News

第67回西日本東南極研究セミナー報告

第67回西日本東南極研究セミナー報告

日本の南極観測隊に参加したメンバーが中心となって1999年から始まった南極セミナーは,今年で12年目を迎えることになりました.年4回程度の割合 で開催され,今回67回目です.発表内容は南極の研究にかぎらず,世界各地で行なわれている地学研究の成果やトピック等さまざまです.今回のセミナーでも スコットランド,オマーン,マダガスカルそしてスリランカの地質に関する発表がありました.また,岩石に含まれる鉱物の生成条件を探る実験についての結果 も発表されました.もちろん,南極の地質に関する最新のデータや知見も多数報告されました.また,研究者(大学教員)だけでなく,大学院生や学生も発表 し,他大学の教員から多くのコメントをもらえることも,このセミナーの大きな特徴です.学生時代このセミナーで発表したことがきっかけとなって,日本の南 極観測隊に参加したメンバーも多数います.そうしたメンバーが大学教員になり,学生や院生つれて参加しています.もちろん,ベテランも若手に負けじと,こ れまでの成果をまとめて発表します(写真1).会場には,これまで持ち帰った南極の岩石試料を展示しました(写真2).ここでは,将来の南極観測をになう 学生や院生達が南極の岩石を実際手に取ってみることができ,試料を採集してきた研究者から直接話を聞くことができます.日本南極観測隊の地質学分野におい て,研究の推進から若手の育成までこのセミナーは重要な役割を担っていると言えます.

 

Owada1.jpg
写真1.南極観測隊の成果をまとめて発表した加納山口大学名誉教授の発表.

Owada2.jpg

写真2.会場となった熊野荘(山口大学ゲストハウス)に展示された岩石試料.

 

第67回西日本東南極研究セミナー:開催前のアナウンス

標記セミナーが開催されます.このセミナーは,日本の南極観測隊に参加したメンバーが中心となって毎年4回定期的に開催されます.発表される話題は南極の研究にかぎらず,世界各地で行なわれている地学研究の成果やトピック等です.

日時:2011年1月7日(金)~9日(日)
会場:山口大学ゲストハウス「熊野荘」会議室

1月8日(土)9時30分~18時00分
  • 馬場壮太郎(琉球大):New SHRIMP U-Pb zircon ages from South Harris granulites, Lewisian Complex, NW Scotland
  • 石川正弘(横浜国大):海洋地殻マントルの実体を探る:オマーンオフィオライトの地質
  • 市來孝志(横浜国大):マダガスカル東部Antananarivo Block, Betsimisaraka Unit, Masora Blockの岩石学的特徴
  • 石塚英男(高知大):西南日本三波川帯に貫入するアルカリ玄武岩中の変成岩ゼノリス-部分溶融のその場観察と西南日本外帯下部地殻物質の解明
  • 河上哲生(京都大):複変成作用を検知するためのツールとしてのCHIME年代測定-領家変成帯青山高原地域の例
  • 川嵜智佑(愛媛大)・小山内康人(九州大)・石塚英男:珪線石へのFe3+の固溶反応と超高温グラニュライトの温度圧力酸素分圧センサー
  • 本吉洋一(極地研):スリランカの超高温変成作用
  • 兒玉 優(京都大):高温高圧実験による oligoclase 高温相の再検討
  • 永嶌真理子(山口大):含Crクリノゾイサイトの合成と結晶化学
  • 加納 隆(山口大):山口大学の岩石標本室:ゴンドワナ大陸に由来する標本の活用(仮題)
  • 土屋範芳(東北大):セールロンダーネ山地東部,バルフェン地域の火成岩類の化学組成の特徴
  • 寺尾まどか・亀井淳志(島根大):セールロンダーネ山地ニルスラルセン山に分布する変トーナル岩のRb-Sr全岩年代
  • 原 有希・亀井淳志(島根大):セールロンダーネ山地ワルヌム山に分布する変トーナル岩の記載的特徴とRb-Sr全岩年代
  • Setiawan Nugroho (Kyushu Univ.):A Preliminary View of Metatonalite from Schwaner Mountains, West Kalimantan, Indonesia

  • 1月9日(日)9時30分~12時00分
  • 米村和紘(九州大):南中国-インドシナ地塊境界に分布する苦鉄質変成岩と火成岩の地球化学的特徴の比較
  • 馬場壮太郎:沖縄県下に分布する火成岩類を用いた教材開発
  • 大和田正明(山口大):セール・ロンダーネ山地に産する苦鉄質岩脈の特徴と地殻・マントル相互作用
  • 「卒業生からメッセージ」コーナーが始まりました!

    このたび、理学部(文理学部理学科)卒業生からの熱いメッセージを掲載することとなりました。すでに2名のOBからのメッセージが届いております。学生時 代の思い出、今頑張っている事、在校生への熱いメッセージなどが綴られております。OB,OGの活躍に皆さんの将来の夢を重ねてみてください。きっと力を もらえると思います。


    (理学部長 談) 「卒業生からメッセージ」

    内野教授ほか3名が国際会議で最優秀論文賞を受賞!

