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第5回 理学部講演会

ナノテクが拓く未来社会: ナノデバイス

「固体NMRによる高分子材料解析」産業技術総合研究所 三好利一博士
「X線回折法による高分子材料解析」山口大学理工学研究科 野崎浩二

第5回理学部講演会は3月5日(金)に物質構造解析研究会と共催で開催されました。当日は物質構造解析研究会第2回討論会が同時開催されたこともあり、学部内外合わせ約80名の参加者がありました。固体NMRとX線回折の2つの異なった手法によって同じ高分子材料試料を解析した例が2つの講演で示され、参加者はその結果に強く興味を持ったようでした。講演後活発な質疑応答もあり、講演会は大盛況に終わりました。

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講演中の三好博士

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講演会場の様子

第8回理学部講演会

「有機地球化学に何ができるか?― 3.11 東北大震災津波堆積物への応用ほか」

8回理学部講演会「有機地球化学に何ができるか?― 3.11 東北大震災津波堆積物への応用ほか」

2011年9月29日に三瓶良和教授(島根大学総合理工学部地球資源環境学科)による第8回理学部講演会「有機地球化学に何ができるか?― 3.11 東北大震災津波堆積物への応用ほか」が開催されました.学生,教員合わせ30名を超える参加者が集まりました.三瓶先生は,有機化学と地球科学を融合した有機地球化学を専門とされ地球環境や石油資源について幅広く研究されています.

ご講演では3つのトピックスに関してお話しをされました.

はじめに「東北大震災の被災地である宮城県石巻市の海岸陸域に残る津波堆積物の有機化学的特徴」について,6月に行われた現地調査の様子を写真を交えてご説明頂きました.堆積物中の有機物を分析することで,その起源が現生もしくは化石植物であることが明確に分かり,今回の津波堆積物の場合は,有機物が火災にあった現生木由来なのか,化石植物由来(=原油の流出)であるかがわかるとのことでした.わずかな堆積物に含まれる情報量の多さが印象的でした.次に,「人為的に手が加わった底質環境悪化の現状」について,中海宍道湖を例にして説明して頂きました.堤防建設により水の経路が変わり,堤防建設前後で底質環境が大きく変化したということを全有機炭素量(TOC)の値を示してお話しになられました.最後に,「マグマが発生するような高温下での堆積岩有機物の挙動」についての説明がありました.花崗岩中に有機物が含まれており,高温のマグマ中にも有機物は含まれることがあるということに衝撃を覚えました.(理工学研究科地球科学専攻M2 佐々木政和)

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写真1 講演に先立ち,阿部先生(左)による三瓶教授(右)の紹介が行われました.

 

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写真2  6月に行われた石巻市海岸付近の津波堆積物調査の様子

医学系研究科MC1(化学分野)、西岡幸泰さんが受賞

日本粘土学会学術振興基金賞受賞

医学系研究科博士前期課程1年の西岡幸泰さんが、日本粘土学会の学術振興基金賞の受賞者に選ばれ、9月15日に鹿児島大学で開催された平成23年度日本粘土学会総会で表彰されました。

この賞は、海外で開催される国際学会で特に優れた発表を行った日本粘土学会の学生会員に授与されます。西岡さんは、6月にトルコのアンタルヤで開催されたEuroclay 2011で行った発表、"Spectroscopic Properties of a Piezochromic Bianthrone Derivative Ion-Exchanged with a Clay Mineral"が優秀と認められ、受賞者に選ばれました。西岡さんは、今回の受賞を励みに、より優れた成果をあげるべく、日々研究に精進しています。

医学系研究科MC2(化学分野)、天満悠太さんが受賞

日本化学会新領域研究グループ「低次元無機-有機複合系の光化学」サマーセミナー in 鹿児島で優秀ポスター賞受賞

医学系研究科博士前期課程2年の天満悠太さんが、9月16~17日にかけて、指宿で開催された日本化学会新領域研究グループ「低次元無機-有機複合系の光化学」サマーセミナー in 鹿児島で優秀ポスター賞を受賞しました。

このセミナーでは、19件のポスター発表がありましたが、天満さんの発表、「粘土鉱物とのハイブリッド化によるシアニン誘導体の会合制御」が優秀と認められ、3名の受賞者の一人に選ばれました。天満さんは、今回の受賞を励みに、優れた学位論文を残すべく、修士論文研究の仕上げにこれまで以上の努力を重ねています。

