められたある先生は、手書きのレポートしか受け付けなかったという話を聞きます。

ネット情報は迅速に多量の情報を得ることができます。極めて効率的であり効果的と思います。ただ、得られた情報をうのみにすることなく、取捨選択 し、きちんと評価する力を持つことが求められます。そのためには現場へ赴き、また直接人と会話をして情報を得ることも重要ではないでしょうか?

 

人間関係においても同様と思います。フェースツーフェースのコミュニケーションは、大切です。本音や相手の悩みなどはちょっとした表情や言葉の中に 見つけられるものです。会ってみないと伝わってきませんね。私も、来週からスマホとの付き合いが始まります。スマホに使われるのではなく自分で使いこなせ るように頑張りたいと思います。

 

今日は、山口は大雪です。あすからセンター試験が始まりますが、交通の乱れなくみなさんが日ごろの力を発揮されることを祈っております。頑張ってください。

2013年1月9日

前回に引き続き、年末の台湾旅行の話をします。今回の旅行で驚いたことは台北では若い人も熟年の人も大部分の人がスマホやタブレットを使って情報の入手、メールのやりとり、写真撮影を普通にやっていることです。

これは、20年ほど前に、香港に旅行した時に、当時まで日本ではあまり普及していなかった携帯電話を使って、香港の人たちが世界とビジネスをやっていたのを見た時のショックに似たものを感じました。

何でも、便利なものにはすぐに飛びつき、活用するといった、彼らのポジティブな姿勢には驚かされます。我が国には、「もったいない」というよき伝統があります。ただ、世の中の流れについていく、また先頭を走るには、それなりに新しいことに挑戦してみることも重要ではないかと台北の夜市の雑踏の中を歩きながら感じました。

私も早速、スマホに挑戦したいと思います。使いこなせるかどうかは疑問ですが、、、。理学部の学科長専攻代表者会議ではすでにiPadを使って会議をしております。

写真は台北101です。展望台からは素晴らしい景色が見られます。

建物の建設やエレベータ設備等には日本の技術が大きく貢献しています。

あらためて我が国の技術水準の高さに驚かされました。

2013年1月7日

皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年は私の拙文にお付き合いいただき誠にありがとうございました。本年は、学部長として最後の年となります。あいも変わらないつぶやきですが、よろしくお願いいたします。

 

新年早々、学術会議の大西会長より、年頭の挨拶がメールで流れてきました。

大西会長は、そこで、現在準備が進んでいるFuture Earth (地球の未来)という国際的研究プログラムについて解説されています。

本プログラムは、「地球環境問題で警鐘を鳴らしてきた大気、海洋、陸地や地殻の地球観測に加えて、人間社会の政治、経済、文化等も観察対象に取り込み、人間の活動と地球の変化を統合的に考察すること。地域間、地域内等、様々なレベルでの公平性を重視しつつ世界の発展を追求すること。これらを踏まえて、持続可能な未来を築くために、様々な主体による適切なガバナンスを構築すること。」という取り組みです。

 

3.11以降、地球を取り巻く諸課題を、世界中で、様々な分野の、グローバルな視点から見直し、持続可能な地球を築こうという動きが強くなったように思います。特に福島の原発事故は他人事ではないということではないでしょうか?

 

「宇宙船地球号」というテレビ番組がありますが、まさに我々は皆同じ船に乗っていると言えます。皆で知恵を出し合って、この地球をなんとか持続可能な惑星として行くために一緒になって考えようというものです。

そのためにも、大学はもっと国際化を目指すことが重要と思います。国際的な研究連携はもちろんのこと、グローバル人材の育成にも力を入れるべきと考えます。

山口大学においても、先日、新聞に、今後大学として国際化を目指すという学長談話が掲載されていました。

いろいろな国際化のやり方があろうかと思いますが、山口大学で実施すべき、また可能な方策を考えるべきと考えます。

 

年末に、台湾に旅行しましたが、多くの台湾の人々が日本語を話すのにびっくりしました。

これもある意味、彼らにとっての国際化ではないでしょうか?ルールはないと思います。

 

我々もできるところから始めたいと思います。

2010年

2010年12月26日

今年も押し迫ってきました。師走という言葉(師が走る)をかみしめております。今年ほどい ろいろな事件が起こったことはなかったように思います。反省しきりです。先日、金子みすず記念館館長の矢崎節夫先生の講演を聴く機会がありました。先生は 金子みすずを発掘した詩人として高名な方で、彼女の精神を多くの人に語りかけておられます。そのなかに、過去を後悔するより未来を模索することの大切さを 述べられておりました。「これからの人生をどう生きるかによって、これまでの人生の価値(評価)が決まってくる」といわれていました。反省は確かに重要だ と思います。それ以上にこれからどのように生きていくかが求められているように思います。
24日には、理学部から提出していた電波望遠鏡に関する概算要求(研究プロジェクト)が満額認められました。うれしいクリスマスプレゼントです。2011年に向かって新たな気持ちで頑張りましょう。

 

2010年12月4日

11月25日の朝日新聞の社説に学生の就職活動に関する記事が載っていました。今の就 職難を不況だけのせいにしてはいけないと指摘しています。原因は社会に出る準備の整わない学生を送り出す大学のみならず産業界も大卒者の質と量の変化に応 じた多様で柔軟な採用のあり方を示すべきとしています。そのうえで、学校教育と産業社会との間で広がる構造的なミスマッチの是正に取り組むべきとしていま す。大学に対しては、職業人となる意識を身に付けさせるキャリア教育を学校体系にきちんと位置付けるべきとしています。
特に科学への興味を第一として入学してくる学生の多い理学部においては、職業に対する意識をしっかり持たせることが重要と考えます。研究者になることも職業選択の一つだと思います

 

2010年11月25日

11月18日の朝日新聞に「理科をやろう」という特集記事がありました。その中で、国 立教育政策研究所の小倉先生が、理科離れについて語っています。調査で、「理科の勉強は受験に関係なくとも重要か?」という問いに対して小学5年から中学 3年までの子供たちで肯定した数は50から60%にすぎないこと、一方、「理科の勉強は好きか?」という問いに対しては、肯定的にこたえる生徒がすべての 学年においてほかの教科より多かったという結果があるそうです。これには「理科は将来役立たない。面白いんだけど。」という感覚があるようです。その原因 については、様々な観点から分析されています。職業の選択肢が増え、文系への就職が増えたこと、文系が多数派の小学校教員の存在、ゆとり教育の導入などが 述べられています。ぜひご一読ください。最後に、「理科は役に立つと学校で教えてください」と結んでいます。もっと、理科は仕事でも生活でも大切であるこ とをもっとアピールする必要がありそうです。

