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第1回理学部講演会

第1回理学部講演会

7月7日(水)18時から1時間半にわたって、今年度の第1回理学部講演会が開催されました。
今回の講演会は、平成21年度理学部ハイライト研究として認定された、数理科学分野 廣澤史彦准教授、物理科学分野 輪島清昭助教、生命物質化学分野 村藤俊宏教授、そして地球科学分野 永尾隆志准教授の4人の教員が、研究成果を報告されました。
日程の都合で6月30日に発表された、地球科学分野 大和田正明教授・鎌田祥仁准教授も含め、専門外の人にも理解しやすい形で講演され、参加者した教職 員・学生・院生(32人)は、非常に貴重な研究成果が得られていることを確認しました。理学部の顔として、研究が今後もさらに発展することを期待します。

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大和田先生

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廣澤先生

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輪島先生

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村藤先生

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永尾先生

第10回理学部講演会

重力斜面変形と地すべりの解剖学

2010年10月14日に,京都大学防災研究所山地災害部門 千木良 雅弘 教授による第10回理学部講演会「重力斜面変形と地すべりの解剖学」が開催されました.平日にも関わらず,学外からの参加者も多く,60名近い参加者が集まりました.
講演では,実際の地すべり現場の様子が航空写真などを用いて紹介され,そのメカニズムを航空レーザー計測の解析データやボーリングコアの詳細な観察に基づいて,非常に分かりやすく説明されました.また講演後は活発な議論が行われました.

千木良雅弘教授HP http://www.slope.dpri.kyoto-u.ac.jp/mountain/chigirahp/HomePageJP/index.html

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講演会の様子(1)

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講演会の様子(2)

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講演会の様子(3)

脂質膜で再現する生体膜の挙動

11月18日 9:00-10:00、第11回理学部講演会が開催されました。今回は、お茶の水女子大学(日本学術振興会特別研究員)の佐久間由香さんをお招きし、ベシ クルの接着、孔形成、分裂の仕組みを物理的視点から解明するという内容で講演して頂きました。これらの研究は、生命活動を知る上での重要な基礎研究であ り、非常に興味深い内容でした。そして、講演終了後は、熱心な質疑応答が行われました。

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理学部サバティカル制度を制定

理学部サバティカル制度を制定

理学部ではこのたび、短期サバティカル研修制度を設立いたしました。
教員の削減やそれに伴う大学運営業務の増加などにより教員の教育研究に対するモチベーションが下がりつつあります。短期ではありますが、学科・専攻の了解 のもと、学部運営業務から離れて、教育研究の活性化を図ってもらうことをその趣旨としております。採用人数は、その時の財政状況にもよりますが、できる限 り希望にこたえたいと考えます。添付した申請要領をご覧の上、申請ください。

詳細はこちら(「山口大学理学部サバティカル研修制度実施要項」PDF)をご覧ください。

応募者は申請書報告書をダウンロードしてご利用ください。

東北地方太平洋沖地震(M9.0)と小郡長谷西(山口市)で活断層露頭の発見

3月11日金曜日には東北地方太平洋沖地震(M8.8)が発生して、想像を絶する凄惨な被害状況が刻々と判明してきております。この地震は海洋型の巨大 地震であるのに対して、下郷断層で発生する地震は内陸地震(活断層地震)であり、発生する地震の種類は異なっていますが、地震防災上では同じ意味がありま す。私たちのすぐそばに地震を起こす活断層が潜んでいることを理解し、常日頃から地震防災を心がけておくことが望まれます。
東北地方太平洋沖地震で犠牲になられた方々のご冥福を祈るとともに、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。さらに、この地震災害から学んだ貴重な経験を、私たちの地域の地震防災に生かさなければならないと思っています。

山口宇部道路の建設に伴って、山口市小郡長谷西での掘削法面に見事な活断層露頭が出現しました。この露頭は、大原湖断層系下郷断層に相当します。下郷断 層は大原湖断層系(全長57㎞)の南西部を構成しており、山口市小郡上郷から山口市嘉川まで続く長さ5kmの活断層で、山口県中南部の地震被害想定を行う 上で大変重要な鍵を握っています。
新しく発見された露頭では、掘削法面に直交するほぼ垂直な断層が現れており、断層面に沿って厚さ4cm程度の灰色断層ガウジがはっきりと確認できます。 断層の東側(写真左側)の上部では基盤を構成するシルト岩と泥岩互層(中生代関門層群)を不整合に覆う赤褐色の段丘礫層が確認できますが、断層の西側(写 真右側)では、基盤の礫岩(同じく関門層群)しか現れていませんので、段丘礫層が断層によって切断されていることがわかります。
断層東側のシルト岩と泥岩の互層(基盤岩)には褶曲が明瞭に認められ、さらに層理面も断層に沿って引きずられているようにみえます。断層両側の基盤岩はいずれも関門層群に属していますが、西側の基盤岩は礫岩ですので、断層をはさんで地層の種類が違うことがわかります。
段丘礫層は中位段丘相当層(推定2万5千年前以前に堆積)に対比されますので、この露頭は、それ以降に断層活動があったことを証拠づけています。
この断層についてはこれまでの現地調査で、長谷上流と千見折川の2箇所で断層露頭を確認しています。いずれの露頭にも明瞭な断層ガウジや破砕帯が発達し ています。このうち、長谷上流の露頭では河成段丘堆積物を変位させています。こ断層ガウジに挟まれた腐植土から約2万5千年を示す14C年代が得られたた め、下郷断層はこれ以降に活動したことになります。下郷断層の最新活動時期は,山口市嘉川でのトレンチ調査結果から,4,500~3,500年前の結果が 得られ,さらにそのひとつ前の活動は約25,000年前です.したがって,活動間隔は21,000年以上となります.
山口県では平成20(2008)年3月に、「山口県地震被害想定報告書」を公表しています。その中で、下郷断層とその南南西延長上の宇部東部断層が連動 すれば、M7クラスの地震が起きることを想定して、被害を見積もっています。この発見された活断層露頭も、山口県中南部の地震防災に関して貴重な学術的 データを提供してくれます。

