2018年

2018年12月10日

今年も残すところあとひと月。124日(火)はタイ王国のカセサート大学の理学部長のProfessor Aprisit Songsasenと副部長のProfessor Arinthip Thamchaipenetが理学部に来られました。お二方とも農学部と先方との間のジョイント・ディグリーの調印式で来学されたのを機会に理学部にも来ていただきました。

山口大学理学部からは、山中副学部長、国際・地域連携担当の山崎副学部長、理学部国際・地域連携室の副室長の廣澤教授、三浦事務長、古屋総務企画係長、学務係の谷主任にも同席いただきました。谷主任はサイエンスサマープログラムの事務窓口をしていただいております。英語の堪能な事務職員です。(理学部長と事務長は大学の会議のため途中退席。)

お互いの大学の理学部の紹介をし、その後、理学部で実施している外国人学生の短期留学プログラム(サイエンスサマープログラム)について説明させていただきました。学生の派遣を前向きに検討していただける雰囲気でした。今年度のサイエンスサマープログラムは、中国、韓国、台湾の三カ国からのみの参加でしたが、理学部では東南アジアからの新規参加を希望しています。タイからの参加が起爆になればよいと思います。

日本の12月はタイの方々にとっては寒いのではと思っておりましたが、12月としては珍しく日中の気温が20ºCまであがり少し暑く感じる日でした。心配無用でしたが、先方から地球温暖化のことが話題に上がりました。今後の農業政策に影響が出るとか。

2018年12月7日

121日(土)は元学部長の松野先生と元事務長の岡田さんのご案内で「周防の幕末史跡を巡るツアー」に参加しました。山中副学部長と野崎隆之先生(理学部には野崎姓の教員が二人在籍)も同行されました。松野先生はかなりの幕末と明治維新マニアです。松野先生の詳しいガイドつきのツアーでした。

今回は、赤祢武人処刑の地(山口市椹野川沿い)→伊藤博文生家(伊藤博文記念館)→伊藤公記念館→清狂草堂と月性展示館→世良修藏の墓(周防大島)→ 克己堂跡→赤祢武人墓のルートで回りました。歴史的な詳細は松野先生のつぶやきのページをご参照ください。


赤祢武人の碑(山口市椹野川沿い)

まずは山口大学から自動車で5分のところにある赤祢武人が処刑された場所(石碑)に行きました。私は小中学生時代、その辺りに住んでいたので何らかの石碑があることは知っておりましたが、赤祢武人という人物、処刑された地であること、なぜ処刑されたかなどまったく知りませんでした。今回勉強させていただきました。

次に光市にある初代内閣総理大臣の伊藤博文の生家とその横にある記念館に行きました。昔の千円札の肖像画の伊藤博文候です。記念館の庭にはそのモニュメントがありました。野崎隆之先生(まだ30歳代)はこの千円札が使われていた頃を知らないそうです。年齢差を感じ少しショックでした。


伊藤博文の記念館と銅像

この千円札は私の子どもの頃は大金でした

 

次に行った柳井市の清狂草堂と月性展示館では、展示館の方がいろいろと説明をしてくださいましたが、その説明員の方に松野先生が逆説明をしていました。説明員の方は松野先生の博識に脱帽。専門家と勘違いされるほどでした。本当は情報科学の専門家ですが。

その後、橋に船が衝突する事故のあった周防大島へ。ちょうど橋の通行制限も解除になり、断水も解消したタイミングでしたので島に渡って世良修藏の墓へ。山の中でした。再び本土に戻り、克己堂跡へ。克己堂は江戸時代の西の萩の松下村塾に並ぶ東の私塾でした。ここでちょっとしたハプニングが。克己堂のあるところは、海辺の静かな集落。そこへ、画像のような怪しいオヤジたちがうろうろ。写真を撮っていたら、おまわりさんがスクーターでやってきて何をしているのか聞かれました。もちろん事情を説明し何事もありませんでしたが、私たちも「こんな怪しいオヤジたちがうろうろしているのに何も声をかけないおまわりさんであれば問題だ。きちんと任務を果たしている。」とわけのわからない賞賛。最後に近くにある赤祢武人のお墓に参って帰途につきました。

 

克己堂跡

 

こんな怪しいオヤジたちがうろうろしていれば、おまわりさんも放ってはおけません


ツアーの途中で、岩国市由宇町の「力寿司」に寄りました。私にとっては久しぶりの力寿司でしたが、山中先生と野崎隆之先生は始めて。大きい寿司に驚かれておりました。

私は幕末・明治維新マニアではありませんが、山口県で生まれ育ったので興味はあります。しかし、歴史の事実をあまりにも知らないことに気づかされました。若い頃は物理学と音楽に興味が集中し、企業に就職していろいろなことを知ってからは、自然科学全般、工学、語学、経済学にも興味が広がりました。教育という仕事についてからは、人を惹きつけ育てることの大切さを知り、歴史というものにも目を向けるようになりました。人間、成長ともに世界が広がり、さらに成長をし続けるものですね。私は人間というものはこの世からいなくなる直前まで成長できると信じています。

今後も住んでいる近くの歴史探索ツアーに出かけてみたいと思います。特に山口市は室町時代には守護大名大内氏が治めた場所。山口は西の京とも言われ、当時は京の都に次ぐ賑わいだったとか。今、自宅を「大内御堀」という場所に構えている私ですが、休日には自転車でその辺の大内氏を巡る歴史探索をしてみようと思います。それに加え江戸時代に萩と防府を結んだ参勤交代に使われた萩往還も近くにあります。高杉晋作がある峠で待ち伏せされているのを察知し、回り道を決心し、実際に回り道のために曲がったといわれる交差点も近くにあります。幕末でも鍵となった場所のようです。

力寿司の寿司。ナイフで切って食べます。

2018年12月5日

最近の学部長のつぶやきはイベント報告が続いています。11月25日(日)はリレーマラソン大会に出場しました。このリレーマラソンは1チーム10名以内で42.195 kmを走る競技で1周2 kmのコースを交代で走ります。出場したきっかけは、工学部、農学部、理学部の3学部長、そして、事務長の6人で食事をした際に、工学部の事務部長にお誘いを受けたからです。新米学部長の野崎は、学部間連携をスムーズにするためにはここは出場するしかないという使命感から、副学部長の山中先生を巻き添えにして出場しました。

 

休日は、ストレス発散、肥満防止、好きなお酒をいつまでも飲むための健康つくりを目的として5-10 kmのジョギングをしている私ですが、スピードにはまったく自信なし。5 min/kmを目標に、2周の予定で出場しました。結果はおおよそ目標達成でした。
チームのエースは農学部の宮田教授。チーム内で最も長い距離を走っていただきました。山中先生も頑張って走られました。チーム内に教員は私を含め3名でしたが、その中で私のタイムが最も悪かったです。チームの他の方々は事務系職員のみなさんで、半分は初めてお会いした方も。もう1チーム出場しましたが、そちらのチームの方もほとんど初めてお目にかかる方々でした。大学もさまざまな部署があるので、すべての人を知っているわけではありません。今後、仕事でご一緒する可能性もある方々とお知り合いになれたのはよかったです

 

最終結果は3時間22分40秒。一人で走ったらこのようなタイムではぜったいに走ることはできません。(ちなみにもう一つのチームは3時間を切りました。)力を合わせることの大切さを再認識できました。来年は理学部だけで学生さんもいっしょに出場できたらと思います。

2018年12月4日

1123日(金:勤労感謝の日)は理学部の教員と事務系職員とその家族で日帰りバス旅行に出かけました。行き先はお隣福岡県の糸島市です。糸島市は福岡市の西隣であり、九州大学の新しいキャンパスのすぐ近くです。

職場旅行でありがちなバスの中での宴会、私たちも例外はなくバスに乗車と同時に乾杯からバス旅行が始まりました。最初の目的地は手造りハム工房。そこではウィンナーソーセージの手作り体験をしました。まずはみなさんエプロンと帽子を着用して準備。怪しいオヤジ軍団が笑いを誘っておりました。

工程の最初は原材料のぶたの腕肉を小さく切る作業。みんなで手分けをして包丁で切っていきました。小さな骨やリンパや血管を取り除きます。工房の壁には豚さんの写真と部位の絵も。子豚の写真がリアルで複雑な気分になりましたが。次は切った肉に味付けをし、ミンチ状に加工します。