 

2010年11月18日

最近、朝の通勤時に聞くラジオのコマーシャルに気になるフレーズがあります。
父親が子供に「ボクは大きくなったら何になりたい?」と聞くと、子供は「お父さんも、もっと大きくなったら何になりたい?」と聞きなおすものです。何歳に なっても「願い」を持つことが重要と言っているようです。見習いたいものです。ちなみにウイッシュという車の宣伝でした。

 

2010年11月17日

11月12日に学生会館で開催された理工学研究科安全環境センター主催の建設・環境マ ネージメント講演会に参加しました。本センターは2008年1月に設置されたもので、工学部、理学部、農学部の先生方が参加されております。今回は、理工 学研究科の藤島先生たちが中心となって企画された「生物の多様性と水質保存」というテーマで開催されました。二次共生の成立機構や極限環境に適応する紅藻 の増殖制御の研究、微生物を活用した水質浄化の試み等が紹介されました。
二次共生の成立機構の研究は、理学部、理工学研究科を修了し学位を取得 され、現在高知大学で活躍中の児玉さんが講演され、今後は動物細胞の共生問題にも発展させたいという意欲的な姿を見て、まさに今が旬の研究者という印象を 強く持ちました。あとに続く後輩達への力強いエールではなかったかと思います。
また、三角先生の極限環境に生息する藻類に関する研究は、先日Scienceに論文が掲載されたばかりで、こちらも今が旬であり、今後の進展が期待されます。
今回は、基礎的研究と応用研究の成果と今後の展望とが一度に聞けて、有意義でした。今後このような場を活用し、理学部の持つシーズと工学部や農学部の志向 するニーズとをお互いに出し合うことにより新しいイノベーションの芽が生まれるのではないかと感じました。限られた人的資源を最大限活用するには、ぜひ学 部の枠を超えた研究面での融合が必要ではないかと考えます。

 

2010年11月15日

先週、西京高校へ出前講義に行ってきました。初めての経験なのでいろいろと新鮮でし た。生徒たちが会うたびに大きな声であいさつをするのが、印象的でした。受講者は7名と少なかったのですが、湯田温泉など山口県の温泉がなぜ湧出している のか、何が溶け込んでいるのか等について話したり、温泉水の分析をしたりしてあっという間に60分が過ぎてしまいました。どこまで理解してもらえたのか、 不安ですが、高校生と向かい合うということは大切だと思いました。高大連携が叫ばれていますが、まずは高校生の頭の中を知ることが重要と思います。最後に 女子生徒から「温泉卵の作り方は教えてもらえないのですか?」と言われ、ちょっと落ち込みましたが、いつか彼ら、彼女らと一緒に研究ができる日を楽しみに 高校を後にしました。

 

2010年11月9日

急に寒くなってきました。朝のウォーキングも暗闇の中でスタートしています。学生には、これから卒論や修論のとりまとめで大変な時期を迎えます。くれぐれも体調管理に気をつけ、年末年始を乗り切りましょう。
新着の「大学改革GPナビ-Good Practice」に「社会のニーズに応える人材育成」というテーマの記事がありました。
社会から学生に求めるものとして学士力13カテゴリの中から、自己管 理力、コミュニケーションスキル、問題解決力、チームワークが特に重要 度が高いこと示されています。先日の朝日新聞には、大学においてこれらの能力を高めること、例えばコミュニケーションスキル向上のためにアルバイトなどを 優先することが必ずしも良いとは限らないという意見も載っていました。まずはしっかりとした知識や技術を身に付け、その上でそれをどのように体系化し相手 に伝えるかということではないかと思います。ツールばかり磨いても肝心な部分の習得がおろそかになってはいけないということかもしれません。
と ころで、記事の中では、「各大学等において建学の精神に基づいた就業力を定義し、これをディプロマポリシーにも反映することで、社会ニーズに応える人材育 成に全学的に取組んでいくことが期待される」と結んでおります。山口大学における建学の精神をあらためて考えてみることが必要かと思います。ちなみに、昭 和24年7月の第1回入学式において松山基範初代学長が学生に向かって以下のような挨拶をされております。
「真理を探究し、これを応用して社会に貢献する基礎を培うとともに、人格修養の場とされたい。」

 

2010年10月26日

 

概算要求「要望枠」における政策コンテストのパブリックコメントへのご協力ありがとうございました。山口大学は 紙媒体で10000件を超えているとのことで、HPへの書き込みを入れると相当な件数になると思われます。要望枠全体に占める文科省関連の要求額は全省庁 の申請額の3分の1ですので、当然圧倒的に多くなることが予想されます。それだけ、大学は第1期中期目標期間を経て疲弊しているということではないでしょ うか?コンテストで良い結果が得られるように期待します。
既に、お知らせいたように、全国32大学理学部長会議から、緊急声明を出しました。また、声明を読まれたノーベル物理学賞益川先生のコメントも併せて理学部HPにアップし ました。昨年の事業仕分けで、仕分け人から「なぜ2番ではいけないのか?」と指摘され話題になりましたが、一部には確かにその通りという意見もあったよう に聞いております。しかし今回の、概算要求では、運営費交付金が大幅に削減され、基礎研究に予算が回らなくなる可能性があります。今回のノーベル賞受賞に 関連してダイヤモンド社のHPに興味ある記事が載っておりました。最も重要なのは、子供たちの理科離れだという点が指摘されています。
将来も我が国が科学・技術立国であり続けるためにも、今が大切ではないでしょうか?