山口大学理学部地震テクトニクス研究グループ
研究代表者 金折裕司

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写真-1 掘削法面に出現した活断層(下郷断層)の全体写真

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写真-2 活断層露頭(下郷断層) 赤枠はスケッチ(図-1)の範囲

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図-1 断層面周辺のスケッチ

第18回理学部講演会「Geology of the basement of Sri Lanka」報告

2011年2月16日(水)にスリランカ基礎科学研究所のProf. Kehelpannalaによる第18回理学部講演会「Geology of the basement of Sri Lanka」が行われ,学生・教員を合わせて約30名の参加者が集まりました。
Prof. Kehelpannnalaは構造地質学を専門にされており,スリランカ成立の歴史について詳しく研究されています。今回の講演では,九州ほどの大きさの 島であるスリランカが大きく3つの地質構造体に分けられ,それぞれが異なる超大陸(コロンビア・ロディニア・ゴンドワナ)を起源としていることが紹介され ました。スリランカの中央部のユニットからは約20億年前,他の2つのユニットからは約10億年前という地質年代が得られているそうです。また講演の初め には,近年スリランカで発生した地すべり災害や斜面崩壊による被害なども紹介されました。
英語での講演でしたが,非常に分かりやすく説明していただき,山口にいながらグローバルに地質学を学ぶことができました。またスリランカには野生のゾウが生息しており,彼らがいかに危険であるかも知ることができました。(M1 緑川 記)

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Photo1: 講演に先立ち大和田先生によるProf. Kehelpannalaの経歴が
紹介されました

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Photo2: 講演は「スリランカの地質」について

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Photo3: ゴンドワナ超大陸におけるスリランカの位置

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Photo4: 講演前の様子。学生の姿が多く見受けられます

第16回理学部講演会

「JARE50セール・ロンダーネ山地地学調査とmagnesiohoegbomite-2N4Sの発見」を開催

 

2011年2月9日(水)に新潟大学理学部地質科学科の志村俊昭准教授による第16回理学部講演会「JARE50セール・ロンダーネ山地地学調査と magnesiohoegbomite-2N4Sの発見」が行われ,学生・教員,さらに学外から合わせて30名を超える参加者が集まりました。
志村先生は第35・50次南極観測隊に参加された南極のエキスパートで,講演のはじめに南極での生活や調査の様子などの貴重な体験が紹介されました。
岩石学(花崗岩と変成岩のミグマタイトに関する研究など)を専門とされている志村先生ですが,今回の講演では南極調査で発見されたmagnesiohoegbomite-2N4S(新鉱物として申請中)に関する研究成果を鉱物学的アプローチで紹介されました。
南極に関する詳しい知識がなく,別世界というイメージが強かったのですが,今回の講演で南極での生活や調査の様子を知ることができました。(M1兵土 記)


志村俊昭准教授HP  http://geo.sc.niigata-u.ac.jp/~shimura/

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Photo 1: 志村先生の経歴が大和田先生から紹介された

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Photo 2: 講演前の様子

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Photo 3: 新鉱物(になる予定の) magnesiohoegbomite-2N4S

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Photo 4: ゴンドワナ大陸復元図.調査地域である東南極地域は大陸の衝突帯

理工学研究科自然共生科学専攻修了の児玉有紀さんが第27回井上研究奨励賞を受賞

理工学研究科自然共生科学専攻修了の児玉有紀さんが井上研究奨励賞を受賞

井上研究奨励賞 (http://www.inoue-zaidan.or.jp/f-02.html) は、過去3年間(2007年度~2009年度)に理学・工学・医学・薬学・農学等の分野で博士の学位を取得した35歳未満の研究者で自然科学の基礎的研究において新しい領域を開拓する可能性のある優れた博士論文を提出した研究者に贈呈される賞です。
今回は国内の各大学長等から推薦を受けた155名の中から30名が受賞し、理工学研究科を平成20年3月に修了した児玉有紀さんが受賞しました。授賞式は平成23年2月4日に東京で行われ、賞状・メダル及び副賞50万円が贈呈されました。
博士論文の主査及び指導教員は藤島政博教授です。
受賞者の児玉さんは平成22年4月から高知大学に助教として赴任し、平成22年度の同大学のすぐれた研究者に送られる高知大学研究顕彰制度の若手教員研究優秀賞3名の中にも選ばれ、活躍しています。

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井上研究奨励賞の賞状

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賞状を手にする児玉有紀さん

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