    12月17日、国際会議“World Congress on Nature and Biologically Inspired Computing (NaBIC 2010)”で内野教授ほか3名が国際会議で最優秀論文賞を受賞しました。
    論文のタイトルは"Application of Peripheral Auditory Model to Speaker Identification,"、著者はM. Abuku, T. Azetsu, E. Uchino and N. Suetakeです。

    日本応用地質学会平成22年度研究発表会で学生3名が受賞

    日本応用地質学会平成22年度研究発表会で学生3名が受賞

    賞状を手にする東田君(左)、相山君(中)、大川君(右)と田中教授

    10月21,22日に松江で開催された日本応用地質学会平成22年度研究発表会でD2相山君、M2東田君、大川君がポスター賞を受賞しました。80件のポ スターから選ばれた4件のうち最優秀ポスター賞を含む3件を山口大学の学生が占めるという、これまでにない快挙でした。特に、最優秀ポスター賞を受けた相 山君(D2)は学生としては始めての受賞であり、山口大学の研究のレベルの高さを示すことが出来ました。3名のコメントもあわせて掲載します。

    ★最優秀ポスター賞
    大変光栄です。今後も慢心することなく頑張っていきます。 (相山光太郎)

    ★ポスター賞
    これを励みに今後の研究も頑張っていきたいと思います。  (東田優記)
    議論して頂いた諸先生方や研究室の方々に感謝したいと思います。 (大川侑里)

    ミトコンドリア用蛍光プローブを無料で頒布します

    学内限定で、ミトコンドリアを選択的に染色できる蛍光プローブを無料で配布します。この蛍光プローブは、有機溶媒を使用せずに、水に溶解させて使用することができ、さらに、生きた細胞中のミトコンドリアを、長時間、蛍光顕微鏡で観察できます。
    ご希望の方は、下記問い合わせ先までご連絡ください。

    問い合わせ先; 谷 誠治(理工学研究科、環境共生化学分野)
    e-mail: stani (at) yamaguchi-u.ac.jp
    内線:5737
    probe101020.gif
    Hela細胞(緑:ミトコンドリア、赤:核)が分裂する様子
    (画像提供元:北海道大学大学院 先端生命科学研究院 佐々木章,金城政孝)

    国立大学理学部長会議 緊急声明

    国民の皆様へ  2010年10月8日 東京にて

    国立大学法人32大学理学部長会議では、10月8日、運営費交付金の削減に対する理系学部 の現状について理解してもらうことと、
    概算要求のうち要望枠に関する政策コンテストに対するパブリックコメ ントを少しでも 多くの国民の方々へ書き込んでいいただくために、
    緊急声明を出し、さらに記者会見を行いました。
    理学部を担当するすべての教職員、学生におかれましても主旨を理解していただき、パブコメに 一人でも多くの 書き込みを
    お願いいたします。

    ”時代を創る科学者になろう”
    平成22年10月12日
    山口大学 理学部長 理工学研究科長
    田中 和広

    緊急声明文

    パブリックコメントの書き込み方 本学のサーバへのリンク


    益川敏英先生のコメント

    上記の32大学理学部長会議の緊急声明を見られた名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構長、
    2008年度ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英先生が、メッセージを出してくださいました。

    益川敏英先生のコメント (PDF)

    日本の基礎科学の振興のために

    化学専攻の鈴木康孝君が日本粘土学会の学術振興基金賞を受賞

    化学専攻の鈴木康孝君が日本粘土学会の学術振興基金賞を受賞

    賞状を手にする鈴木君

    医学系研究科博士後期課程2年の鈴木康孝君が、日本粘土学会の学術振興基金賞(特別枠)の受賞者に選ばれ、9月8日に名古屋大学で開催された平成22年度 日本粘土学会総会で表彰されました。鈴木君は、昨年も学術振興基金賞を受賞しており、異例の特別枠として二年連続して同じ賞を受けました。  この賞は、海外で開催される国際学会で特に優れた発表を行った若手に授与されます。鈴木君が6月にスペインのセビリアで開催された2010 SEA-CSSJ-CMS Trilateral Meeting on Clays (欧-日-米粘土関連学会合同国際会議)で行った発表、" Enhanced Two-Photon Absorption Characteristics of Poly-Cationic Dyes by Hybridizing with Cay Minerals"が特に優秀と認められたものです。鈴木君は、粘土科学の将来を担う若手として大きく期待されており、日本粘土学会の公認研究グループの 一つである「日本粘土学会若手の会」の平成23年度代表幹事にも就任しました。

    地球圏システム科学科に関係した表彰2件

    宮田雄一郎教授が日本地質学会論文賞を受賞

    理工学研究科地球科学分野の宮田雄一郎教授が 日本地質学会論文賞を受賞され9月18日~20日に富山大学で開催される第117年学術大会で表彰されることとなりました。論文賞は昨年1年間に地質学雑 誌に掲載された全ての論文の中から特に高い評価が与えられた論文に対して贈られるもので、今年度は2件が選ばれております。論文タイトルは「中新統田辺層 群に見られる泥ダイアピル類の貫入構造」です。

    日本地質学会が山口県を学会表彰

    日本地質学会では、本年度の学会表彰が山口県(代表者:山口県知事 二井関成)に与えられ、9月18日~20日に富山大学で開催される第117年学術大 会で表彰されることとなりました。表彰事由は、「阿武火山群の火山灰層の保存と観察施設建設」であり、萩市と阿武町との境界の道路工事において露出した学 問的に貴重な阿武単成火山群の噴出物の地層を山口県の英断により駐車場と屋根つきの見学施設として残されることとなったことに対するもので、地質学や火山 学の発展や地域の活性化に果たした貢献が高く評価されたものです。
    表彰に至るまでには、理工学研究科地球科学分野永尾隆志准教授を始めとする多くの研究者の支援がありました。すでに発刊しました「山口ネイチャリングマップー萩・阿武」にも露頭の場所は記されております。是非とも現地で当時の火山活動の激しさを感じてみてください。また露頭の剥ぎ取り標本は理学部1号館2階に展示してあります。

    サイトポリシー
    • Copyright 2011 山口大学理学部 All rights reserved.