今回造るのは羊の腸詰ソーセージです。さらに細かくした肉のミンチを専用の機械を使って羊の腸に詰めていきます。ソーセージの形になってきました。その後、ひねりを加え、はさみで切って、ソーセージを完成させます。ウィンナーソーセージの美味しい食べ方のレシピもいただきました。

 

 

ソーセージ造り体験の後は、造ったソーセージや他の肉を炭火で焼いてバーベキュー。とても美味しかったです。みんな楽しい時間を過ごしました。一人700gずつのソーセージをお土産に持って帰りました。

 

 

 

このバス旅行は昨年度から始まりました。最近企業などの職場では、このようなレクレーション行事がだんだんとなくなっているようです。そのような中、あえて日帰り旅行を開始した私たちの職場は、実は先進的なのかもしれません。事実、最近、社員の士気を高め、チームワーク力を強くするために運動会や社員旅行などのレクレーション行事を再開している企業もあると聞きます。このバス旅行、参加者の評判はとてもよいし、みなさん楽しかったという声が聞かれます。職場の横のつながりも強くなりよい効果が生まれていると感じました。来年はどこに行くのでしょうか。乞うご期待。

2018年11月29日

2018年11月21日


秋のいろいろな学部行事も一段落し、ほっとしていたちょうどそのとき、山口大学理学部きっての自然派教員詩人、山中副学部長からすばらしいポエムが届きました。

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一気に秋めき、冬間近。大学は後学期の授業が始まり2か月。そして、第3クオーターの試験週間でもあります。夏に比べ日が短くなり、寒くもなり、試験勉強のため一目散で家路に急ぐ学生さんの姿があります。試験が終わったら、しばし立ち止まって、秋の四辺形を眺めてみませんか?

霜月に思ふ


すーっ すーっと 伸びあがる  
あの暑さに さようなら 
彼岸花は 秋への道しるべ
心地よく 一息ついた

朝露 夜露 大地を潤す 
自然の恵みよ こんにちは 
稲穂 垂れ 木の実が 熟す
心地よく 一息ついた

ひんやりと 輝く夜の 四辺形 
秋の使いよ こんばんは
翼もつ 天馬ぺガスス 夜空を駆ける

地球がまわり 季節が巡る

 

師走まえ 「ぼやき」でひとつ 箸休め

週刊「つぶやき」 乞うご期待

2018年11月12日

 

 

2018年11月9日

2018年11月9日

    横断看板も設置しました

前回の学部長のつぶやきで取り上げた山口大学理学部サイエンスワールドは今年20周年でした。さらに今年は明治改元(明治維新)から150年です。明治維新所縁の地である山口をはじめ、薩長土肥ではさまざまな行事が行われております。この春には、山口大学農学部と鹿児島大学農学部が協力して「薩長同盟」という日本酒ができあがりました

実はそのときから理学部版薩長同盟を構想しておりました。そしてこの度サイエンスワールドで「宇宙物理学薩長同盟講演会」を企画しました。山口と鹿児島にはそれぞれ国立天文台の保有する電波望遠鏡(パラボラアンテナ)があり、山口大学理学部と鹿児島大学理学部はその望遠鏡の運用を任されております。その関係で、両大学の理学部では電波天文学(宇宙物理学)の研究が盛んです。さらには両者で連携した研究を行っております。そこでこのような企画を思いつきました。

当日は鹿児島大学から半田教授と今井准教授をお招きし、本学部の元木助教を加えた3人を講師に一般市民向け講演会を開催しました。3人の先生方ともに星やブラックホールの誕生の研究の話を一般市民の皆様が興味を持っていただけるようにわかりやすく解説していただきました。私も聴講させていただきましたが、3人の先生方の伝え方はとても勉強になりました。市民の皆様からも活発な質問がなされました。

当日の模様はKRY山口放送が収録し、後日、ローカル情報番組の特集コーナーで10分弱の放映をしてくださいました。今後もこのような企画を積極的に行いたいと思います。

2018年11月6日

2018年11月5日

10月23日(木)は山口ケーブルビジョンさんに学生さん二人と行って来ました。その週の土曜日に開催された山口大学理学部サイエンスワールドのPR番組の収録でした。山口ケーブルビジョンの番組は山口市、防府市、宇部市を中心とした山口県中央部に敷設されているテーブルテレビのみで放映されます。いわゆる地域限定の番組であり、その地域だけに広報をしたい場合は威力を発揮します。毎年、山口ケーブルビジョンさんはPRに出向きます。今年はたまたま私の住む自治会におられる製作部の方が先方におられ、その方のお世話でPR番組の枠をとっていただきました。

当初は4年生の女子二人が出演の予定でしたが、そのうちの一人が当日の集合時間になって研究室の電波天文観測が長引いて参加できなくなったと連絡してきました。残りのAさん一人だけで出演させるのもプレッシャーを感じてかわいそうだと思ったので、急きょ、私の研究室の大学院生のB君に代役をお願いしました。B君には時間が空いているのであれば仕事を手伝って欲しいとお願いしたところ快諾してくれました。その後、B君に具体的な仕事の内容を告げたのは自動車に乗る直前でした。ちょっとしたパワハラかもしれませんね。(ごめんなさい。)

以上のような経緯で突然番組出演が決まったB君、最初は「え~と」驚愕でしたが、キャスターさんとの簡単な打ち合わせが始まると着々と打ち合わせをこなし、本番へ。結局、番組中でしゃべった割合は、数日前から覚悟していたAさんが1割に対して収録1時間前に出演が決まったB君が9割。その度胸とコミュニケーション能力には感心させられました。ただ、Aさんの時間にして1割のことばもとてもインパクトのあるものでした。二人とも、キャスターさんの役割と自分たちそれぞれの役割をよく理解してミッションを遂行しておりました。Good job!

私の研究室にはB君の1学年上には大学院生がおりませんでしたので、学会や研究会での成果発表、種々の研究報告等々、日ごろからB君にはいろいろと引き受けてもらいました。B君のそのような経験の成果を実感できた1日でした。放映された番組をみた私の妻も「B君は急きょ出演したとは思えないほどうまく伝えている。」と感心しておりました。座学+実践のバランスの取れた教育、総合的な能力を身につけてもらうには重要です。B君は来春から山口県内の大手化学メーカーで研究開発業務に就きますが、活躍してくれると信じております。(自分のB君に対する種々の“メチャぶり”の正当化?)

2018年10月24日

今週日曜日は私の自宅のある地区の体育祭(運動会)に参加しました。約2万人の人が住んでいる地区であり、盛大な運動会が開催されます。私は一昨年、自治会の体育委員であったため運動会のお世話をしました。その関係で今年もお手伝いで参加しました。この運動会は子どもから年輩者まで幅広い年代の方々が参加する毎年恒例の行事です。毎年100名以上の方々が参加されるので、そのお世話をするといろいろな方と知り合いになります。そのおかげで今では休日に自治会の中をジョギングするといろいろな方から声をかけていただけます。ありがたいことです。自治会活動への参加者が減っているといわれますが、私が住んでいる自治会ではまだまだ多くの方が参加されます。災害等のときに頼りになるのは自治会単位での活動とか。日ごろから近隣同士でコミュニケーションをとっておくことも大切だと思います。

私の今年の役割は「打ち上げ係」でした。花火を打ち上げる係ではなく、運動会終了後に自治会で実施する懇親会の準備やお世話をする係です。周りからは「適任だ。」とおだてられました。言うまでもなく任された仕事に全力で取り組ませていただきました。

運動会、小学生や中学生時代には参加しますが、その後はなかなか参加する機会がありません。最初に就職した企業では職場対抗の運動会があり、新入社員のときはいろいろな競技に出ました(出さされました)。おとなの運動会も意外に盛り上がるものだなあと感じた覚えがあります。みんな全力で競技をして一生懸命に自分の職場の選手を応援します。自然に連帯感が生じます。仕事では目立たない人が運動会では目立つ人もいます。他の職場の方の名前と顔を覚えることもでき、その後、仕事をお願いするのにも役に立ちました。運動会のような行事をやめていく企業がある中、最近は逆に復活させている企業があるらしいです。職場の連帯感を出し、チームワーク力を高める効果があるそうです。