2010年10月6日

 

昨日、一通のはがきを受け取りました。私が学生時代からお世話になった湯田温泉の寿司屋さん(「目ざまし」)が 廃業されるというものでした。主人の体調が悪いのは知っていましたが、まさか廃業されるとは夢にも思いませんでした。湯田温泉では珍しく40年以上営業さ れていたように思います。私も、学生時代に恩師から連れていかれてからの付き合いです。夜遅くまでやっていました。主人は熱狂的なカープファンで、遠い昔 に広島駅前で酒樽にカンパしたそうです(この話がわかる人は相当の通です)。毎週1度は通っていました。山口へ10年前に帰ってきたときは本当に喜んでく れました。何げない会話ですが、癒されました。
日曜日の夕方、Premium switch という5分間のテレビ番組があります。各界の有名人が自分にとっての癒しの空間や時間を紹介するものです。私にとってはまさにここでの1時間がそれだった ように思います。研究室の卒業生の多くも、お世話になりました。テーブルの回らない寿司屋を初めて見た学生も多かったように記憶しています。またひとつ、 私にとっての原風景が消えてしまいました。皆さんにとってのPremium switch はなんでしょうか?大切にしてください。

2010年10月21日

 

10月20日に常盤地区で「ドクターコース進学セミナー」が開催され、学生3名と参加しました。本セミナーは理 工学研究科の小柳先生が中心となって企画されたもので、博士後期課程で何を学ぶか、将来のキャリア、理工学研究科における学生の支援策などについて、学内 外の講師による講演とパネルディスカッションがありました。これは減少を続ける博士後期課程への進学を呼びかけるもので、約100名の学生が参加し活発な 議論がなされました。講師には、技術ジャーナリスト、産総研、パナソニックといった受け入れる側の企業や研究所に勤務されている方々が、パネルディスカッ ションには理工学研究科で学位をとって、シャープ、フジフィルム、理化学研究所、大学等で活躍しているOBの皆さんも参加していただき、身近な話から各自 の人生哲学などについても語り合ってもらいました。いくつか印象に残ったことを列記します。
  • 博士には研究開発戦略のみならず事業戦略(事業力)についても担ってもらいたい
  • 企業理念を持つことが重要
  • 説明責任が重要であり、特に今後のグローバル化を考えると英語力は必須
  • しっかりとした人生設計(5から10年先)を持つことが重要
  • 特に創造性、系統性、実証性が求められる。特に創造性
  • 研究のターゲットをしっかりともつことが重要
  • ブレークスルーにおいては時には研究の自己否定も重要
  • 諸外国に技術的に常に先んじるには博士号を持った技術者の貢献が必要
  • 尖った気持ち、やりぬく力、高い志が必要
パネルディスカッションでは、OB達のより上を目指そうといる強い気持ち(大志を持つこと)、自分自身や研究に 対する自信に満ちたポジティブな姿勢と冷静に将来を見据えた人生設計等が印象的でした。日本の現状を考えると、次の世代を牽引する博士の養成は待ったなし のように感じました。研究科では経済的支援や就職支援など様々な仕組みをさらに充実していく予定です。一度ドクターコースの門をたたいて見ませんか?来年 はセミナーへ吉田地区からも多くの学生が参加できるように工夫したいと思います。あっという間の5時間でした。

2010年9月28日

 

先週、岡山で開催された中四国理学部長会議に出席しました。広島、岡山、愛媛、島根、高知の各大学です。今回 は、環境問題(特に二酸化炭素削減)に対する取り組み、学士力強化のための取り組み、国際化(特に英語教育)に対する取り組みが主な議題として取り上げら れ、各大学、学部の取り組みが紹介されました。環境問題に関しては各大学ともに着実に二酸化炭素排出量を減らしているとの報告でした。学士力強化について は、学士力そのものに関する認識が大学ごとに異なっておりましたが、山口大学は高い意識を持って、取り組もうとしていることを認識しました。教育企画セン ターの今後の活動に期待します。逆に国際力に関しては、特に英語教育に関して、山口大学は他大学に比べ劣れをとっているように感じました。他大学でも TOEIC-IP試験を入学時に義務付けていますが、その結果を元に習熟度別にクラス編成をし、それぞれの英語力を高める努力をしているようです。山口大 学ではTOEICテストが卒業要件としてそれ自体を目的化しているように感じます。専門教育における英語教育の重要性を強く感じました。
会話の中で感じたことは、他大学においては学内、学部内でのコミニュケーションが活発になされていることです。 各種委員会の終了後には軽く懇親会をするなど、組織としての団結が図られているようです。毎年芋煮会を実施し今年は教員600名が集まったという大学もあ るようです。先般の、研究費の不正な会計処理問題においても、教員と事務職員の密な連携があれば、決して起こらなかったように思います。教員は蛸壺に閉じ こもることなく、外に出て語り合いましょう。新たな出会いや発見がきっとあると思います。皆、同じ船に乗っているわけですから、、。
秋分の日も終わりましたが、今年は全てが遅れているようで、やっと彼岸花が満開になってきたようです。隠れた彼岸花の名所として、小鯖八幡宮の参道があります。今が盛りかもしれません。是非一度いかれてみてはいかがでしょうか?

2010年9月3日

先月、北海道へ現地調査に行きましたが、最寄りの駅である日高本線「節婦駅」は半年前に改装されました。無人駅ですが、今回伺ってみて驚いたのは、いまだに落書きはなく、吸い殻やゴミも落ちていない、水洗トイレもきれいで新品同様であることです。
聞くところによると、地元の方々や我々がお世話になっている駅前のご夫婦がいつも駅周辺を掃除しておられるとの こと。日本人はもともときれい好きだったのでしょうか。心が洗われる気がしました。かつてペリーが幕末に日本を訪れた際に江戸の街並みがきれいなこととゴ ミが全く落ちていないことに感心したと言われています。先月行った中東の国々では町の各所にゴミが散在しており、日本とは対照的でした。元来日本人は美意 識が高く、きれい好きな国民だと思います。一方、最近、理学部の玄関前などに吸い殻が捨ててある光景に出くわします。私はみつけたら、それらをゴミ箱に入 れるように心がけています。
理学部も改装して10年近くたちます。我々も学生、教職員一体となって、塵一つない清潔できれいな理学部を目指そうではありませんか。

2010年8月30日

 

先週、北海道へ現地調査に行ってきました。山口と違い、夜は15℃まで気温が下がり寒いくらいの気候でした。
8月23日に我々の調査地域内で熊の親子が出没し、牧場で1時間ほど草を食べて、山へ逃げて行ったようです。ふ つうは、そんな大胆なことはしないのだが、、、と地元に方も首をかしげておりました。昨年くらいから、熊の行動が読めないと地元の方が嘆いておられます。 山が不作で食べ物がないといったことも原因と考えられますが、地元の方が興味ある話をされていました。「熊の親が子育てを放棄している」というものです。 本来なら、小熊には人間には近づかないように教育するはずなのに、小熊が勝手に道路際まで出てくるようになったことを指しているようです。今回も、熊が出 没したのはサラブレッド銀座といわれるメーンストリートからほんのすぐ脇です。自然界にも家庭教育の崩壊が見られるのかもしれません。
大学でも最近モラルハザードということが叫ばれております。大学は社会へ出る最後のモラトリアムです。きちんと社会のルールを身につけて欲しいものです。当然、危険な場所にはいきませんでしたが、今回の調査は緊張感のあるものとなりました。

