2018年6月27日

現在の国立大学はさまざまな地域貢献事業を行っております。理学部長になるとそのような行事に参加する機会が増え、新しい経験をする機会ができます。6月16日(土)17日(日)の2日間は山口県教育委員会が主催する「やまぐちサイエンスキャンプ」が山口大学理学部と山口県セミナーパークを会場として開催されました。山口大学理学部では毎年この行事に協力しております。

今回は75名の県内の高校生が参加し、合宿形式で数学・物理・化学・生物・地学の5分野のいずれかの講座を2日間受講し、先端科学の学びや実験・巡検などを体験しました。理学部からはそれぞれの講座の講師として何人かの教員に協力いただきました。各講座、参加した高校生が少しでも興味を持つように、さらに理解しやすいように工夫されておりました。参加した高校生は、疑問が生じるとその場で積極的に質問しながら熱心に課題に取り組んでいました。

全体行事で参加者にご挨拶をさせていただいた後に、物理と化学の講座を見学しました。物理の講座は私も過去に担当したことがあります。今年はベテランの朝日教授にご担当いただきました。朝日教授の講義は、理学部の学生からも理解し易いという感想がよく聞かれます。この度もとてもわかりやすい説明をされており、今後講義をする上でとても参考になりました。よい講義のやり方は遠慮なく使わせていただきます。

1日目の夜は、参加者がグループに分かれて出された課題にチャレンジする「サイエンス・ナイト」も行われました。高校生は他校の生徒同士の混成のグループに分かれ、出された課題に対して積極的な議論を戦わせました。私も物理のグループのファシリテータとして参加しました。高校生には事前に課題を出しておき、当日までに何らかの答えを考えておいてもらうやり方でした。私の出しておいた課題は、高校生にはとても難しい課題であり、さらに突っ込みどころ満載。「これって答えが出るの?」と思われるような不完全なものでした。正直に申し上げると高校で習う範囲の数学や物理では歯が立たなかったはずです。高校生たちには「自分たちの直感を大切にし、持っている知識をフル稼働させて突破口を探せばどうにかなることもある。」ということを経験してほしかったのですが、まさに想定どおりの流れになりました。すっきりと答えが出るわけではないけど、持っている知識と直感をもって挑み「なんとなくこうなりそう」程度の答えに行きつきました。私としては大成功!「他者と議論しながらお互いの知恵を出し合って課題を解決していくことの楽しさや達成感を感じた。」という感想が聞かれ、私としては「にんまり」でした。

行事が終わって思ったこと。私が高校生のときにこのような行事があったら参加していただろうか。好きな音楽に明け暮れ、友人たちとの遊びに没頭していたあの頃、おそらく参加していなかっただろうなと思います。そういう意味では、チャンスを逃さずにこのような行事に積極的に参加する高校生たちには感心させられます。あっぱれ!お世話いただいた関係者の皆様もありがとうございました。

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