昔、中国からの留学生がお子様の小学校の運動会に参加して「日本の運動会はとてもよい文化だ。」と言われておりました。当時の中国の学校の運動会は陸上の記録会だとか。日本の学校の運動会はゲーム性があったりダンスをしたりで運動が苦手な子でもある程度楽しめるからだということでした。私は走るのが遅い子どもでしたので、小学生時代の運動会は少し憂鬱でした。それも適当に乗り越え、あとはしっかりと楽しんでおりました。日本特有の運動会、いろいろとよいところもありそうですね。

現在の山口大学では一部の学生団体が主催するもの以外、運動会は開催されません。理学部では学科対抗の学部長杯ソフトボール大会を開催しており、学生も教員も盛り上がります。異なる学年の学生同士の交流が少なくなっている今、各学科内で、学年を超えた学生同士のコミュニティーが形成されるという副産物もあるようです。そのうちに理学部大運動会の開催を目指すのもよいかもしれませんね。運営は学生さんにしてもらう形で。行事の運営の経験は社会に出てから役に立つでしょう。開催にいたったときは、騎馬戦の大将は学科長の先生方で。

2018年10月22日

10月20日(土)は本学時間学研究所主催の時間学特別講演会2018「チバニアンから学ぶ、時間学としての地質学」を聴講しました。講師はチバニアン研究グループのリーダーであり、茨城大学理学部の岡田誠教授です。岡田先生は現在、本学の客員教授でもあります。山口大学理学部と茨城大学理学部は今年3月に教育・学術交流に関する学部間交流協定を締結しております。その関係で、今回の時間学特別講演会は理学部も主催させていただきました。
チバニアンとは77万年前から12万6千年前までの年代を「チバニアン(千葉時代)」と名づけようとするものであり、その年代の世界的な基準となる地層として千葉県市原市の地層を申請しようというものです。チバニアンと山口大学の初代学長の松山基範先生の研究成果には少し関係があります。その辺りについては2017年度理学部ニュースをご覧ください。
岡田先生の講演では地質年代の基本的な話から、チバニアンの命名、申請の経緯まで幅広い話をしていただきました。とてもわかりやすく、興味を惹かれる内容でした。約100分にわたる長時間の講演にもかかわらず、最初から最後まで集中して聴くことができました。来場者のほとんどは一般市民の皆さんでしたが、講演後は活発な質問がありました。私自身、久々に聴きごたえのある講演でした。
会場の外のロビーでは、山口大学初代学長の松山基範先生の研究業績等を説明したパネルを展示させていただきました。講演終了後は来場者の皆様が熱心にパネルを見られていました。

 

休日の午後のひと時を講演会に参加して過ごし教養を身につけるような余裕のある生活、いいですね。そのような場を一般市民の方々にご提供させていただくこと、大学の重要なミッションの一つです。これからも市民の皆様に自然科学に触れ合うさまざまな機会をご提供させていただきます。

2018年10月10日

先週104日(木)・5日(金)は東京で開催された国立大学法人理学部長会議に出席しました。理学系学部のある36の国立大学の理学系学部長が出席する会議です。国立大学の抱えている共通の課題等について情報交換を行います。当然ですが今年から理学部長である私にとっては初めての会議であり、少し緊張しました。最初に文部科学省の方から現在の高等教育の課題等と国の方針をご説明いただきました。その後、各大学から大学改革の進捗状況が発表されました。同じ課題を抱えている大学の取組等、参考になる話がたくさんありました。

先週末はその前の週末に引き続き台風が接近していました。今年は接近する台風が多いですね。私は東京からは6日(土)の飛行機で帰る予定でした。会議の間の休憩時間、気になって気象庁の台風情報をネットでチェックしてみたら、台風の動きが加速し、西日本には最初の予報より早く接近することを知りました。そこで、予定を早め5日(金)には山口に帰ることにしました。(飛行機は満席だったので新幹線で帰りました。新幹線も予定を変更した人の影響か、満席でした。)最近の気象庁の台風の進路予想の精度が高くなっているように思えます。これも人工衛星の機能向上、さらには、膨大なデータ処理とその解析によって得られる精度よい情報によるものでしょう。ハードウェアとデータサイエンスの進歩の賜物だと思います。さらに、一昔前であればテレビのニュース等を見ないと台風の進路などは確認できませんでしたが、今は短時間で更新されるデータがネットですぐに閲覧できます。それに加え、航空券の変更やキャンセル、さらには新幹線の予約などもネットから簡単にできます。これらのことは学生さん世代には当然のことですが、我々世代にはとても便利になったことを痛感します。

というわけで台風の影響を回避して連休前に無事帰ってきました。そのおかげで、7日(日)に開催された「湯田温泉酒祭り」に参加できました。酒祭りといえば広島県の西条の酒祭りが有名です。規模こそその1/10、いや1/20ほどですが、湯田温泉酒祭りも大勢の人が繰り出します。私たち理学部の教員や事務職員有志の皆さんで会場の公園に陣取り、最近、その人気が全国区になってきた山口の地酒を堪能しました。学生さんや卒業生、さらには理学部以外の方も我々のグループに加わり、いろいろな話をしながらゆるりとした秋の午後を過ごしました。とてもよい気分転換になりました。会場で出会ういろいろな方々、なぜかみんな笑顔です。来年も参加できたらと思います。皆さんも是非、参加してみてください。

山中副部長と野崎 湯田温泉酒祭りの会場は湯田温泉街

2018年9月19日

9月13日(木)は中国四国地区国立大学法人理学部長会議に出席しました。この会議は中国四国地方の国立大学(高知大学、愛媛大学、徳島大学、島根大学、広島大学、岡山大学、山口大学)の理学部長(理学系学部長を含む)と事務長が集まり、意見交換や情報交換を行う会議です。7つの大学が毎年交代でお世話をしますが、すべての大学からのアクセスを考慮し、毎年岡山市で開催されます。今年の当番は愛媛大学でした。4月以降本学以外のいろいろな会議に出席しましたが、今回の会議は共有できる話題も多く、発言しやすい雰囲気だと感じました。ほとんどの学部長の皆さんとはすでに他の会議等でお会いしたことがあったからかもしれません。

会議では、大学改革、教育上の取組み、研究力強化、入試、人事、予算等々の課題について活発な意見交換・情報交換が行われました。新米の私にとっては聞いた話がすべて勉強になりました。このような会議の終了後にはしばしば「交流会(懇親会、意見交換会等々、呼び方はさまざま)」と呼ばれるお酒を交えながらのリラックスした雰囲気の会が開催されます。もちろん会費制であり参加は任意です。私は極力参加するようにしております。今回もそこではいろいろな追加情報をいただきました。さらに、各大学の理学部長の先生方の研究の話を聞いたり、さらには意外な一面も知ったりすることができました。(意外に重要なことです。)

この会議、来年は山口大学が当番です。今回の会議には事務長も出席されましたが、事前視察と情報収集のために総務企画係長にもご同行いただきました。当番の愛媛大学のスタッフの方からたくさんの情報をいただいたようです。来年はしっかりとホスト役を務めたいと思います。

さて、以前のつぶやきにも書きましたが、私には岡山に行くごとに寄らせていただくお魚とお酒の美味しいお店があります。せっかくですので今回は事務長と総務企画係長をご案内しました。お二人とも大将の美味しい料理とトークを楽しんでいただきました。

そこで、また新しい出会いがありました。歌舞伎俳優の六代目 上村 吉弥(かみむら きちや)さんと若手の歌舞伎俳優の方々3名がお店に来られました。岡山で公演があったようで、その後に寄られたようです。前日もこの店に来られたとか。少しお話をさせていただきましたが、とても和やかな雰囲気でやさしく話され、さらに聞き上手。学生たちや学部スタッフの皆さんとの接し方、会話の仕方の参考になるところが多くありました。私は異分野の方、特にその分野での第一線で活躍されている一流の方とお話をするのが大好きです。考え方、仕事の仕方、人との接し方等々私にもいかせる部分を必ず持っておられるからです。その後、女形を演じられたときの舞台写真入りカレンダーをいただきました。私たちといっしょに写真撮影にも気軽に応じてくださいました。会議も含めたくさんの収穫があった一日でした。