2010年8月29日 サマースクール修了式に寄せて

 

本日はサマースクール修了式にご出席いただきありがとうございました。また、修了おめでとうございます。今年は特に暑い日が続いたこともあり参加されるのも大変ではなかったかと思います。ご苦労様でした。何か印象に残った講義などございましたでしょうか?
私は夏休みを利用して、以前からの夢であったエジプトで出かけてきました。写真でしか見たことのないピラミッド を実際に見るとともに触ることができました。イメージよりもはるかに立派で壮大でした。今から4500年前にこのようなものを建設した人たちのエネルギー を感じます。私は地球科学が専門ですので、ついピラミッドの大きな石に目が向きます。大部分は石灰岩からできておりました。また、スフィンクスはオパキュ リナという大きな有孔虫を含む石灰岩からできておりました。その形から貨幣石ともいわれております。写真では全くそのようなことはわかりません。トルコの カッパドキアも巨大な火砕流堆積物の上を溶岩が流れ、溶岩が帽子のような特異な地形を形成していることも分かりました。そのようなことに関心を持つ観光客 もあまりいないとは思いますが、私にとっては大発見でした。今回の旅で思ったのは直接見たり触れたりすることが大事ということです。まさに「百聞は一見に しかず」でしょうか。
今回のサイエンスサマースクールも実際に研究に携わっているご本人から最新の話が直接に聞けるという企画です。やったものでなければ伝えられない何かがあろうかと思います。そのあたりを感じていただけたのであれば幸いです。
今後新聞などでサイエンスに関する記事を見かけられた際にはぜひこのセミナーでの話を思い出していただくとともに、今後も、科学に興味を持っていただけると、我々としてもありがたいと思います。

2010年8月23日

サイエンスワールドが 開催され多くの市民の方々に参加していただきました。終了時の集計では来場者は558名でした。1日の催しとしては大成功ではなかったかと思います。参加 者の4分の1が訪れたとしても各企画では100名以上の来客に対応したことになります。暑い中、学生諸君、教職員の皆様には頑張っていただきました。心よ り御礼申し上げます。また、企画に参加していただいた各博物館やサイエンスセッションに参加いただいた県内外の中、高校生の皆様にもお世話になりました。 主役は学生です。、持てるすべての能力をフル動員して、いかにサイエンスをわかりやすく相手に伝えるか、苦心しながらまた相手に合わせてその場その場で修 正しながら一生懸命相手に伝えようとしていたのが印象的でした。難しい専門用語を言っても理解できない子供たちにはジェスチャーも入れてわかりやすい説明 を、ある程度理解できる市民に対しては自分の研究も含めて専門的な説明をそれぞれのシチュエーションに合わせて使い分けていました。これこそがコミュニ ケーション能力ではないかと思います。特に相手の目を見ながら相手の反応を観察しつつ言葉を選ぶことが重要と感じました。そのような写真をいくつかピック アップしてみました。みな目が真剣で生き生きしています。この夏また学生たちは一回り成長したのではないでしょうか。

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2010年8月4日

山口大学洞穴研究会は今年で創立50周年を迎えます。私も15期生であり(すでに伝説の世代にはいりました?)、大学へ赴任してからしばらくの間、サークルの顧問をやっておりました。
秋吉台では終戦後、アメリカ軍の飛行機による空爆演習場にする案が浮上しましたが、地元や多くの学会が一致団結してこれに反対し、計画は中止となりまし た。その際、アメリカ軍からはそんなに貴重であるならば、ちゃんと研究をする様に指摘されました。これを受けて昭和34年に秋吉台科学博物館が創設され、 本格的な秋吉台研究がスタートしました。その博物館は昨年、創設50周年を向かえました。
昭和35年には、山口大学において、秋吉台に多く点在 する洞穴群の探検、測量し、科学的研究をするために、教育学部河野通弘先生を中心として山口大学洞穴研究会(洞研)が結成されました。以降、50年の長き にわたり秋吉台を中心として、国内外の洞穴探検、研究を行ってきました。
はっきり言って「オタク」なサークルであり、良くぞ50年も持ちこたえたものと感心します。今は、装備も当時とは比べものにならないほど進化しておりますが、「洞穴が好き」という点においては今も昔も変わらないようです。
洞窟に入る時は1本のザイルに命を託すわけですので、仲間同士の信頼感が重要です。当時活発であったサークル運動では、サークルとは同じ気持ちを共有する 仲間が集まって組織化されたものとという風に定義されていたと記憶しております。大学時代は、そのような人間関係が可能な、すばらしい時期ではないかと思 います。是非、何でもいいと思います。仲間と意識(気持ち)を共有する経験を味わってみてください。8月7日は秋吉台で50周年の祝賀会が企画されていま す。数10年ぶりに先輩や後輩に会えるのが楽しみです。

連日猛暑が続いております。ご自愛ください。

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2010年7月23日

先日、「知の広場」という共通教育科目の講義をしました。受講生400名という超マンモス授業でした。講義は、私にとって は初めての共通1番教室でした。ここは、私が学生だった頃に、学生自治会の集会が開かれた場所であり、徹夜に近い議論がなされていたように記憶していま す。壇上で複数のセクトの学生たちが独特な話し方でつかみ合いの議論(喧嘩)が繰り返されていました。壇上に立って、思わずあの頃のことを思い出してしま いました。講義の始めの自己紹介でも話したのですが、あの頃の学生の多くは自分を含めて何でもできると信じていました。ベトナム戦争も頑張ればやめさせる ことが出来る、世の中を変えることができると本気で思っていたように記憶しています。その意味では長州ファイブの世界でしょうか、、。皆それぞれに強い気 持ちを持っていたように思います。その後、不発に終わった70年安保の後、柴田翔の小説「青春の蹉跌」、井上陽水の唄「傘がない」に見られるような、現実 との大きなギャップに悩む時期を迎えます。そのような感傷に浸りながら講義を始めました。最後に講義の内容から離れて「皆さんの前には無限の未来が拡がっ ている。だからその無限の可能性を自分自身で狭めないでほしい。今だったら何でもできるはず。4年間を有意義に過ごしてください。」と結びました。今の学 生は、最初から自分はこんなものだと決めつけているように思えます。そうではないことを伝えたかったのですが、感想文を呼んでいると何人かには、心のどこ かに届いたようです。新入生にとっては初めての夏休みが近づいてきました。人生にとって有意義なものとなることを祈っています。