「美しい山口の自然をあなたへ… やまぐちネイチャリングマップ」を刊行

山口県内博物館・大学連携協議会(事務局:理学部)では,来年の山口国体開催に合わせ選手の皆さん,観光客の皆さん,県民の皆さんに山口県の美しい 自然 を楽しんでいただくため,最新の研究成果を盛り込んだ自然観光マップを発行しました。今回完成したのは、山口県の主な地域を紹介した7枚のマップのうちの 「美祢市と秋吉台」、「萩・阿武」です。これは、昨年度、学長裁量経費に採択された「ネウチャリングやまぐちプロジェクト」の成果の一部です。残りの5枚 は山口国体までに完成予定です。  このような取り組みは全国でもほとんど例がなく,各方面から注目をあびています。今後、発行される「ネイチャリングマップ」は、Ⅲ 山口・防府、Ⅳ 下 関・長門、Ⅴ 岩国・柳井、Ⅵ 周南・下松、Ⅶ 宇部・山陽小野田 です。

 

山口県内博物館・大学連携協議会:2008年9月に発足した組織で、山口県内の博物館と大学が連携し,地域の自然環境や自然遺産等の情報交換,地域 の自然 科学データの収集・解析・データベース構築,山口自然遺産の発掘・情報発信を行います。「山口大学理学部」,「山口県立山口博物館」,「防府市青少年科学 館ソラール」,「秋吉台科学博物館」,「萩博物館」,「岩国市立ミクロ生物館」,「豊田ホタルの里ミュージアム」,「土井ヶ浜遺跡 人類学ミュージアム」の8団体で構成されています。

 

第4回理学部講演会

宇宙での結晶成長メカニズムの研究

「宇宙での結晶成長メカニズム-Why space crystallization? Answers based on experimental results」

2011年8月9日に塚本勝男教授(東北大学理学部地球物質科学科)による第4回理学部講演会「宇宙での結晶成長メカニズム-Why space crystallization? Answers based on experimental results」が開催されました.学生,教員合わせ40名を超える参加者が集まりました.塚本先生は結晶成長学を専門とされ,これまで国内外の多くの賞を受賞されています.先生はメルトの状態から結晶化を観察する結晶成長の高解像度その場観察法の開発をされ,今回の講演会でも実験の様子を動画を使って紹介されました.またそのご興味は多岐にわたり,結晶成長学分野の最前線で活躍されています.
ご講演では,重力のある地球と無重力の宇宙での常識は大きく異なるということを「水を含んだぞうきんを絞る実験」や「ペットボトル内の液体の挙動をみる実験」など,私たちの生活にあるものを使った実験の様子を動画を使ってわかりやすく説明してくださいました.特に液体の表面張力は我々が想像しているよりもはるかに強力であるということ,またこれまで数千年をかけて形成されると言われてきた石質隕石中のコンドリュールが実はほんの数秒間で形成されるということが,塚本先生の実験で証明されたということがとても印象に残りました.

(地球圏システム科学科B4 牟田)


塚本勝男先生のホームページはこちらです.
http://epms.es.tohoku.ac.jp/econ/members/tsukamoto/index.html

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写真-1 講演に先立ち,阿部先生(中央)による塚本教授(左)の紹介が行われました.

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写真-2 塚本先生が「このスライドが今日1番大事です」とおっしゃったスライド.コンドリュールの外殻の形成過程が塚本先生の実験で解明されました.またコンドリュールの主成分であるカンラン石や輝石は融点よりもずっと低い過冷却状態で一気に形成されるとのこと.

博士前期課程2年の今井利宗君の研究テーマが「山陰海岸ジオパーク補助金」に採択

地球科学専攻の今井利宗君(指導教員:金折教授)が昨年度に引き続き、平成23年度も山陰海岸ジオパーク推進協議会から「山陰海岸ジオパーク補助金」を受けることに決まりました。山陰海岸ジオパークは山陰海岸国立公園を中核にし、日本海形成から現在に至る多様な地質や地形が存在し、それらを自然背景とした文化・歴史を体験・学習できる地域で、平成20年12月日本ジオパーク委員会から「日本ジオパーク」として認定を受けています。
研究テーマは「丹後半島における活断層群のジオパーク的価値の評価」です。研究内容は、(1)昨年度に引き続き、1927年北丹後地震(M7.3)の地震断層の保存状態に関して地形・地質学的な観点から研究すること、 (2)地震断層以外で,丹後半島の代表的な活断層を地形・地質学的調査によって抽出し,その変動地形や断層露頭などの性状を明らかにして,ジオパークの観点から評価すること、(3)対象となる活断層の地形・地質学的調査を統合して,ジオパーク的価値を比較し,その評価手法を確立します.高評価の活断層を選定して,それらのジオサイトの見学ルート案を複数策定すること、です.

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