2018年9月7日

9月1日(土)の夜は農学部長の小林先生、工学部長の堤先生と語らいました。いわゆる「飲み会」というやつです。この会は、「三本の矢」会と呼んでいます。戦国時代に中国地方を治めていた戦国大名の毛利元就が3人の息子たちに「一族が結束して強靭に生きよ」と説いた「三本の矢の教え」に由来するものです。

山口大学では、2016年度にそれまでの理系の大学院が生まれ変わりました。理学部、工学部、農学部の大学院研究科として大学院創成科学研究科が新しく設立されました。おそらくこの会は、3つの学部が協力しながら結束しこの大学院を充実させようという思いで前任者の皆さんが始められたのだと思います。(そういえばこの会がどのような経緯で始まったのかをあらためて尋ねたことがありません。)何はともあれ「三本の矢」会という名称はとてもよく似合っていると思います。

この会は年に2,3度開催されているようですが、年に1回は3学部の事務長もお誘いするそうです。今回はまさにその回でした。私が参加するのは三度目ですが、初めて参加したときは、前学部長の方々そして副学長までもが同席されたので、この私でも少し緊張しました。(実は小心者です。)

今回も創成科学研究科や3つの学部の話、教育や研究についての話などもしましたが、お酒が進んでくると途中からはそれとは関係のない楽しい話になりました。酒宴というものはいつでもそのような流れになりますね。そのような話の中で、日ごろいっしょに仕事をしている方々の新たな一面が見えることがあり、それがその後のコミュニケーションの役に立つこともよくあります。お互いに顔を突き合わせて顔の見える状態で話をすることはとても大切なことだと思います。

2018年8月31日

「暑いですね。この暑さはいつまで続くのでしょうかねえ。」という言葉が挨拶となっている今日この頃ですね。ここ最近いろいろな話題があり「学部長のつぶやき」の掲載頻度が高くなっておりましたが、副学部長の山中教授から秋を感じるような原稿の提供がありました。

 

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事務職員さんから“何か、ぼやかないのですか?”と。“ぼやくとしたら、なにぼやきましょう?”と尋ねたら、“食べ物?”と。暑い日は続きますが、食欲の秋でしょうか……

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梨便り

 

梨が並ぶ おばちゃんも腰掛けている

 

「すみません 試食できますか? おばちゃん 盆の幸水 大好評で また 寄った~」

「ちょっと 待ち~」

 

愛想よく おばちゃん 奥に消えていった

奥から もうひとり おばちゃん 出てきた

 

「今は 二十世紀だよ 幸水とまた違って いいよ~」

 

こんがり黄金色の幸水 から うす青みどりの二十世紀 へ

旬を印した手書きの札

新水 幸水 二十世紀 豊水 新高 新興 王秋 愛宕 と続く

まるで スコアボードの名札

 

奥から 一皿 剥きたての梨

 

「いっただきま~す」

 

ほうばる 一瞬で 笑み

盛夏 酷暑 猛暑 なんのその しみわたる 水分と甘み

 

お使い物ではない 《おばちゃん ごめんね》 と 等級外コーナー へ

五つの袋あるなか ん~ えいっや! と ひと袋 《きっと 当たりのはず きっと》

できもせぬ 梨の品定め いざ お勘定

 

なにやら おばちゃん 奥から 梨を抱え 袋詰め

《補充》 と思いきや

 

「それより こっち もってけ! こっちが美味しいよ!」

 

《え?》

 

「あんがと~!」《梨のおばちゃん!》

 

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7月 一枚の葉書が届きます。

 

文月の 一足早い 梨便り 甘水の涼を 待ちわびにけり

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4連投 ここらで一息 ぼやきかな

2018年8月29日

今はいわゆる「夏休み」期間。大学の正規の講義はお休み中です。この夏休みはオープンキャンパス等、特に外部の方々向けの行事が増える時期です。理学部にはスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定された高等学校の生徒さんが体験学習等で訪れます。今年も福岡県立香住丘高等学校の1年生と山口県立徳山高等学校の2年生が来訪しました。皆さん緊張気味でしたが、理学部教員の話を熱心に聞いておりました。将来、優秀な科学者や技術者等になってほしいですね。


徳山高等学校の生徒さんに自然科学の面白さを熱く語る山中副学部長

 

平成30年8月23日(木)から31日(木)まではサイエンス・サマープログラム(略して「サマプロ」)を開催中です。サマプロは山口大学理学部が実施する外国人学生向けの短期留学プログラムであり、今年は中国、韓国、台湾の7つの大学から30名を受け入れています。23日はオリエンテーション・歓迎会と研究室見学(私の研究室でも学生が研究概要説明をしてくれました)、24日(金)は電波望遠鏡の見学ツアー(物理学)、27日(月)は秋吉台での自然観察と秋芳洞の見学(生物学と地球科学)、28日(火)は化学の実験を行いました。その他、情報科学と数学のプログラムもあります。短期留学プログラムは世界中の大学でも行っておりますが、単独の学部がその学部の専門性に特化したプログラムを行うケースはあまりないということです。

せっかく山口に来ていただいたので25日(土)は萩市の協力で萩へのオプションツアーもありました。萩高等学校の生徒さんが英語によるガイドをしてくれました。27日(月)の秋吉台でのプログラムでは美祢青嶺高等学校の生徒さんが秋吉台の説明を英語でしてくれました。理学部が行うプログラムなどでは、理学部学生がスタッフとして積極的に係わってくれています。サマプロ期間中は理学部学生や高校生が留学生と交流する機会が多くあります。英語での会話が中心ですが、学生のみなさん(やおそらく高校生も)積極的にコミュニケーションをとろうと頑張っています。外国人学生と係わることによって、英語の能力はもちろんのこと、その国の文化や習慣、考え方等いろいろな知識や感覚も身に付きます。いわゆるグローバルな視点の育成につながります。スタッフを務めた学生は、自らも海外に行ってみたくなるようです。留学生とスタッフを務める学生の間でさまざまな相乗効果が生まれます。企画・運営に携わる教員や事務系職員にとっては大変な仕事ではありますが、留学生がプログラムを楽しむ姿、そして理学部学生が一生懸命に説明している姿、そして両者の笑顔を見ると達成感が得られます。

今年の参加募集時は希望者が多く定員の30人に絞り込みました。来年以降はなるべく多くの外国人学生を受け入れることを含め、ますます充実したサマプロになるようにしたいと思います。


「慣れない英語でのスピーチに緊張気味の野崎」とそれとは
対称的に「韓国人留学生とにこやかに談笑する山中副学部長」

2018年8月28日

夏といえば同窓会シーズン。みなさんもこの夏に同窓会に参加した方も多いのではないでしょうか。7月18日の記事にも書きましたが、私も先日は大学時代の同期の方々との同窓会に参加しました。(同じ日に卒業した小中学校の同窓会も開催されましたが、そちらはやむなく欠席しました。)

先日、8月12日は卒業した山口県立山口高等学校の同窓会に参加しました。この同窓会は50歳になった期が幹事を務めます。私も幹事を務める前年から6年連続で参加しています。50歳で幹事をするしくみ、先輩方はよく考えられたものだと思います。なぜか知らないけど、ちょうどこの年代から昔の友人に会いたくなる方が多いとか。今の時代、50歳は人生を終える準備にはまだ早い年頃ですが、社会に出て一人前になってひと仕事を終え、昔に回帰してみたくなる年頃なのでしょうか。そのタイミングで幹事を迎えると、同期が今どこにいるかを探し出し、100名程度の同窓生が幹事期に集まり、その後、毎年の同窓会を開催するきっかけとなります。50歳での幹事期、ちょうどよいタイミングです。

山口高校の同窓会は600名の参加がありました。市内のホテルの最も広いホールの会場一杯でした。ステージの後ろには今年のスローガンなどが掲げられます。ちなみに画像の建物の絵は旧制山口高等学校(現在の山口大学人文学部と理学部)の講堂です。過去に旧制山口高等学校と旧制山口中学校(現在の山口高校)がキャンパスを入れ替えたことがあります。旧制山口高校の講堂は、現在も山口高校の記念館として引き継がれており、卒業生にとっては思い出深いシンボルのような建物です。

さて、一昨日は山口大学理学部の同窓会総会が開催されました。私も同窓会幹事ですが、午前中に理学部後援会理事会が開催されたので、そちらに出席したため、理学部同窓会の総会には出席できませんでした。総会の後の懇親会には参加することができました。懐かしい先輩恩師の方々もご出席されており、あたたかい激励のお言葉をいただきました。元気をいただいたような気持ちになりました。