2010年7月6日

先ほどセミの鳴き声を聞きました。今年初めてです。空はすっきりしませんが、少しずつ着実に夏へ向かっているようです。巷では百日咳がはやっているとのこと。体調管理を怠らないように前期の試験に向かってください。

2010年7月5日

今から約2万年前に大型哺乳類であるナウマン象(学名:Palaeoloxodon naumanni)が 中国から我が国へ移動してきました。当時は瀬戸内海は陸化しており自由に象が活動していたようです。時々、その臼歯が漁師の網にかかることがあるようで、 竜骨と呼ばれ鎮静薬として古くより珍重されています。昨日、県立美術館駐車場で恒例のフリーマーケットに出かけた時に、テーブルの片隅に全長25cmの黒 い物体が何気なく放置されており、私を呼んでいるように思え、吸い寄せられるように近づいてみると、その竜骨であることがわかりました。聞くと昭和50年 代に倉敷市の沖2kmで底引き網にかかったものだそうです。いろいろと交渉の末、なんとか手に入れることができました。2万年前に瀬戸内海が陸化していた 証拠です。ロマンを感じます。このようなことがあるので、フリーマーケットはやめられません。先月も、秋芳洞がまだ瀧穴と言っていたころの絵葉書を見つけ ました。最近は人文理学部売店の職員の方や博物館の元館長さんなど常連もいることがわかり、月一度、日曜の朝を楽しみにしております。竜骨は学部長室に 飾っております。ぜひ、触ってみて2万年前の日本をイメージしてみて下さい。naumanni.jpg

2010年7月日

今日は朝早くからワールドカップを見たため眠い1日でした。PKで負け、残念でしたが、久しぶりに興奮しました。それにし てもあと数10cm駒野選手のPKが低かったら、多くのことが変わっていたでしょうね。個人の運命も変わっていたかもしれません。経済効果もさらに大きく なっていたかもしれません。予選リーグが終わり、本田選手の移籍金が跳ね上がったと聞いております。スポーツの結果は運なのか、偶然なのか、はたまた起こ るべくして起こったのか、悩ましいところです。カメルーン戦の本田選手の得点も偶然あの場所にいたからなのか、意図的にそこにいたのか、、。いずれにして もどのようなことが起こってもいいように常に最大限の準備をして待っていることが重要なのかもしれません。デンマーク戦の3点目をとった岡崎選手が本田選 手からパスをもらったあの場所にいたのもこれまで様々な努力をしたおかげかもしれないと言っていました。その時は必ず来ると思います。チャンスをものにす るためにも常に努力を重ね、「その時」を待つことが大切ではないでしょうか?私自身も今回はあまり期待していませんでしたが、試合のたびに完成していく日 本チームの守備と攻撃を見ていると、組織の力は個人の能力と団結力が重なり合って発揮されるものという認識を新たにしました。また4年後を楽しみにしたい と思います。

2010年6月24日

本日(6月24日)は吉田地区のキャンパス・夏季クリーン作戦が行われました。理学部は毎度のことですが、多くの学生諸君 に参加いただき、意識の高さを改めて感じることとなりました。周辺の学部の活動状況を見るにつけ、多くの学生の参加を誇りに思います。大学の建物や周辺は いわば我々にとって見れば自宅のようなものです。少しでも気持ちよく生活したいと思うのはごく自然の感情と思います。日ごろから環境整備に努めましょう。 また、参加してみて、どこが汚れているか、どこにごみが放置されているかを始めて知ることが出来、今後の参考になったことと思います。いずれにしても、蒸 し暑い中、多くの学生、教職員の方々にご参加いただき、感謝です。

2010年6月21日

 

20日の朝日新聞に中学校の校長先生からの寄せ書きがありました。自分の将来を考えるきっかけとなるように、中 学校に様々な分野からゲスト講師を招き授業を行っているそうです。新しい出会いにより生徒に「やる気のスイッチ」を入れることを目指しているとのことで、 多くの選択肢を子供たちに提示したいといわれています。
現在、大学では様々な教育改革が進んでいます。特にteachingからlearnigへの転換が図られようと しています。教育の主役は学生ということです。その意味で、学生に「スイッチオン」させることが重要と考えます。スイッチの入った学生は、こちらがとやか く言わなくとも自発的に自分の将来に向けて動き始めるに違いありません。一度動き始めると、あとはほっといてもさらに上のレベルを目指して自己研鑽に励む に違いありません。教員は時々、軌道修正をするだけでよいと思います。要は、そのためのきっかけつくりが重要ではないでしょうか?最後まで手取り足とり教 えても限界があります。学生にはいつかは教員を乗り越えてもらわねばなりません。彼らは無限の可能性を秘めています。それを引き出すのが我々の使命かもし れません。理学部教育企画センターではそのようなことを具体的にどのように展開していくかについて検討も予定しているようです。期待したいと思います。

2010年6月14日

 

数年前にプロジェクトXという番組が火曜日の9時からNHKでやっていました。私の周辺にも結構ファンがいたように思います。ビデオを取り寄せ、授業で使ったりしています。
昨日、60億kmという途方もない旅をして小惑星「イトカワ」から地球に戻ってきた「はやぶさ」計画はまさにプ ロジェクトXといえるのではないでしょうか?落下して粉々になるときの、夜空に輝く「はやぶさ」の美しさ、何度見ても感動します。パラシュートで落下して きた、カプセルの写真がネットで公開されています。見ていると目頭が熱くなります。何がはいっているのでしょうか?わくわく、どきどき、一刻も早く見たい ものです。科学の「何故」に答えることが出来るかもしれません。このような感動を共有できることに感謝せざるを得ません。プロジェクトリーダーがインタ ビューに答えて「夢のようです」と何度も言われていました。それを聞いて、夢はかなうものなのだと確信しました。
プロジェクトXの中で、ビデオVHS方式を開発した、ビクターの研究者の言葉を鮮烈に覚えています。確か退社のパーティのときだったと記憶していますが、若い技術者に向けて「皆さん、夢を持ってください!」と言われていました。
出来るかどうかはさておき、まず夢を見ることからはじめませんか。夢はかなうものです。昨晩、気分はかなりハイでした。

