発生情報学研究室

「ショウジョウバエの発生遺伝学 」

教員

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村上 柳太郎 教授

Ryutaro MURAKAMI

mail:ryu[at]yamaguchi-u.ac.jp
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研究内容

 1個の受精卵から精巧な体が作られる胚発生過程では、多くの遺伝子が複雑な制御ネットワークをなして働いています。当研究室では、ショウジョウバエの消化管を主な材料として、細胞分化や形態形成を制御している遺伝子の働きを調べています。ショウジョウバエの消化管は前腸・中腸・後腸の3部からなり、それぞれが複数の特有な細胞から構成されています。さまざまな突然変異の作成や、遺伝子の強制発現などの研究手法によって、発生過程は複数の段階からなり、各段階が特定の遺伝子で支配されることがわかりました。段階が進むごとに消化管各部が細分化していきます。中腸全体の運命決定はGATA遺伝子、そして後腸全体の運命決定はbyn遺伝子によってなされており、その後の細分化には分泌性シグナル因子が関わっています。いずれの遺伝子も、哺乳類をはじめとする脊椎動物も持っており、形作りに関わる遺伝子の働きには、動物種を超えた共通性があるようです。

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(A) 正常なショウジョウバエ胚の後腸(矢印)。(B) byn 遺伝子が前方でも発現する突然変異。食道が後腸に転換して2本の後腸が形成される。