というわけで、7月、8月に小学校から大学までのすべての同窓会がありました。同窓会ラッシュ。これも世話をしてくれる方がおられるから開催できます。感謝! いつまでも参加したいものです。現役の学生たちも将来、是非、同窓会をして欲しいです。(今後の日本、同窓会もなかなか難しくなるかもしれないですが。)学生の成長を精一杯支援し、母校の山口大学理学部に愛着を持っていただく、大学教員としての務めですね。

2018年8月21日

私はホームタウンから離れて別の町に行くと、その土地のものを肴にその土地のお酒を飲みながらその土地の人とお話をしたくなります。その地方のことや住んでいる方の考え方等を知りたいからです。その土地の人が集うような店に行けば、店の方や他のお客さんとお話しするチャンスができます。お酒が入ると少し気が大きくなり、話しかける勇気が出ます。若い頃よりも今の方が恥ずかしさも少なくなり、いろいろな人とお話ができるようになりました。会話を通して自分の知らないいろいろなことを知ることができます。それが旅の楽しみでもあります。

201808211.jpg先日、私用で岡山に行きました。ここ数年は年に数回程度、岡山に行く機会があります。たまたま岡山大学に20年来のお付き合いのある先生がおられるので、その方と奥様(医師)にここ数年でいくつかのお店に案内していただきました。どの店もとてもよい店なのですが、最近、そのご夫婦も私も気に入っているお店があり、先日もそこにおじゃましました。お肴もお酒もとても美味しい店です。瀬戸内のお魚が揃っております。岡山の地酒、全国的に有名なものは少ないのですが、そのお店の大将は、岡山の小さな酒蔵の地酒を勧めてくださいます。岡山のことをいろいろと教えてくださいます。逆に山口の(お酒の)こともいろいろとたずねられます。この度は大将のリクエストに応えて山口の地酒を持参しました。山口のお酒と岡山のお魚のコラボ、とても美味しかったです。そのお店には数回行きましたが、老若男女、いろいろな職業の方々とお話しました。初対面のいろいろな方とお話しすることで、自分自身の知識が増えるばかりか、なんとなく自分がまだまだ成長できるような気がします。(思い込みかもしれませんが。)

学会や実験等で学生さんといっしょに出張に行くこともありますが、そのときは、学生さんをなるべくその土地にしかないような店に連れて行って食事をするようにしています。その地域や人のことを知ってほしいからです。グローバルな感覚は、まずは他者を知ろうとする姿勢から身につきます。国、地域、年代、性別などの異なるいろいろな方とお話しすることでコミュニケーション能力も身につきます。学生たちにはちょっと勇気を出して、いろいろな方とお話をして欲しいです。

現代は電子メール、SNS等々いろいろな方法でコミュニケーションをとることは可能です。もちろんそれらは離れた者同士がコミュニケーションをとるためにはとても便利なツールです。しかし直接会って話ができるのであれば、それが相手のことをもっともよく理解できるコミュニケーション法だと思います。同じ部屋に居る学生同士がSNSで会話をしているのを目の当たりにすると、どうも心がざわざわしてきます。一世代前のオヤジだからでしょうか。

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2018年8月10日

ほとんどの国立大学は7月中旬以降に前期末試験があり、8月上旬で前期が終了し、9月いっぱいは夏季休業です。夏季休業期間は正規の授業はありませんが、学生たちは集中講義やインターンシップなどで忙しくしています。多くの4年生や大学院生は夏季休業中も研究に励んでいます。私たち教員や事務系職員さんたちにはオープンキャンパス、大学院入試等々の行事や大学運営の仕事がたくさんあります。もちろん研究活動、学会、研究室での学生指導も。したがって、夏休みはお盆辺りに1週間程度です。

今、小中学校は夏休みですね。先日、私は住んでいる自治会の夏休み向けの行事に参加しました。夏休み中の数日、自治会の子どもたちを公民館に集めて、勉強を見たり、いっしょに遊んだりする企画があります。私は、毎年、科学教室をボランティアでやっています。科学工作をしたり、何か面白い物理現象を見せたり。小学生には少し難しいかなと思われる話をすることもありますが、子どもはそれなりに理解し、こちらから問いかけをするときちんと答えてくれます。僅かな時間でもありたいしたことはできていませんが、子どもたちが成長する何らかのきっかけになってくれればよいと期待しています。

 

ボランティアには私のような教育関係の方、ものづくりの趣味をお持ちの方、近所のオヤジたちが参加します。基本的に自治会の方々です。それに加え、中学生、高校生、大学生もお手伝いで参加してくれます。私の企画には中学生の女子二人がお手伝いしてくれました。熱心に子どもたちに教えていました。彼女らもとてもよい経験をしたのではないかと思います。自治会の年輩の方々が子どもといっしょに水鉄砲を作っていました。教わる子どもも、教えるおとなも両方がとても楽しそうでした。

 

「地域で子どもを育てる」、最近よく耳にする言葉ですが、とても大切だと思います。このような行事には可能な限り積極的に協力したいと考えています。後日、大人たちで集まって「反省会」と称してお酒を飲みながらわいわい、楽しいひと時です。

2018年7月25日

山口は連日猛暑が続いております。山口大学理学部がある山口市は盆地。瀬戸内沿岸部と比較すると夏は暑く冬は寒い。実際に盆地の外に位置する新山口駅付近とは2ºC程度夏は気温が高く冬は低いです。山口大学は来週までは前期の試験がありますが、講義室や研究室のエアコンもフル稼働状態。今年度末の光熱水費が少し心配となってきました。さて、このような暑い中、少し涼しくなりそうな投稿が副学部長の山中教授より届きました。植物に疎い私にとっては山中教授の動物や植物に関する知識量はうらやましい限り。

 

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先日、芥川賞と直木賞が発表され、学校に通う子供たちは夏休みに突入。かつて、夏休みには、読書感想文や○冊の本を読むこと等の宿題の記憶が蘇ります。

「水無月」 の OMO i DE

なぜか 恋焦がれてきた 挿し絵の花
恋焦がれたのは 小学生

駅前の本屋 学校の図書室
図鑑を手に取り 眺めた 花

憂鬱な雨音の季節に 薄紫のこうべを垂れる

かならず 脳裏をよぎる 挿し絵の花
どこかできっと いつの日か

水無月に訪れる ほのかな恋
(こうべ)垂たれ 薄紫の 紅をつけ 夜舞うほたる いずこめざすか


通りすがりの山道で、一瞬目にした紫色の花。もしやと思い、Uターンしてその花のもとに。小学1年で読んだ児童書に登場し、惹かれ続けてきた花。山口に来て2年目の年、本を読んでから24年目にして、初めて自生の“ホタルブクロ”を目にしました。それ以降、今も咲いているかな?と眺めに向かいます。

 

「つぶやき」の 暦にあわぬ 「ぼやき」かな

2018年7月18日

先日は大学時代の同窓会に参加しました。私は山口大学を卒業しております。したがって、必然的に大学時代の同窓会は山口で開催される場合が多いです。同窓生の皆さん、やはり学生時代を過ごした山口を訪問する機会がほしいようで、今回も山口開催でした。

そのうちの一人が早めに来るというので新山口駅まで迎えに行き、久しぶりに二人で大学の食堂、いわゆる「学食」でお昼ご飯を食べました。私自身は、若い学生たちに混ざって学食でご飯を食べるのは日常なのですが、製造業の開発部長をしている彼にとっては、若い学生たちに混ざっての食事は久々の新鮮な体験だったようです。「学生は若くて元気でいいなあ。」と喜んでいました。

同窓会までは時間があったので、瑠璃光寺に行きました。瑠璃光寺には国宝五重塔があります。大内氏前期全盛の頃、26代大内盛見が兄25代大内義弘の菩提を弔うため、建立したと言われております。15世紀前半の室町時代ことです。今の山口市は、室町時代は守護大名大内氏の館があったところで、当時は京都につぐ繁栄していた町だったそうです。しかし、毛利氏が関ケ原の合戦に負けて以降の江戸時代は、萩が城下町となったこともあり、山口はあまり歴史上の表舞台には出てきません。しかし、江戸時代の末期になって再び歴史上の舞台となりました。