2010年6月8日

 

学部長便り、長い間お休みしておりました。やっと、今年度も本格始動です。理学部では今年からいろいろと新しい試みを開始しました。
①運営協議会を原則廃止し、学科長会議、教授会、分野会議を中心に学部運営を行うこととしました。ぜひ、若手研究者には新たにできた時間を有効に使って、教育研究に生かしていただきたいと思います。
②会議を基本的にペーパーレスとしました。資料はDocu Share に掲載することとしました。少しは環境問題に貢献できるかもしれません。
③使途が明確なものを除き予算を一括して学部長裁量経費とさせていただきました。分野、委員会、事務部とのヒア リングを通じて戦略的に配分を決めることとしました。本年はスタートが遅れましたが、次年度からは4月から教育研究がスタートできるように早めに配分を終 了したいと考えております。
④理学部における学士教育の充実と長期教育戦略立案のために副学部長をセンター長とする理学部教育企画センター を設立しました。ゆとり世代が入学し、大学としても新しい教育の仕組みが求められております。着実な議論がなされ、新しい学士教育のあるべき姿が提案され ることを期待しております。
今年より第2期中期目標・計画期間に入ります。徐々にですが、法人化の意味をしっかりと理解し、新しい理念のもとに新しい理学部を盛り上げていきたいと考えております。

2010年4月26日

 

以前から気になっていましたが、理学部本館から事務棟へつながる通路は「ウグイス張り」であることをご存知です か?山口市では香山園のウグイス張りの石畳が有名ですが、理学部のものも澄んだよい音がでます。香山園のものは音の鳴る原因は不明とありますが、理学部の ものはおそらく屋根に音が反射しているのではないかと思います。ばたばたすると、数理科学の先生方にご迷惑をかけることになりそうです。そっと足元を踏ん で試してみてください。少しは癒されるかもしれません。

2010年4月20日

 

16日の天声人語に次のような記述がありました。自然の造詣には直線はなく全てが曲線からなるのに対して人工物 には直線が満ちているとして上で、人類にとって直線の発見は最大の効率を求める重要な発見としています。さらに、人の生き方にも言及し、現在の大学では入 学から就職までを最短距離で駆け抜けることを求め、成功者を勝ち組と称しており、保水力の衰えた時代が豊かな曲線を封じているとして、道草の許されない大 学生活を危惧しています。フランスの哲学者の言葉に「学校とは一点から一点への最短距離を教えるところ、、」とあるそうです。2点を結ぶ線は数限りなくあ り、希望を悩みながら見出す時間は学生の特権であったはずで、なんとか保水力を取り戻せないかと文章を結んでいます。
私も昨日の講義の中で、「応用科学の問題解決のアプローチとして目標を設定して問題解決のために何をすべきかを トップダウン的に検討すること」の重要性を話したところです。確かに、無駄がなく効率的ではありますが、いろいろ悩みながら最適の解を求めるということも 重要と思います。3年生の後半から就職活動が開始される現状では残念ながら悩む時間すら与えてはくれていないように思います。
バイトに明け暮れる学生も多くいるように聞いています。何とか、彼らにしっかりと悩む時間を与えてやりたいと考えます。そういった経験は必ず将来役に立つと確信します。また、そのための教育改善は待ったなしと思っています。

2010年4月13日

 

最近、気になった記事を2件紹介します。5日の朝日新聞に「日本は低学歴すぎないか『大学院』を育てよう」とい う記事がでていました。社会が大学院教育に期待するレベルの知識・能力についての明確なイメージを持つべきと述べています。その中で、興味あるアンケート として、「新聞、雑誌の記事を信頼すると答えた人の割合は、日本は72.5%であるのに反して、英国は12.9%、米国は23.4%と著しいコントラスト が見受けられ、これはドイツやフランスと比較しても日本だけが突出している」とありました。筆者は、原因の一つとして、人の言うことを信じ馬車馬のように 働く人間を企業が求め社内教育で育ててきたことを指摘しています。だからこそ、自分の頭で考える人材の創造力が重要であり大学院の存在意義がそこにあると しています。また、YU  information3月号に総合科学実験センターの真野先生のコメントがあり、授業中の質問などにおいては「空気を読むな」と指摘しておられます。独 自の問いを持ち、自ら考える力を養うことの重要性を主張されています。
二人の方は、ともに既成の概念にとらわれず自分自身の目で見、考えることが重要であり、わからないことはとこと ん追及すべきと言われているように思います。最近、既存の考え方を疑ってみようとする学生が少なくなってきたように思います。新しいことを見出そうとする 時は、一度常識を疑ってみることも重要ではないでしょうか? 自由な発想こそが思いがけない発見につながるように思います。

2010年4月6日

4月6日の新入生オリエンテーションでの挨拶より。
「・・・・・・・ところで、皆 さんは,厳しい受験戦争を勝ち抜き,この山口大学へ入学されたわけですが,ここがゴールではなくスタート点であることを肝に銘じて下さい。大学受験では社 会へ出るための準備を行う大学を決めるわけですが,これから始まる大学での4年間は皆さんが将来,どこでどのような人生を送るかを決めるという大変重要な 期間となります。高校時代の高いモチベーションを切らすことなく,是非目標に向かって頑張って欲しいと思います。
今,平成23年度の人事採用、いわゆる就活(就職活動)が佳境を迎えております。そろそろ内内定をもらった学生も出始めております。面接で必ず受ける質問 に「君のアピールすること,セールスポイントは何か?」というのがあります。先方も,これから会社の将来を託すわけですので,それなりに覚悟を決めて相手 を選別することとなります。今,面接官が君たちに同じ質問をしたときどのように答えるでしょうか?当然,専門の知識もまだ身についていないわけですのです ぐには良い答えは見つからないかと思います。
現在,就活をしている学生たちの中にも,自分の特技,セールスポイントはなにかといわれて答えられない,答えるのに窮する学生が多くいるようです。就活と はそのような「自分探しの旅」のようなものではないかと思います。自分とはどんな人間か?どのような,人とは違った能力を持っているのか?就活だけの問題 ではないかもしれませんね。大学生活4年間が,自分探しの4年間であるかもしれません。皆さんはそのために自分自身を肉体的,精神的に鍛え,様々な能力を 身につけるための努力を行うこととなります。学問的な知識や技術などは言うまでもありませんが,人間として,社会人として身につけておくべき能力も重要で す。例えば,コミュニケーション能力,問題解決能力,デザイン能力,プレゼンテーション能力などがそうです。採用においてもそのような観点を重視する会社 も増えています。そのような能力を総称して学士力といいます。学士力を磨くチャンスは講義や演習などの他にも,先輩,友人との議論や地域の人々との交流な ど,いたるところにあります。時間はすぐに過ぎてしまいます。是非,初心を忘れずに,時間を計画的に使って,これからの4年間を有意義なものとしてくださ い。そのために我々は最大限の支援をします。ただし,やるのは君たち自身であることを忘れないでください。今なら君たちの前には無限の可能性が拡がってい ます。それを狭めるのではなく,さらに拡げる努力をしてください。・・・・・・・」

 

2010年3月31日

卒業式が終わり、一人また一人と卒業生が山口を去っていきます。休日学校にいると、何人かが研究室に挨拶に来てくれます。
先日も、卒業生が実家へ帰る前に挨拶に来てくれました。彼は、6年前にオープンキャンパスのために新潟から父親と一緒に来ました。運悪くその時は台風で中 止となったため、やむを得ず研究室だけでも見たいと理学部の廊下をうろうろしていた時に偶然会いました。その時は何を話したかは定かではありませんが、い ろんな話をしたように思います。これが最初の出会いです。聞くと、彼は我々が現地調査をしている地域の近くの出身であり、たまたま現地で物理探査をするこ ととなっていたため、一度遊びに来ないかと誘って見ました。雨が降っていたと思いますが、親子で現地へ来てくれ、調査を実体験してもらいました。結局、彼 はAO入試で合格し、大学院まで6年間を山口で過ごすこととなりました。卒論、修論は別の研究室でしたが、何か「縁」を感じます。
来月6日は私の恩師の一周忌です。私と先生との出会いもそのようなものでした。「あの時出会っていなかったら今の自分はなかった」と思うことが多々ありま す。神様は意外と平等だと思います。人間には何度か人生の転機がやってきます。チャンスは目の前を通過していきます。それをつかむかどうかは、個人の問題 です。今、自分があるのは多くの人との出会いの積み重ねの結果のように思います。それを偶然と見るか必然と見るかは、「竜馬伝」の坂本竜馬を見ていて、結 局は自分自身の人生に対する姿勢の問題と思います。
4月からは彼を、新しい世界で新たな出会いが待っていることと思います。大学にも、まもなく新入学生が入ってきます。私にとっても新しい出会いが待っています。

 

2010年3月20日

今年度もあとわずかとなりました。この時期は卒業生は送りだしましたが、新入生はまだといったエアポケットのような状況にあります。だからという訳ではありませんが、家内の「山口検定」の試験対策に付き合って、先週、山口の神社仏閣を巡ってきました。
紹介するのは大内御堀の乗福寺です。萩往還を鰐石橋から南へ数km行った左手にあります。大内氏にゆかりのあるお寺で、1312年に大内重弘が建立したものです。大内重弘、大内弘世の墓や大内氏の始祖といわれる琳聖(りんしょう)太子の供養塔があります。
琳聖太子は7世紀の朝鮮百済の第3皇子といわれ、日本へ渡ってきたとされています。先日の韓国天文研究院との懇親会ではこの話題で盛り上がりました。驚い たことに、そばには山口講堂を開いた上田鳳陽先生の立派な墓がありました。さらに、説明によると、ここは萩往還の傍にあり、幕末にあの坂本竜馬と長州の志 士が密談をした所として有名なんだそうです。今は寂れて、当時を知る由もありませんが、人気がないのがまた趣があるようです。さらに南に2kmほど行くと 大内氏の菩提寺である興隆寺があり、重要文化財の大きな鐘楼がかかっています。
これから桜の時期を迎えます。山口を去る学生には、思い出作りに、また、山口在住の方には山口の歴史探訪にぜひ一度訪ねてみてはいかがでしょうか?
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乗福寺

 

2010年3月13日

先日来、山口大学理学部において様々な研究集会が開催されました。また、今後も理学部講演 会や研究集会が目白押しです。詳細につきましては、理学部HPをご覧ください。海外を含む外部からの参加者、学内外の学生など多彩なメンバーが参加してお ります。このような企画は学会と違い自由に議論ができ、疑問点を徹底的に解明できるという利点があります。また、重要なのは学生たちが活性化する大切な修 業の場である点です。
私の研究室が主催した研究集会はその代表的なものと考え、簡単に紹介します。集会の名前は「西日本水文科学研究会」といいます。今年で8回目を迎え、西日 本を中心として「水」をキーワードとして研究を行っている大学の研究室を中心として、持ち回りで毎年開催しております。参加大学は、広島大学、熊本大学、 三重大学、筑波大学、東京大学、山口大学で、特徴はすべて学生の手により運営されるということです。「学生の、学生による、学生のための集会」といえま す。発表、会の運営もすべて学生(院生を含む)であり、開催期間は巨大なひとつの研究室ができることとなります。4年生にとっては初めて外部の研究者の前 で発表することとなり、厳しく指摘されたり、また励まされます。お互い学生同士であり、分野も少しずつ違うことから、新しい見方や情報を得ることができ、 何よりも教員を含む多くの仲間との新しい出会いが彼らにとってこれからの宝物となります。社会に出てからも情報を交換している卒業生が多くいるようです。 大学や学部の枠を離れて、広く見聞を広め人的ネットワークを作るということは、地方大学には最も重要なことではないでしょうか?
理学部講演会にも日ごろ接することのできないそれぞれの分野でのトップランナーが多く参加されます。多くの刺激が得られるのではないでしょうか?我々はこ のような仕掛けを多く作って、学部の活性化に生かしていきたいと考えています。今すぐにHPをチェックしてみてください。新しい出会いが待っているかもし れません。

 

2010年3月1日

平成22年3月末をもって理学部を退職される方が6名おられます。そのうち数名に関して は、最終講義が公開で開催されております。退職予定の方は、数理科学の小宮先生、安藤先生、化学の阿部先生、生物の室伏先生、地球科学の加納先生、三浦先 生の方々で、長年における理学部への研究、教育に関する多大な貢献に対して心より敬意を表するとともに御礼を申し上げます。
最終講義には全て出席させていただきました。それぞれに、長年の経験に基づいた奥深いお話が聞け、感激いたしました。同じ学科の加納先生の最終講義の一部をご紹介いたします。
先生はこれまでの研究を振り返られた後に、今後の資源問題に関して様々なご提言をなされました。そして、最後に「資源問題は人の問題であり、最大の資源は 「人材」である。人材は再生可能であり、教育により向上させることが出来る。人を大切にし、教育に投資することによってこそ資源問題は解決できる」と結ば れました。様々な思いを人から人へ、受け継ぎ、発展させることにより、将来は開けるということでしょうか。その意味では「人材育成」を中心においた大学教 育の重要性を感じずにはおれません。残った我々の責任は重大と感じます。
最後になりますが、先生方の、ご健康とさらなるご活躍を心より祈念いたします。