瑠璃光寺のある一帯を香山公園と呼びますが、その中に「沈流亭」があります。沈流亭は今の山口市の道場門前商店街にあったものが移築されて香山公園にあります。沈流亭は幕末薩長連合を推進するために1867(慶応3)年9月、この建物の2階で、坂本龍馬、木戸孝允、伊藤博文、大久保利光、西郷隆盛、小松帯刀等が密議をした場所らしいです。結局、盟約がなって、幕府を倒す連合討幕軍の結成につながったと言われております。

山口市内に住む他の同級生も呼び出し、その沈流亭の二階の畳の間に三人で座り、学生時代のこと、同級生のその後のこと、そして自分自身の近況について、夏の昼下がりのゆっくりとした時間の流れの中で語り合いました。学生時代は物理学の試験をどう乗り切るかとか異性や趣味のことばかり語り合っていた三人。薩長同盟の密議の場所で、少しは成長して大人になり、髪の毛はすでに真っ白になったおやじ三人が語り合う姿、なんだか絵になっていませんか? 窓の外には五重塔も。室町時代と江戸末期がコラボする風景、なかなかでした。よい時間を過ごしました。

休日にこの場所で研究のことをゆっくりと考えるのもよいなと思いました。みなさんもいかがですか。

2018年7月4日

6月25日(月)は数理科学の教員からの紹介で、山口市の郊外の徳地(とくぢ)地区に伝わる徳地和紙の工房、千々松和紙工房を訪問しました。徳地和紙の製作・加工・販売とPRの活動をされている船瀬春香さんと教員の奥様がお知り合いであり、以前、教員から「和紙」つくりの技術と私の専門である高分子物理学が関係ありそうだということを教えていただきました。船瀬さんは5月まで地域おこし協力隊で『徳地和紙の伝統と技術の継承』の活動をされていた方です。詳しくはこちらをご覧ください。千々松和紙工房の千々松友之さんは、元々エンジニアをされていた方ですが、今は故郷に戻ってこられ、実家の和紙工房を継承されておられます。

当日は、ソフトマター物理学(化学物理)の専門家の堀川裕加講師と堀川講師の指導する大学院生および4年生の総勢4名で訪問させていただきました。

伝統的な和紙の原料は楮(こうぞ)や三椏(みつまた)といった植物の樹皮(内皮)の繊維です。実際に画像のように楮や三椏が工房の畑で栽培されておりました。三椏という名前は、画像のように枝が三又に分かれることが語源のようです。秋に原木を収穫し、樹皮を剥がして保存するそうです。

この樹皮を原料にさまざまな工程を経て和紙が完成します。その中で特殊な工程を使い分けることで、いろいろな種類の和紙を作り分けます。その特殊な工程は職人さんの経験によって見出されたものですが、説明を聞いていると確かに私の専門分野である高分子物理学に密接に関係していると思いました。紙の主成分はセルロースという多糖類の高分子です。要するに紙は高分子でできています。和紙作りはその高分子繊維の凝集形態を物理的にあるいは化学的にいかに制御するかで成り立っているようです。昔の職人さんは試行錯誤からその制御方法を確立し、その技術が現在まで伝承されてきたわけです。話を聞いていると、なるほどと納得できる理に適った工程がいくつもあることに気づきました。堀川講師の専門分野に関連することも多く、私たちはそれを実際に科学的に検証してみたいということになりました。実際に試料として原料や和紙をご提供いただきました。工房には伝統的な機械に混じって、元エンジニアのご主人のアイデアで開発された新しい機械もありました。とても興味を持って見学させていただきました。

私は、現在、「山口学研究プロジェクト」に参加し、文化財修復に使われる膠(にかわ)の凝集構造についての研究を行っています。こちらもある方から「やってみない?面白いし、とても重要な意義のある研究ですよ。」と勧められたのがきっかけで行っている研究です。高分子物理学の研究、もちろん対象としているのは「もの」ですが、いろいろな方たちとの縁、人と人とのつながりがきっかけとなっているものがほとんどです。さまざまな方とのコミュニケーションからも新しいものが生まれていくものですね。

2018年7月2日

623日(土)は恒例となった「第7回理学部長杯ソフトボール大会」が開催されました。この大会は、理学部の数理、物理、情報、化学、生物、地球科学の6つの分野から学生と教員がチームを作って参加するものです。前年度優勝の物理チームと事務部が幹事でした。私は物理チームでもあり、主催者でもあるので、大会運営にフル稼働でした。

毎年、この梅雨時期に開催しているこの大会、自称「晴れ男」の前学部長の任期中4年間、雨の天気予報にもかかわらず奇跡的に雨天中止はありませんでした。さて、今年は?

前日までの天気予報は「雨」で降雨確率80%。「学部長が交代したとたんに雨で中止」の暗雲漂う中、遠足前の子どものように早朝から目が覚めました。すぐに寝室から外を確認すると「雨は降っていない!」。学部長になって二ヵ月半、いろいろな場面で不安を感じることやほっとすることがありましたが、このときほど「強い不安の後の大きな安心感」を感じたことはありませんでした。

実際のソフトボールの試合では好プレーあり、珍プレーありでしたが、みなさん楽しみながらプレーしたり応援したりしていました。画像のようにとてもソフトボールの試合とは思えないような試合結果もありました。教員も事務職員も若い学生さんたちといっしょにプレーを楽しみました。日ごろは決して見せないようなとても素敵な笑顔を振りまいている教員もいました。

 

さて、結果は。過去の6回は数理、情報、物理が優勝しています。今年は、地球科学チームと化学チームが決勝戦。両チームとも優勝すれば初優勝。結局、地球科学チームが悲願の初優勝。私は物理・事務連合で参加し監督を務めました。投手をした1試合目は最終回に逆転さよならゲームで勝ち。でも2試合目は優勝した地球科学チームに敗れてしまいました。

天気も最後まで崩れることなく、大きなけが人も出ず、無事に大会も終了。最近の学生は小集団の中に閉じこもる傾向が強いといわれる中、各チームとも学年の壁を越えた学生が集い、そこに教員が参加することで一丸となり、ソフトボールを通じて懇親できたことが最も大きな収穫でした。最近、企業等では一時期やめていた運動会や球技大会等を復活させるところがあるとのことです。組織のミッション遂行のための一体感を作るためにはこのような行事も一定の役割を果たすとか。皆さんが一体となって楽しんでいる姿を実際に見ていると、それも一理ありかなと思いました。これを機会に、今度は学科の壁を越え、オール理学部でさまざまなことに取り組んでいきたいと思います。

最後に、私は来年は優勝をめざします!

2018年6月27日

現在の国立大学はさまざまな地域貢献事業を行っております。理学部長になるとそのような行事に参加する機会が増え、新しい経験をする機会ができます。6月16日(土)17日(日)の2日間は山口県教育委員会が主催する「やまぐちサイエンスキャンプ」が山口大学理学部と山口県セミナーパークを会場として開催されました。山口大学理学部では毎年この行事に協力しております。

今回は75名の県内の高校生が参加し、合宿形式で数学・物理・化学・生物・地学の5分野のいずれかの講座を2日間受講し、先端科学の学びや実験・巡検などを体験しました。理学部からはそれぞれの講座の講師として何人かの教員に協力いただきました。各講座、参加した高校生が少しでも興味を持つように、さらに理解しやすいように工夫されておりました。参加した高校生は、疑問が生じるとその場で積極的に質問しながら熱心に課題に取り組んでいました。

全体行事で参加者にご挨拶をさせていただいた後に、物理と化学の講座を見学しました。物理の講座は私も過去に担当したことがあります。今年はベテランの朝日教授にご担当いただきました。朝日教授の講義は、理学部の学生からも理解し易いという感想がよく聞かれます。この度もとてもわかりやすい説明をされており、今後講義をする上でとても参考になりました。よい講義のやり方は遠慮なく使わせていただきます。

1日目の夜は、参加者がグループに分かれて出された課題にチャレンジする「サイエンス・ナイト」も行われました。高校生は他校の生徒同士の混成のグループに分かれ、出された課題に対して積極的な議論を戦わせました。私も物理のグループのファシリテータとして参加しました。高校生には事前に課題を出しておき、当日までに何らかの答えを考えておいてもらうやり方でした。私の出しておいた課題は、高校生にはとても難しい課題であり、さらに突っ込みどころ満載。「これって答えが出るの?」と思われるような不完全なものでした。正直に申し上げると高校で習う範囲の数学や物理では歯が立たなかったはずです。高校生たちには「自分たちの直感を大切にし、持っている知識をフル稼働させて突破口を探せばどうにかなることもある。」ということを経験してほしかったのですが、まさに想定どおりの流れになりました。すっきりと答えが出るわけではないけど、持っている知識と直感をもって挑み「なんとなくこうなりそう」程度の答えに行きつきました。私としては大成功!「他者と議論しながらお互いの知恵を出し合って課題を解決していくことの楽しさや達成感を感じた。」という感想が聞かれ、私としては「にんまり」でした。

行事が終わって思ったこと。私が高校生のときにこのような行事があったら参加していただろうか。好きな音楽に明け暮れ、友人たちとの遊びに没頭していたあの頃、おそらく参加していなかっただろうなと思います。そういう意味では、チャンスを逃さずにこのような行事に積極的に参加する高校生たちには感心させられます。あっぱれ!お世話いただいた関係者の皆様もありがとうございました。

2018年6月13日

日本が世界に誇る鉄道「新幹線」、私も旅行、出張等々でよく利用します。とても便利です。新山口→広島間は30分、新山口→博多間で40分弱、新山口→新大阪間は2時間。前回の学部長のつぶやきで紹介しましたが、在来線の特急では山口→松江は3時間半、もしもこの区間に新幹線があれば所要時間は1時間程度だろうと思います。

岡山駅付近を通過する山陽新幹線「のぞみ」と「さくら」

 

初めての新幹線である東海道新幹線が開通したのは前回の東京オリンピックの年の1964年10月1日。私と同い年。その後、山陽新幹線が博多まで開通したのは1975年。現在まで新幹線は新しい車両が開発される度に高速化されました。今では山陽新幹線で最高速度300 km/hであり、新幹線の最高速度は東北新幹線の「はやぶさ」や「こまち」の320 km/hだそうです。そこにはさまざまな技術の進歩があったに違いありません。

外国の方が新幹線を利用して驚くのは、正確なダイヤ(英語のdiagramの略)と運転間隔の短さだそうです。最も過密な時間帯では3分間隔で運行されています。以前新幹線に乗っているときに、電車の運行間隔はどの程度まで短くすることができるのかを素人なりに考えてみたことがあります。学生さんにはいつも「最初から無理とは考えず、いろいろな場面で自分の持っている知識を展開させどうにか考えようとしよう。その分野に詳しくなくても、意外にもある程度までは考えることができるし、新しい知識を獲得するチャンスもうまれる。」と、えらそうなことを言っている手前、自分でも実践はしています。

以下、厳密には間違っているかもしれませんし、実際は他にもいろいろと考えなければならないことがあろうかと思いますが、その点、素人の考えなのでご容赦ください。通常新幹線は複線なので上りと下りの行き違いは無視し、駅で停車することを無視すれば、すべての列車が同じ位置では同じ速度になるように運行すれば衝突することはありません。これは運行ダイヤグラム(時刻と位置の関係:以下ダイヤ)においてすべての列車の運行を表す線が平行であることに相当します。2つの列車の線が交わる(=2つの列車が同じ時刻に同じ位置にいる)ことは衝突を意味します。次に駅で停車することを考慮する必要があります。この場合、停車できるホームは1つであるとします。新幹線の停車時間は1分なので、最低限1分間の運行間隔は確保する必要があります。もちろん何かの事情で1分以上の停車時間を要する場合もありますし、乗降客の多い駅ではその分さらに余裕をみておく必要もあります。(確かに乗降客が多い駅では上りだけでも2つ以上のホームがありますね。)さらに走行中、何らかのトラブルで速度を落とす必要があります。そうなると後続の列車も同じように速度を落とさなければ衝突してしまいます。情報の遅延のリスクを考慮すると、さらに運行間隔をとっておく必要があります。安全係数諸々を考えると運行間隔3分が限界なのでしょう。それだけでなくもちろん乗務員がルールを徹底遵守しないと運行はできません。

このように考えると、今流行の人工知能(AI)を使えば新幹線は自動運転可能ではと素人は考えてしまいます。実際にはAIなど使わなくても現状のコンピュータ制御で自動運転は可能ですし、今もある程度は自動化されているようです。しかし、実際は新幹線の運転士は走行中にさまざまなことを計算し、微妙な速度調整等をしていると聞きます。安全面を考えると完全な自動運転は困難なのかもしれません。

岡山駅の新幹線上りホーム

23番と24番の2つのホームがある。最近は売店も大手コンビニが進出。

 

私が高校生のころ、友人といっしょに単線のローカル線の踏み切りで列車の通過待ちをしていました。そのとき列車が通過後も踏み切りの警報はそのまま鳴り続け、今度は反対方向に貨物列車が通過しました。それを見た友人が驚いて「なぜさっき列車が行った方向から貨物がくるのか?線路が1本しかないのに衝突しないのはなぜ?」と私に訊ねました。その友人は田舎育ちで鉄道を見る機会が少なかったようです。踏み切りの近くに駅があり、そこでは反対向きの列車がすれ違うための設備があることを説明してやると友人は納得しました。今となっては笑い話ですが、その友人の論理的に考えて自分自身の疑問を解決しようとする姿勢、大切ですね。あっぱれ!

2018年6月8日

「学部長のつぶやき」の5稿目を校了し、さて次は何をつぶやくかと考えていた矢先、理学部副学部長の山中明教授(生物学:ちょうちょの研究者)から以下のような文章をいただきました。そういえば、学部長のつぶやきを書き始めた際に、山中副学部長に「たまには代役で投稿してください。」とお願いしておりました。とてもよい文章ですね。(隠されたメッセージもありそうですが、それは私だけが受け止めさせていただき、今後の学部長業務にいかそうと思います。)

 

「卯月」から「皐月」へ

 

“初々しさ、瑞々しさ”を感じる 卯月
新入生を迎え入れ、上級生はひとつ階段を上がる

 

“ほろ苦さ、青臭さ” を感じる 卯月
感覚を研ぎ澄まし 草木の芽吹きに酔いしれる

 

十二分の一が過ぎ “自立、逞しさ”の兆しが見え隠れする 皐月
“初々しさ、瑞々しさ”は 脱ぎ捨てられる

 

十二分の一が過ぎ、“成長、清々しさ”を感じる 皐月
“ほろ苦さ、青臭さ”は 新緑の世界へ

 

理学の若人よ “学”の芽に注がれている 純粋な水を楽しもう
数学・物理・情報・生物・化学・地学にまつわる 粋な水

 

最近はお好みで 高大接続・地域貢献・国際連携フレーバーのチョイスあり

 

改革に翻弄されることなく

必ず飛来する使い 皐月甘酸っぱい世界も あちこちで広がりはじめている 皐月

 

翻弄されることなく じっくりと Scienceに浸ろう そんな 皐月がいい

 

 

「学部長のつぶやき」 ならぬ 「副学部長のぼやき」 かな

2018年6月5日

慣れない学部長業務に追われる中、5月23日(水)から25日(金)まで名古屋国際会議場で開催された高分子学会年次大会に1日だけ参加しました。研究室の大学院生が研究成果を発表しました。準備指導の時間が十分でなかったにもかかわらず大学院生は立派な発表をしてくれました。

第67回高分子学会年次大会(名古屋国際会議場)の看板とイベントボード
(最上段のイベントは学会とは関係ありません)

 

翌日は再び理学部長業務に戻りました。名古屋市からお隣の島根県松江市に移動し、5月24日と25日の2日間は「国立大学法人16大学理学部長会議」に出席しました。この会議では、国立大学の理学部の共有するいろいろな課題に対して情報や意見を交換します。他大学の課題への取組み等を知ることができ、とても有意義な会でした。参考にすべき事例もありましたので、今後、山口大学理学部でも検討したいと思います。夜も情報交換会があり、そこでは他大学の理学部長の先生方の本音も聞けました。当番大学の島根大学の方のはからいで島根県の地酒も試飲できました。