 

2010年2月21日

毎月第1日曜日に、山口県立美術館の駐車場においてフリーマーケットが開催されています。すでに10年以上続いており、遠くは関西方面からも出展に来ているようです。
プロのような出展から学生風なアマの出展など、内容は多彩です。昨年、県庁の近くへ引っ越してからは、毎回遊びに行っております。すでに金魚鉢、水晶の置 物、地球儀などいろいろと購入しております。店主とも顔なじみになり新しい出物はないかと1時間かけてうろうろします。これが楽しいのです。いろんな出会 いがあります。12月は博物館の知り合いに、また、今月には人文理学部の売店のオバちゃんと色々です。突然声をかけられて、振り返ると、学科のM2の学生 が卒業を前に日用品などを並べておりました。結構、売れるようです。
そこで、理学部でもやれないものかと考え、学務係の河村さんの企画で3月6日に学部のフリーマーケットをやることとなりました。卒業される方には是非参加 していただき、不用品などを提供していただければと思います。いまや3R(リデュース、リユース、リサイクル)の時代です。物の交流によりお互いに活性化 しましょう。
暗いニュースが続いております。みんなで理学部を盛り上げていきましょう。人文学部にも協力してもらえるようです。詳しくはポスターまたはWebページ(申込書ダウンロードできます)をご覧ください。

 

2010年2月17日

NHKの大河ドラマ「龍馬伝」が放映されています。作者の福田靖さんは徳山高校の出身と聞 きました。それはともかくも、司馬遼太郎の龍馬像が強烈であり最初はあまり期待していなかったのですが、最近は新しい視点で見れるようになり、日曜日の夜 は毎週テレビの前に座って見ております。人との出会いが彼を大きくしたという視点で描かれているように思えます。
人間はどれだけの人と出会い、交流することによりどれだけ多くの刺激を受け、自分自身を変革してこれたかが重要と考えます。世の中にはいろんな人がいま す。気の合う人、尊敬に値する人、相容れない人、、、。多くの様々な考え方に触れることにより、自分の価値観が形成されていくのだと思います。
私は、自分にとっての「リトマス試験紙」となるべき人を勝手に決めています。研究や人生に行き詰ったとき、誰かに自分の考えを聞いてもらい、その意見を参 考に、自分のとるべき方向性を考えることにしています。恩師であったり、家族であったり、研究仲間であったりします。どれだけ多種多様なリトマス試験紙が もてるかが重要と考えております。
今振り返ればやはり学生時代が、多くの友と語らい最も刺激的な時間だったと思います。少しずつですが、議論の中 で自分なりの価値観が作られていったように思います。最近の学生は「お友達」は作るが「親友」はなかなか出来にくい風潮にあるように感じます。相手の懐に 飛び込んでみてはどうでしょうか?

 

2010年2月12日

先日、湯田温泉のホテルで産・官・学 新年交流会がありました。元東京大学総長の小宮山先生が環境問題に関して講演されました。省エネ型の電気製品を導入することで、大きなコストダウンになるというお話には説得力がありました。
また、宇部興産の千葉副社長の話は特に興味深いものでした。氏は常に先を見据えて、チャレンジをされて来たとのこと。今は夢のような話でもいつか必ず現実 のもととなる可能性がある。だから若い人にはぜひ夢を追いかけてほしい。といわれていました。氏は将来,必ず電気自動車の時代が来ると確信し、6、7年前 には既に、自前で電気自動車を制作されたそうです。
そういえば、私が小学生のころにみた「鉄腕アトム」で描かれた世界も大部分が現実のものとなっています。できないものとあきらめずに、全力であたれば、 きっと夢はかなうと思います。そのためには、大きく見たり小さくみたり、煮てみたり焼いてみたり、物を混ぜたり純度を高めたり、様々な試みをすることが重 要でしょう。ビッグサイエンスとは違って、特別なことをするわけではなく、ニーズを的確にとらえて、どこかでブレークスルーすればきっと先が開けると思い ます。
千葉さんは、新しいことにチャレンジすることにより、環境問題に貢献することが出来ると強調されていました。小宮山先生の話も含めて、地方大学にいる我々にも何かできるような気がして、勇気をもらいました。もっと夢を追いかけてみませんか?

2010年1月20日

皆様、あけましておめでとうございます。3週間遅れの新年のご挨拶です。本年もよろしくお 願いいたします。本年は、中央では政権交代が具体的に動きだし、大学では学長交代、第2期中期目標期間への移行など様々な「変化」が予感される年となりそ うです。理学部も「不易流行」で課題を整理しつつ、足元をしっかりと固め、将来を構想しながら難局をチャンスととらえ前進したいと考えます。
現在、卒業論文、修士論文ともに佳境に入ってきております。現在、理学部はまさに不夜城と化しております。風邪をひかないで、悔いのないように頑張ってほ しいものです。いつもそうですが、この時期になると論文を執筆中の学生が、1章、また1章書き上げ、論文が完成に近づくにつれて、さみしさを感じるといっ てきます。論文が完成すると、これからはこのような自由な環境の中で十分の好きな研究ができなくなるといった気持ちになるのかもしれません。長い人生にお いて、自分の好き勝手に発想し、研究し、だれも思いつかなかったようなアイデアを出し、友や恩師と夜遅くまで語り合えるこの瞬間はもう二度と来ないかもし れないという郷愁にも似た感傷に浸るのかもしれません。4月からは仕事として大学で学んだことを実社会へ生かすような生活が始まるわけですが、そこには当 然多くの制約があります。思うようにはいかないことが普通です。今だけかもしれませんね。
今は、つらいだけの人もいるかもしれません。でも、ぜひ、二度と味わえないこの瞬間を大切に記憶にとどめてください。私はいつもそのような時には進学してあと3年勉強したらどうかと言いますが、たいてい即座に却下されます(笑)。
いずれにしても、毎年のように、この時期は入試などもあり1年で最も印象的なものとなります。


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