島根県松江市は江戸時代の城下町であり、松江城は江戸時代初期に築城されました。今は国宝に指定されています。したがって松江の町は江戸時代以降の町だそうです。ちなみに山口大学理学部のある山口市は室町時代の守護大名であった大内氏の本拠地として栄え、当時は京都や大阪につぐ人口であったそうです。その栄華は江戸時代には一旦衰退しましたが、幕末に再び歴史上の舞台となり、今は県庁所在地です。以上のように山口は江戸時代の城下町とは言えません。(幕末には山口城が今の県庁付近に作られはしましたが。)松江市と山口市、同じ地方の県庁所在地ですが、その歴史は違うようです。中国地方の松江市、鳥取市、山口市の3つは山梨県甲府市を含め全国の県庁所在地の人口ランキングで少ない方のベスト4を常に争っています。
会議終了後はすぐにJR伯備線の「やくも」に飛び乗り、岡山経由で山口に帰りました。通常はJR山陰本線とJR山口線経由する特急「スーパーおき」で帰るところですが、仕事と時間の関係で今回は岡山経由を選択しました。画像は車内から撮影した中国地方最高峰「大山」です。大山は「大山隠岐国立公園」に指定されております。日本で3番目に指定された国立公園です。大山は古く奈良時代から信仰の対象とされており、今年開山1300年を迎えるそうです。標高1729mの成層火山であり、その山容から「伯耆富士」と呼ばれます。私はスキーが趣味ですが、初めてスキーをしたのは大山だったので、思い入れのある山です。この大山ですが、近年、山頂付近の崩壊が問題になっているようです。大山はもともと火山ですので、噴火、崩壊、浸食などのさまざまな自然現象の末、今の姿になっているのでしょう。車窓から大山を眺めながら、自然の中の人間、いつでもどこでも自然とのお付き合いは必須事項であり、そのためには人間にとって自然を理解することはいつの時代も重要なことだと再認識させられました。
山口→名古屋は新幹線で3時間弱。それに対して名古屋→松江は岡山経由で約4時間半、お隣の島根県の県庁所在地の松江から山口まではJR山口線の特急で3時間半、岡山経由で新幹線を使っても4時間強、世界に誇る高速鉄道である「新幹線」の威力を見せつけられる移動でした。

JR伯備線の特急「やくも」の車窓から眺める中国地方最高峰「大山」

2018年5月10日

大型連休の後半の5月5日(土)はSLやまぐち号を見に行きました。SLとはsteam locomotiveの略で蒸気機関車のことですね。旧日本国有鉄道(国鉄:現JR)ではSLの運転は1975年(昭和50年)に終了しましたが、1979年(昭和54年)8月1日に山口線の小郡(現 新山口)駅と津和野駅(山口県ではなく島根県です)の間で運転を復活させました。それがSLやまぐち号です。私は当時高校1年生であり、鉄道好き、いわゆる「てつ」の友人に誘われて乗りました。実はそれ以来、乗ったことがありません。山口在住でありいつでも乗れると思うとなかなか乗りません。似たようなことが皆さんもあると思います。

蒸気機関は1世紀くらいにその発想はあったようですが、実際に作られたのは17世紀から18世紀のイギリスです。物理学の「熱力学」が応用されています。ジェームス・ワットが18世紀半ばに開発した蒸気機関は有名ですが、それまでにさまざまな発明家や技術者による開発があったようです。ワットの開発した新方式の蒸気機関は産業革命の原動力となったことは知っておられると思います。SLは19世紀初頭にイギリスでこの蒸気機関を台車に載せ、鉄道を走らせようとしたものが最初の開発らしく、その後にジョージ・スチーブンソンが作った「ロケット号」は有名です。近代技術革新の賜物ですね。

この連休中は、SLやまぐち号はD51(デゴイチ)とC56(ポニー)の重連運転であることをニュースで知って見に行きました。JR山口線の沿線は多くの人がSLの通過を待ち構えていました。SLファンといえば年輩の方が多いというイメージがありましたが、実は、子どもや若者も多いのです。SLの子どもたちを引きつける魅力は今も昔も変わりなし。

何度も見たことのあるSLではありますが、実際に間近で走り過ぎる勇壮な姿を見るといつも感動します。D51とC56の両方が時間差をつけて汽笛を鳴らしてくれました。電車とは違っていろいろなパーツが裸になっており、動くしくみがわかりやすいです。その動きは頑張って走っている生き物のようでもあるし。今の時代、いろいろな工業製品の機能やしくみが高度になり、素人にはブラックボックスだらけ。もちろんSLが走るしくみも複雑ではありますが、まだ見ていてわかりそう。そこにも魅力があるのだと思います。私自身、ブラックボックスは嫌いであり、研究室の学生にはいつも「ブラックボックスをなくそう」と働きかけております。自然のブラックボックスをなくしていくこと、まさに自然科学の目的とすることですね。

せっかくSLが近くで走っているところに住んでいるのだから今後もSLを見守っていきたいと思います。学生の皆さんには山口大学にいる間に、SLやまぐち号に是非、乗ってみていただきたいものです。

 

2018年5月7日

大型連休は比較的天気もよく、あちこちでいろいろな催しが行われましたね。私も初日の4月28日(土)は、山口市内の公園で開催されていた山口オクトーバーフェスト2018に学部スタッフの皆さんと出かけてみました。オクトーバーフェストは200年の伝統をもつドイツ・ミュンヘンのお祭りで、毎年9月半ばから10月上旬に開催され、約600万人が参加するそうです。19世紀初頭にバイエルン王国の皇太子の結婚祝いのお祭りが始まりらしいです。このお祭り知る人ぞ知る世界最大級の「ビール祭り」です。

まだ若き頃、初めてのドイツで飲んだビールがとても美味しかったのをよく覚えております。ビールだけでなく初めて見るヨーロッパの国、感動するものばかりであり、特にヨーロッパの長い歴史を感じさせる豊かな国だと感じたことを今も思い出します。実際に体験する異国の地、いろいろな感動があるものです。

そのドイツのビールが飲めるというので、学部スタッフの皆さんに誘われて山口オクトーバーフェストに行ってみました。(実は誘われなくても一人で行くつもりでしたが。)天気がとてもよく、ビールやソーセージがとても美味しかったです。スタッフの皆さんとも楽しい話で盛り上がりました。ドイツのバンド演奏もあり、来場の皆さんとても盛り上がっていました。理学部長に就任して1ヶ月、仕事の疲れが少々溜まっておりました私ですが、よい気分転換ができました。このオクトーバーフェストは日本全国で開催されるようですね。

2018年4月24日

画像は理学部1号館から見た北側の現在の風景です。大学キャンパス内は街角と同様、どこかで工事が行われています。最近は大学の予算が激減していますので、新築工事は減りましたが。さて、この画像、実は工事の前のある調査をしている様子です。理学部のある山口大学吉田キャンパス(山口市の本部があるキャンパス)は、「吉田遺跡」と呼ばれ、旧石器時代から江戸時代にかけての埋蔵文化財があるそうです。したがって新しい建物を建設する前には、必ず事前に発掘調査をするようになっています。山口大学には埋蔵文化財資料館という施設があり、遺跡の調査及び保護に努めています。

発掘調査をしているということは新しいものが建設される予定があるということです。この場所には、新しい福利厚生施設ができるそうです。山口大学が目指すダイバシティーキャンパスをコンセプトにする施設です。性別、人種、年齢等の違うさまざまな人が集い、お互いを受け入れながら充実した大学生活を送ってもらうことを目的とする施設のようです。完成後は主に山口大学生協が運営します。大学生協にお願いして完成後のイメージ画像をいただきましたので掲載させていただきます。1階にはフードショップ、2階にはブックショップやツアーカウンター、留学生カウンターなどのサービスカウンターができる計画だそうです。

昔の人が生活していた場所に、長い年月を経て、このようなすばらしい施設ができる。それもコンセプトはダイバシティー。なんとなくいい感じですね。もちろん当時の人は未来にこのようなものができるなんてまったく予想はしていなかったことでしょう。大学生はこのような施設を積極的に活用し、充実した学生生活を送って欲しいと思います。完成予定は2019年1月だそうです。

山口大学の中には一般の方にも見ていただける施設、ご利用いただける施設があります。例えば附属図書館も手続きをすればご利用いただけます。

理学部でも一般市民の皆さんに向けた行事を開催します。是非、山口大学にお越しください。

理学部1号館から北側を眺める

ダイバシティーキャンパスをコンセプトとした新しい福利厚生施設(山口大学生協から提供)

2018年4月10日

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